引用元サイトは"不登校・引きこもりからの大学進学塾"というサイトであり、引きこもりの方を社会にという意識があると思われます。
しかし、掲載内容はかなり残酷なものであり、引きこもりの方をボロクソにしてコケにしているかのようにも思えてしまうものです。
そのせいで"コラムの内容が厳し過ぎる"という問い合わせが"30代の方を中心に"あったそうです。
そういう勘違いを呼んでしまう過激なものですので、先にこの問い合わせについての回答を少し紹介します。
1:コラムの内容が厳し過ぎると思うのですが
コラムで書かれている実情は、実際に引きこもり当事者の人達が、社会において当たってきた現実を基盤にしています。そのため、意図的に厳しくしているという訳ではなく、当事者サイドからの実態がそのまま出ています。(中略)
2:コラムは誰が書いているのですか?
執筆関係者は複数おり、それを基盤に編集して、文章に一貫性が出るようにまとめ上げる形になっています。(中略)コラムの基盤となっているのは、引きこもりを経験している「元当事者」です。よって、引きこもり当事者の実情にはかなり近いものと思われます。
3:コラムのデータは何を根拠にしているのですか?
協力してくれる若手支援者、並びに、元引きこもり当事者が、実際の支援現場や、知り合いの当事者の繋がり等、目に見える範囲で調べた結果を基にしています。ただ、これは外に出ることが出来るようになった当事者のみしかデータとして見えませんので、実際の状況はもっと悪いでしょう。(中略)
4:自分は30代なのですが、もっと当事者に配慮した書き方をして欲しい。これを読んで傷つく人達のことも考えて
申し訳ありませんが、そう考えて、かなりの配慮をした結果です。本当のことを言えば、実態はコラムの内容よりももっと悪いのです。
この時点で既に心が折れてしまうような気がしますけど、本題です。
不登校のまま何もしなかったらどうなるのか?
1:基本的に邪魔者扱いです。
社会は、有能な人に対しては優しいですが、無能力者に対しては極めて厳しいです。30過ぎまで引きこもっていたあなたには何の能力もなく、社会全体から無駄飯食いのお荷物と見られています。よって、中年期に差し掛かっているにもかかわらず、親に寄生するだけで全く生産性の無いあなたの存在を、家族や親類でさえ苦々しく感じるようになります。
2:将来性の見込める仕事は事実上存在しません。
(中略)何らかの得意分野が無い限り、ステップアップや未来のある仕事は存在しません。基本的には、時給700~800円前後で使われる程度の単純労働しかなく、それさえも、加齢と共に数が減少します。(中略)
3:年間所得は平均で50万円程度です。
引きこもりから抜けた後のあなたの年間所得水準は、平均して50万円程度です。しかし、これは平均値であり、本当に何も出来ない人は無職のままで、有職者よりも、無職者の方が圧倒的多数派です。(そのため、中央値はほぼ0です。)地方在住だと更に仕事は少なく、アルバイトすら無いことがあります。(中略)
4:職場環境に自然に溶け込める人の割合は1割前後です。
引きこもっていると、対人関係の悪化は顕著になります。仮に仕事が見つかったにしても、挙動に不審さの残る元引きこもり当事者に、安心出来る居場所が提供されるケースは稀です。離職のきっかけとしては、仕事のきつさよりも、居場所の無さの方が深刻です。
5:極めて不安定な就労環境下にいます。
はっきり言ってしまうと、30過ぎるまで何もしてこなかったあなたの労働力的価値は無いに等しいです。雇用者側からすれば、職歴ゼロの引きこもりなど、いつ切り捨てても良い存在であり、それはどこの環境に行っても変わりありません。真面目に仕事をこなすうち、運が良ければ雇用条件が変わることもあるかも知れませんが、基本的には一部の人々のみです。
6:怪我や疾病に対するリスクが非常に大きくなります。
普通の人なら、30代で極度に病気を心配する必要はありませんが、引きこもり当事者の場合には状況も違います。引きこもっていると、体力の減少は想像以上です。環境の厳しい職場しか無い上、金銭的困窮や焦りから、無理を重ねて怪我や病気になるかも知れません。(実際、仕事をし始めたときの怪我の可能性は、決して低くありません。)
これは全く知らないことで驚きましたが、引きこもりによる体力の低下というのは一般的なようです。
そのため、社会復帰したいという人には、体力をつけるようにというアドバイスがされていました。
7:親の死や病気が現実味を帯びてきます。
仮に30歳のあなたが長男だとした場合、あなたの親は大体55歳~60歳、次男、三男ならばそれ以上の年齢になっています。そのため、これまでの引きこもり生活を支えてくれた親は定年退職を迎え、所得水準が低下すると同時に、加齢に伴う疾病の可能性が上昇し始めます。この段階にまで来ると経済的問題が発生し始めるため、能力獲得を目的とした再教育の可能性はほぼ完全に失われます。(中略)
8:身体的劣化が顕著に見え始めます。
全身に及ぶ体力の低下と同時に、肌の荒れや頭髪の減少、肥満など、外見の劣化に伴う焦燥感が激しくなり始めます。(中略)
9:反社会的行為を試みる可能性が高くなります。
時々、ニュースで引きこもり関連の殺人事件や傷害事件が話題になりますが、現実には、不満や鬱憤を抱え、いつ爆発するとも知れない犯罪予備軍が水面下に大勢います。その多くは、元々反社会的人間だったわけではなく、引きこもりの結果として受け入れ先が消滅し、自暴自棄になったり、突発的な感情の爆発から事件に繋がるケースが大半です。惨めな自分を誤魔化すために、極端な政治思想に染まったり、新興宗教に依存するような例も段階的に増加し、全ての責任を社会になすり付けようとする者も少なくありません。
ここも引っかかる人がいたようです。以下のような回答。
協力関係者からの話を聞いてみても、偏った政治思想や思い込みの結果、反社会性を持つようになった引きこもり当事者は、今ではそれほど珍しいものではありません。少なくとも、暴力沙汰や誹謗中傷の類は比較的よくある話ですし、それに伴って警察のお世話になる人達もいます。
項目は最後です。
10:これまでの人生を痛烈に後悔します。
同じ不登校、引きこもり経験者にもかかわらず、社会の中で高い地位に就いたり、高い所得を確保していたり、豊かな人間関係に囲まれて生活している人達の姿が見えてきます。彼らとあなたとの違いは、単に「少し行動が早かったことと、方向性を間違えなかったこと」の二点だけです。
内容はボロクソ……ですけど、一応非難しているわけでなく、「極力早く行動」しましょうというメッセージであるようです。
なお、最初の方の"家族や親類でさえ苦々しく"というのはたいへんなようで、引きこもりの人がいる家庭では家庭崩壊も起こるというのを別記事で以前読みました。
また、これも別の記事で読みましたが、引きこもりと一口に言っても原因は様々であり、当然そうなると解決方法も一つではないようです。
こんな風に引きこもり問題はいろいろと難しいことだらけで、魔法のような解決策はないようです。
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