Appendix

広告

Entries

バルサルタン研究論文撤回(捏造?不正?)で、松原弘明教授が辞表


 またか!と思いましたが、医学部というのも同じ。多いですね……。

 過去に似たような話題を、残念ながらいくつも書いています。

  ■不正論文で辞任の加藤茂明教授、捏造防止を若手に訴えていた
  ■東邦大藤井善隆元准教授の全論文193本に不正・捏造の疑い、世界新記録か?
  ■加藤茂明捏造論文撤回の筆頭著者は,北川浩史群馬大教授
  ■御用学者の巣窟東大で今度は論文捏造が発覚 加藤茂明教授は辞任

 私の読んだ順番とは異なりますが、時系列順で記事を3つ。

 まず、ほぼ1年前にあたる昨年3月のもの。
2012年3月15日9時20分 朝日新聞
京都府立医科大教授、論文改ざんの疑い 大学が聴取

 京都府立医科大の男性教授がかかわった複数の論文について、図や表を改ざんした疑いがあると指摘されているとして、米国心臓協会(AHA)は12日付で懸念の声明を公表し、同大に調査するよう求めた。大学側にもすでに同様の指摘があり、昨年12月に調査委員会を設置し、教授らから事情を聴いている。

 AHAが示したのは、AHAが発行している三つの学術誌の2001~04年の号に載った5本の論文。心不全や血管の再生に関する基礎研究などだった。大学側には、5本とは別の論文でも図の使い回しなどの不正の指摘があったという。

 この教授は朝日新聞の取材に「図を使い回したり、誤って上下を逆にしたりしたことはあったが、認識不足や単純なミスだ。意図的な改ざんではない。調査には協力している」と語った。
http://www.asahi.com/national/update/0315/OSK201203150012.html

 この時点では名前が出ていませんでしたが、下記サイトでリンクされていました。おそらく以前もgooブログだったので、捏造関連で読んだ方じゃないかな?この手の問題を追求している方は大体決まっているようです。

京都府立医科大学、関西医科大学の論文画像類似事案について
http://blog.goo.ne.jp/matsubaralaboratory

 ちなみにここで疑惑の出ている論文は16本。5本どころじゃありません……。


 さて、次の記事は今年2月上旬。えらくかかりましたけど、やっと撤回です。
バルサルタン:京都府立医大の効果に関する論文3本撤回
毎日新聞 2013年02月06日 02時30分

 京都府立医大のチームが09〜12年に執筆した、降圧剤「バルサルタン」の効果に関する臨床試験の論文3本が、「重大な問題がある」などの理由で掲載後、相次いで撤回されたことが分かった。責任者の松原弘明教授は「データ集計の間違い」と説明しているが、単純ミスなら論文を修正するのが一般的で、撤回は極めて異例だ。【河内敏康、八田浩輔】

 臨床試験は高血圧患者約3000人を対象に、別の降圧剤とバルサルタンを併用した場合と、バルサルタンを使わない場合とで病状を比較した。

 チームは「併用群では脳卒中や狭心症が目立って減った」という結果を09年9月、欧州心臓病学会誌に発表。さらに、同じデータを使って心臓肥大の症状がある患者への効果(11年3月)▽糖尿病患者らの心臓病発症防止効果(12年9月)について分析した2本の論文を、日本循環器学会誌に掲載した。

 だが日本循環器学会誌は昨年12月27日付で2本を撤回。欧州心臓病学会誌も今年2月1日付で取り下げた。日本循環器学会は「データ解析に極めて多くの問題点があることが判明し、医学論文として成り立たない」と話す。この試験をめぐっては「国内外の同種の薬を使った臨床試験結果と合わない」「血圧値がそろいすぎている」など、専門家から不自然さが指摘されていた。
http://mainichi.jp/select/news/20130206k0000m040120000c.html

 無事お名前も出ました。

 大学も共犯と言っていい状態で、"大学側は昨年末、日本循環器学会の要請で調査を実施し、「研究に不正はなかった」と今年1月、報告"していたそうです。恥の上塗りです。

 さらに呆れることに、"松原教授は現在、日本高血圧学会の理事で、日本循環器学会の理事も務めたことがある"ということです。どうなってんの?


