2013/3/7:
●社長、賄賂なしじゃ無理ですよ!賄賂はベトナムの文化の一部
●それとなく賄賂を要求、もらえると大喜び もらえないと…?
●怪しい話だと思ったら事実上の賄賂?判断が難しいケース
●役人だろうが民間だろうが次々と賄賂を要求するベトナム
●社長、賄賂なしじゃ無理ですよ!賄賂はベトナムの文化の一部
2013/3/7:買収に関する話では、
尖閣諸島問題も要注意!中国の外交政策のうまさと買収できる国カンボジアという話をやっています。このときは政治的な話でしたけど、今回は民間の話です。
ベトナムでのビジネスで常につきまとう”ワイロ” 「払うべきか、払わざるべきか」、良心との闘い3番勝負(2013年2月1日 ザイ・オンライン 中安昭人)によると、「袖の下はベトナムの文化の一部」と開き直る人もいるくらい、ベトナムでビジネスをしていく上で、賄賂は避けて通れない存在だといいます。
ところが、作者の中安昭人さんの方針は、"無謀にも「賄賂禁止」"なんだそうです。社員にも折りにふれ「1ドン(約0.0044円)でも賄賂を渡したりもらったりしたらクビ」と言っているそうです。
「袖の下はベトナムの文化の一部」といった国での賄賂禁止ですから弊害が出るようで、"社長のそんな「意固地」のために、私自身も社員たちも苦労が絶えない"とされていました。浸透しているんですね。
●それとなく賄賂を要求、もらえると大喜び もらえないと…?
賄賂の具体例の一つ目は比較的わかりやすく賄賂を要求してくる話。これについて、「分かりました。収拾にかかったお金は、我々に払わせてください」と返すと、相手は「君は話が分かる男だと思っていたんだ!これからも長い付き合いでいこう!」と大喜び。
あれ、賄賂禁止じゃなかったの?と不思議に感じるエピソードなのですけど、安心してください。これには続きがあります。賄賂ではなく正式な報酬として支払うという、以下のような説明をしたのです。
「つきましては、御社の経理から弊社の経理宛に、社判を押した請求書をお送り頂けますか? 飛行機代などの経費に関しては、赤い領収書も添付をお願いします。ご請求を頂いたら、可及的速やかに、御社の銀行口座にお金を振り込みさせて頂きます」
相手は飽くまで正式な取引としては残らないお金をこっそりもらかったため。なので、それまで踊りださんばかりだった相手は、一気にシュンとなってしまったそう。そして、「この話はもう忘れてくれ……」ということであっさり引き下がります。なんだ、もっとゴタゴタあるのかと思いました。そうでもないんですかね。こうなるとなんだかかわいそうな気がしてきますが、もともと不正だったので仕方ありません。
●怪しい話だと思ったら事実上の賄賂?判断が難しいケース
次はわかりやすくない賄賂の話。とあるベトナムの出版社から「広告を掲載してもらえないか」と打診されたことがあるそうです。ただ、その本はベトナム語のみで書かれているうえ、完成度自体もかなり低く、例え無料でも広告を載せるのはためらわれるレベルでした。
お断りしようと思っていたところに、ある事情通の方が助言。「あの会社のエライさんは、いろんな方面に顔が利く有力者で、広告代はその人のポケットに収まるんだ。あそこからの広告掲載は断らない方がいいよ」ということです。
広告代の支払い先はその「有力者」個人ではなく出版社で、ちゃんと領収書も出ます。ただ、事情通の話なら、本は飽くまで見せかけのものであり、実質賄賂である可能性があるんですね。それでも、作者は一度だけ広告を掲載したとのこと。このケースは賄賂だったかどうかは不明だったようです。
●役人だろうが民間だろうが次々と賄賂を要求するベトナム
さらに"気をつかうのはやはり公的機関を相手にする場合"だといいます。ある行政機関から、弊社に「立ち入り検査」に行くという連絡を受け取った際のこと。法律関係の顧問をしている会社に相談すると、「賄賂をお嫌いなのはよく存じ上げていますが、コーヒー代は必ず用意しておいてください」と助言を受けました。
それでも、封筒に現金を入れて渡すというのには、どうしても抵抗があったため、一工夫。来られた役人さんたちと一緒に食事に行き、ご馳走をしようと考えたそうです。それで事前に予定を尋ねると「残念ながら都合が悪い」と言われてしまいました。
そこで高級レストランで食事券を購入し、それを渡すという形に。やって来た人たちは封筒の中を確かめると、かなり渋い顔をしていたものの、一通り書類などを確認した後は、特に揉めることなくお引き取り下さったとのこと。やはり現ナマがいいんでしょうね。ただ、こうしたことをやらなくちゃいけないというのは、本当面倒くさいし、おかしいと思います。
…といった話を書いていたのですけど、後に
外国公務員への賄賂は、海外でやっても日本の法律で制裁されるという話を知って驚きました。どうなっているんでしょうね?(後に追記)
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