意外と読めない漢字クイズ5 複数ある読み方の熟語編1

　全然やっていなかった漢字クイズ。久々に。

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　最近はクイズでも別ページに飛ばさずに、問題と答えの間を空けることにしていますので、1ページに両方載っています。

　ただ、1回で欲張って10問……のつもりが、またダラダラと書いていて長くなったので、結局1回5問で2ページです。続きは後日ということで。


　今回のテーマは「複数ある読み方の熟語」。

　どういうものか？と言うと、「明日」という漢字の「あす」「あした」「みょうにち」などですね。

　辞書を見ると一般的にひらがなで記すものでも漢字表記が載っており、こいうのは実はキリがありません。

　問題として出すものは、なるべく普通に通用するものを……ということで出していきます。


　最初は簡単なものから……ですが、面倒くさいので3つくらいいっぺんに。


■問題1　「市場」の読み方を複数挙げてください。

■問題2　「大人気」の読み方を複数挙げてください。

■問題3　「牧場」の読み方を複数挙げてください。


　回答までの間にうだうだと別の話を。

　ちょっと反則っぽいのが、当て字的な読ませ方をしているものです。

　例で挙げた「明日」の「あす」「あした」もそんな感じでしたね。

　こういうのには「十八番」の「おはこ」、「二十歳」の「はたち」などがあります。

　それから、中国から伝わったものを音読みしたものと、日本の意味を当てたものというのもあります。

　以下にそれ系のものをたくさん挙げている方がいました。

三文字以上の単語で複数の読み方があるもの　OKWave

一昨日(いっさくじつ・おととい・おとつい)
一昨年(いっさくねん・おととし)
明後日(みょうごにち・あさって)
明明後日(みょうみょうごにち・しあさって)
意気地(いきじ・いくじ)
馬酔木(ばすいぼく・あせび・あしび)
蒲公英(ほこうえい・たんぽぽ)
紫陽花(しようか・あじさい)
無花果(むかか・いちじく)
風信子(ふうしんし・ヒヤシンス)
向日葵(こうじつき・ひまわり)　
車前草(しゃぜんそう・おおばこ)
信天翁(しんてんおう・あほうどり)
告天子(こくてんし・こうてんし・ひばり)
雪花菜(せっかさい・きらず・おから)

投稿日時 - 2009-11-19 14:08:03
http://okwave.jp/qa/q5456534.html

　では、回答です。


■答え1　「市場」＝「いちば」「しじょう」

■答え2　「大人気」＝「だいにんき」「おとなげ」

■答え3　「牧場」＝「ぼくじょう」「まきば」


　ついでに次の問題もすぐに出しちゃいます。


■問題4　「上手」「下手」の読み方をそれぞれ複数挙げてください。

■問題5　「変化」の読み方を複数挙げてください。


　答えの補足。

　「大人気」は「人気」とどちらにするか迷いました。「人気」なら「にんき」「ひとけ」ですね。

　私はよく「おとなげ」と読むべきところを「だいにんき」と読んで一瞬意味不明となることがあるんですが、「ひとけない」も「にんきない」と勢いで読んでしまうことがありそうです。

　あまり使わないので除外対象ですが、「人気」の読み方は辞書によるともう一つありました。

大辞林 第三版 （三省堂）

じんき［人気］

①世上の人の気受け。にんき。 「当時の－に向くものは出来ねえ／社会百面相 魯庵」
②その地方一帯の人々の気風。 「 －のよい土地」
③人の気配。 「見物衆も群集したる当座にて，－・人音なんどのみにて／拾玉得花」

http://www.excite.co.jp/dictionary/japanese/?search=%E4%BA%BA%E6%B0%97&match=exact&itemid=DJR_zinnki_-010

　「にんき」も「ひとけ」も両方です。お得感ありますね。

　ただ、辞書をよく読むと、「にんき」も結構広い意味があります。

にんき［人気］

①世間の評判・受け。世間に受け入れられる程度。 「 －のある選手」 「 －が上がる」 「 －が出る」
②人間の生気。また，人々の気配。じんき。 「冬は…－を以て風を防ぎ／浮世草子・風流曲三味線」
③その地方の気風。じんき。 「態々（わざわざ）－も知らない東京まで稼ぎに行（いか）なくつても／緑簑談 南翠」


ひとけ［人気］

①人のいる様子。人のけはい。ひとっけ。 「 －のない夜道」
②人間らしいこと。 → ひとげなし

　「ひとけ」だけいわゆる「にんき」の意味はなし。仲間はずれです。


■答え4　「上手」＝「じょうず」「うわて」「かみて」、「下手」＝「へた」「したて」「しもて」

■答え5　「変化」＝「へんか」「へんげ」


　では、補足。

　「上手」の「じょうず」も当て字系でしょうか？一般的ですけどね。

　辞書にはもうひとつありました。

じょうて［上手］

「 上手物（じようてもの） 」に同じ。


じょうてもの［上手物］

出来や品質などがよいもの。特に，工芸品などで，一品制作の精密な作をいう。上手。 ←→ 下手物（げてもの）

　「げてもの」も「げて」と略すのかと思いきや、大辞林 第三版には存在しませんでした。


　残りは後日です。

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