 で、直近の記事。ようやく辞職することに。
研究論文に「深刻な誤り」…医大教授が辞表提出
(2013年2月28日12時21分 読売新聞)

 京都府立医大は28日、複数の研究論文で「深刻な誤りがある」と指摘され、学会から論文を撤回された松原弘明教授(55)(循環器内科学)が、辞表を提出したことを明らかにした。「大学に迷惑をかけた」と説明しているという。

 論文は、高血圧患者に降圧剤「バルサルタン」を投与すると、脳卒中などのリスクを下げる効果があるとする3本。2009~12年に日本循環器学会誌(2本)と欧州心臓病学会誌(1本)に発表したが、両学会は昨年末と今年2月に、データ解析に「問題がある」として論文を撤回した。
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20130228-OYT1T00614.htm

 松原教授は取材に対し、論文の撤回について「集計のミスであり、通常なら修正すれば済む。論文の結論には影響を与えていない」などと書面で回答しているそうですけど、「通常」じゃなかったからこうなったんじゃないんですかね?往生際が悪いです。

 次のブログさんも以前の捏造話で引用させていただいたところですが、こういった捏造は単なる執筆者の不正に留まらない問題があるという指摘です。
京都府立医大不正なし?- バルサルタン論文撤回
2013-02-07 01:31:23 世界変動展望

バルサルタンの製品販売は医学上の重要な成果で、これは人に使われるわけだから、この成果を故意に偽ったら極めて悪質。研究者、研究機関、企業の利益のために、わざと効果があるように嘘の成果をでっちあげ、期待した効果が出ないかもしれない薬を作って世界中に販売するなんて、非常にとんでもないことだ。
http://blog.goo.ne.jp/lemon-stoism/e/5b73ccb96eccf0d79a0235d2f8b30621

 効くと思って飲んでいる薬が効かないとなってしまうと、患者にとってはたいへんなことです。

 不正を行う研究者自身はともかく、大学のようにそこから離れた位置にいる方は、もう少し冷静になれても良いんじゃないか?と最初はちょっと思いました。

 しかし、企業の不正やいじめ・体罰問題などを見ても不祥事隠しばかり一生懸命で、むしろ告発者を疎ましがるほどです。

 そういった風潮からすると、今後も同様の問題が続くような気がします。


 追加
  ■ディオバン(バルサルタン)の効果 改ざん(捏造?)撤回論文の影響は?
  ■論文撤回の松原弘明教授、「バルサルタン(ディオバン)は他の降圧剤より優秀」と主張していた
  ■バルサルタン(ディオバン)松原弘明撤回論文、発表時から疑惑があった
  ■ディオバン論文捏造(?)撤回問題、ノバルティスは被害者か?

 関連
  ■不正論文で辞任の加藤茂明教授、捏造防止を若手に訴えていた
  ■東邦大藤井善隆元准教授の全論文193本に不正・捏造の疑い、世界新記録か?
  ■加藤茂明捏造論文撤回の筆頭著者は,北川浩史群馬大教授
  ■御用学者の巣窟東大で今度は論文捏造が発覚 加藤茂明教授は辞任
  ■産経新聞は誤報・捏造が多い?自衛隊庁舎庁舎立ち入り拒否報道
  ■その他の社会・時事問題について書いた記事

Appendix

広告

ブログ内 ウェブ全体
【過去の人気投稿】厳選300投稿からランダム表示









Appendix

最新投稿

広告

定番記事

宝くじ高額当選者3000人のその後……10年後の彼らの生活は?
歴代首相の身長ランキング 背の高い、低い意外な総理大臣 野田佳彦・麻生太郎・鳩山由紀夫・小泉純一郎・安倍晋三など
日本で馴染みのある韓国系企業一覧
国別ノーベル賞受賞者数ランキング 日本は8位、上位はどこの国?
橋下徹大阪市長の出自 同和地区(被差別部落)と父・叔父と暴力団
意外に有名企業があるファブレス企業・メーカー 任天堂・ダイドードリンコ・やおきんなど
飛び降り自殺は意識を失うから痛みはない…は嘘 失敗した人の話
白元・鎌田真の経歴と派手な交友関係 神田うの,松本志のぶ,妻も美魔女など
楽天Edyはコンビニの公共料金の支払い(収納代行)に使える?
楽天Edyの使えるコンビニ・使えないコンビニ
主な緑黄色野菜一覧 と 実は緑黄色野菜じゃない淡色野菜の種類
のれん代とのれん代の償却のわかりやすい説明
消滅可能性都市ランキングと一覧 1800市区町村中896自治体が危機
カルシウムの多い食材ランキングベスト20 牛乳以外に取れる食品
堀越二郎の妻は死んでないし菜穂子でもない モデルは堀辰雄の婚約者矢野綾子
創価学会、会長候補の正木正明氏左遷で谷川佳樹氏重用の理由は?
インチキで効果なし、活性水素水詐欺 誇大広告であるとして排除命令が出た商品も
高カロリー食品ランキングベスト20(100グラムあたり)
EPA、DHA(オメガ3脂肪酸)の魚油サプリ 効果なしどころか危険という説
リチウムイオン電池の寿命を長持ちさせるのは、使い切って満充電?継ぎ足し充電?

ランダムリンク
厳選200記事からランダムで









アーカイブ

説明

書いた人:千柿キロ(管理人)
サイト説明
ハンドルネームの由来

FC2カウンター

2010年3月から
それ以前が不明の理由