"メルマガで稼ぐコツ 1回で売上数千万円の無印良品の良品計画(MUJI.net)"というタイトルで出していた記事(2013/3/5)。その前に日経新聞の個人専用広告の話を追加して、タイトルもそっちにしました。(2017/04/22)
●日経新聞がおもしろい広告「あなた専用の動画をご用意しました」
2017/04/22:最近の話じゃないのですが、「○○ ○○様専用の動画をご用意しました 《日経電子版》」というメルマガが入っていて、いつもは読まないのに気になって見てしまいました。
最近楽天が「あなたにピッタリの商品を楽天市場からご紹介」「2億商品の中から あなたの為だけにセレクトしました」といったメルマガを送ってきています。こういった手法は目新しいものではなく、閲覧履歴などから推測されてパーソナライズされた広告が出るというのもそういうのです。
この他に、過去の購買履歴を元にファーストフード店などが、自分専用のキャンペーンをやるといったものがあります。これらは昔からあったもの。しかし、専用の動画というのは、ちょっと珍しいと思って見てみました。
最近の話じゃないということで忘れちゃったのですが、大部分は使い回し的な内容。たぶん個人ごとにオススメのキャンペーンをいくつか選んで、その内容の動画を組み合わせて再生したのだと思います。確かに技術的には十分できそうですが、これだけでも動画ってのはちょっと珍しい気がします。
完全にオリジナルなのが、「先月あなたが読んだ記事は106記事です」みたいな件数表示と音声の読み上げがあったこと。これもボーカロイドみたいな感じで対応できるでしょうから技術的には余裕でしょうが、初めて見ました。おもしろいと思います。
あと、ここの部分では、「日経新聞だけで1ヶ月で100記事以上読んだろうか?」とびっくりしました。日経グループを合わせればそれくらい読んでいるけど、日経電子版だけだとそこまで行っていないのでは?と、最初感じました。ただ、考えてみると、1日あたりだと3記事程度。これなら十分読んでいる可能性がありそうです。
この先月の読んだ記事数というのは、おそらく私が無料版なので「これだけ読んでいるなら有料契約どうです?」という宣伝の意味もあるでしょう。なので、「こんなに読んでいるんだ!」と思わせたというのも、またうまいやり方だと言えます。
いろいろとおもしろいと感じた広告でした。
●メルマガで稼ぐコツ 1回で売上数千万円の無印良品の良品計画(MUJI.net)
2013/3/5:ここから、最初に書いていた話。無印良品の良品計画で出していたメルマガの話でした。
チームを率いる奥谷孝司Web事業部長によると、ここ1年半、メール配信によって催している半年に1度のプレミアムクーポンの発行で、月額3~5%の売り上げを達成するとしていました。
良品計画 1回のメール配信で売り上げ数千万アップの驚異(後編)(田代 真人 2012年11月19日(月))というタイトルでしたので、たぶんこの月額3~5%が「数千万」なのだと思われます。
このクーポンのコツについては、以下のように言っていました。
「現在は、それまでの購買回数によって1000円、500円、300円というクーポンを配布していますが、売り上げはむしろ上がっているので、このカタチを変更することは考えていません(中略)
私たちのいまの目標は半年のあいだに3回ネットで買い物をしてほしいというものです。というのもネットストアの利用回数が3回を超えると離脱率がグンと落ちるのです。その後継続してご購入いただける方が多いのです。
ですから、会員登録をしていただいて、まずは未購買フォローメールで1回ご購入いただきたい。その後半年のうちの半分の会員にはお誕生日が来ます。そのときに300円もしくは500円のクーポンが届きます。それでもう1度ご購入いただきたい。そして、2回ご購入いただけると、さきほどのロジックで、再び少なくとも300円のクーポンが送られる。そこで3回目のお買い物をしていただきたいと思っているのです。
このような取り組みで、アクティブユーザーが12%、13%、14%、15%と伸びてきているのです。これは、どうやらこのような施策の効果が出ているんだろうなと思っています」
ただし、"購入回数0回の人"もいるので、そこらへんを現在攻略中。とりあえず、"『3000円以上購入すれば送料無料にします』というようなメールを配信し"てみて、反応を見てみるようです。
2017/04/22:読み直しする前に最初の追記を書いたのですが、これもパーソナライズした広告キャンペーンでしたね。
●フェイスブックはビジネスに使える?使えない?
興味をもって読んでみたものの、実を言うとおもしろかったのはここだけでした。メルマガでの話メインでもありません。残りはソーシャルメディアの話ばかりで、あえて選ぶなら以下のところ。
「フェイスブックでの弊社のファンは、いま87万人まで伸びています。前述のように『MUJI.net』の会員にはメールでクーポンを配っているのですが、お客さまが『無印良品』に接触するメディアとして、いまはもうソーシャルメディアを無視できません。
であれば、ここでもクーポンを配ろうと。10月の無印良品週間にフェイスブック上で『10%OFFのクーポン差し上げます』とキャンペーンをやったのです。クーポンは1万数千枚発行しましたが、同時にファンの数がどんどん増えていって、気がついたらカジュアルファッションの最大手を抜いていました」
しかし、「だからといって、ソーシャルメディアがすぐに売り上げに結びつくとは思っていません」とのこと。主にソーシャルメディアとしては、「安価にグローバルマーケティングができる」ということで、口コミの様子を見ているようです。
また、「売り上げに直接的には貢献しない」と言っているものの、「5~10%という流入があります。重要な流入経路なんですね」としているように、この存在は大きいです。
ソーシャルメディアに関してはいろいろ言われていますけど、うまく使えれば大きいですね。
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