Appendix

広告

Entries

津波34m・死者32万人南海トラフ巨大地震 発生確率極低で被害も低減可能


 地震関連の話を少しまとめ。

津波34m・死者32万人南海トラフ巨大地震 発生確率極低で被害も低減可能 2013/3/11
淡路震度6弱、阪神大震災の余震の可能性 18年後なら短い方、40年でも 2013/4/15


●津波34m・死者32万人南海トラフ巨大地震 発生確率極低で被害も低減可能 2013/3/11

 普段は特定の日付は意識していませんし、読んでから書きますので一足遅れであることが多いです。ただ、今年までは3月11日で地震関係のものを一つやりたいと思っていました。

 実は用意するのを忘れていたんですけど、ちょうど以前やろうと思って途中になっていた記事がありましたので、大急ぎでそちらを準備。


 防災・危機監理ジャーナリストの渡辺実さんは「継続して報道しない」ことに不満を持っているそうですが、ともかく南海トラフ巨大地震については以前マスコミでも大きく報道されました。
“真意”はどこに? 衝撃に惑わされた「南海トラフ巨大地震」被害想定 「とにかく逃げろ!」。このメッセージだけで死者数8割減
渡辺 実 、 原 如宏 2012年10月15日(月) 日経ビジネスオンライン

 渡辺氏は前を向き、「では早速、下田にやってきた理由を話そう。君たち、先だって新聞やテレビがこぞって取り上げた『南海トラフ巨大地震』のニュースを覚えているだろ?」と目の前にいる2人のスタッフに語りかけた。

 「もちろん知っていますよ。津波が最大34メートル。死者の数は最悪の場合32万3000人にもなるという巨大地震ですよね。新聞の見出しに大きく出ていましたから」とライターH。隣にいたプロデューサーSも「あの数字には本当に驚きました。地震の規模もM9クラスですよね。東日本大震災があっただけにリアリティがあるし、メディアの取り上げ方も衝撃的でしたね」と言葉を続けた。 (中略)

 「それでは、2人に質問だ。今回発表された最悪の被害を出す南海トラフ巨大地震の発生確率は、以前からいわれていた東海・東南海・南海連動型地震と比べて、高いか、低いか、それとも同じくらいか?」(渡辺氏)

 ライターHとプロデューサーS、こそこそ相談して出した結論は「同じくらい……いや、あれだけの報道だから、ちょっと『高い』かも」だった。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/opinion/20121009/237839/?mlp&rt=nocnt

 しかし、これは大間違いだそうです。

 内閣府が出した報道発表は、
(1)平成23 年に発生した東北地方太平洋沖地震で得られたデータを含め、現時点の最新の科学的知見に基づき、発生しうる最大クラスの地震・津波を推計したものである。

(2)この「最大クラスの地震・津波」は、現在のデータの集積状況と研究レベルでは、その発生時期を予測することはできないが、その発生頻度は極めて低いものである。

のように発生する確率は極めて低いとしています。

 さらに"南海トラフにおいて次に発生する地震・津波が、今回示される「最大クラスの地震・津波」であるというものではない"とも説明しています。

 この発表はややわかりづらいところがありますけど、東日本大震災の教訓に基づき、"命を守ることを最優先として、この最大クラスの津波への対応を目指す"ものなのです。

 渡辺実さんは次のように捉えるべきだとしていました。
「私なりに解釈すると、次の南海トラフ沿いの地震が起きても、今回想定した被害をもたらす巨大地震になる可能性は低い、いや、ならないとも読める。けれど発生直後は地震の規模を正確に、的確に判断(情報発信)できるとは限らないし、10数メートル以上の大津波は必ず来る。だから、一目散に逃げろ!! という感じかな」。 (中略)

 今回は想定外を無くすため、従来からの地震予測のセオリーである「地震の履歴(過去に発生した地震の記録)から推定していくという手法ではなく、考えられる限りの最悪ケースを積み重ねたことがうかがえる」と渡辺氏は指摘する。(中略)

 内閣府の中央防災会議防災対策推進検討会議が、自ら、発生する可能性は“極めて低い”と言い切る最大クラスの被害想定。多くの国民が「極めて低いのであればなぜ発表したのか」と、この情報に対して危惧を抱くのは無理もない。しかし、こうした数字を前面に出す戦略は必ずしも悪くなく、「ある意味では正しい面もある」と渡辺氏は話す。なぜなら「死者32万3000人、津波34メートル」という数字が大きなインパクトとなり、多くの関心を集めたからだ。

 この狙いは理解できます。

 しかし、次の話は私は予想外で、発表した側にも誤算だったようです。
あまりに衝撃的な数字だっただけに「そんな巨大地震や巨大津波が来たら、絶対に逃げられない……」という諦めに近い声が下田をはじめ、想定される地元住民から聞こえてくることだ。

 これは実際に想定が大げさすぎた可能性もあります。

 たとえば、東日本大震災の場合は"869年に起きたとされる『貞観の地震』がクローズアップされつつあった"もので、実際に過去にあった規模の地震でした。

 しかし、南海トラフ巨大地震においては、"最大クラスの南海トラフ巨大地震で想定する震源域の規模(での連動型地震)は、「過去に1度も起きていない」(渡辺氏)"そうです。

 "昔からいわれている、東海・東南海・南海3連動型地震"は想定して正解であるものの、"従来の3つのエリアが連動する地震を、4連動とも5連動ともいえる地震にし"、"震源域だけ見ると、従来の東海・東南海・南海連動型地震の2倍"にしてしまいました。

 これはいささかやりすぎたかもしれません。


 ただ、先の避難行動の諦めに関しては、実際には発表の中にその関係のヒントも入っていたのかもしれません。以下のようなことが書かれていました。
 南海トラフ巨大地震の被害想定で、「メディアが強く訴えなければいけなかったことがある」と渡辺氏。それは「国や自治体、地域や自分たちの努力次第で、想定する最大死者数32万3000人を、6万1000人までに減らせる」ことだ。

(中略)地震発生後、10分以内に住民全員が高台、もしくは津波避難ビルへと避難することだ。

 この迅速な非難は困難なことではありますが、目指すべき方向性としては正解でしょう。東日本大震災で被害が増大したのは、スムーズに逃げられなかった人が多かったためです。

 ただ、避難時間は東日本大震災と比べて、南海トラフ巨大地震の方がずっと厳しいものであり、いっしょにはできないようです。
 「東日本大震災で襲ったのは、言い換えるなら『逃げるチャンスのある津波』だった。しかし、南海トラフ巨大地震の津波は『逃げるチャンスの少ない津波』だ」(渡辺氏)というのだ。

理由は地震が起きる場所にある。震源域が陸地から離れていた東日本大震災に対し、南海トラフ巨大地震の震源域は陸地に近い。このため「あっという間に津波にのみ込まれる」(渡辺氏)という。渡辺氏は南海トラフ巨大地震の被害が想定される地域で講演するとき、「亡くなった方には申し訳ないけれど、東日本大震災を教訓とはせずに、別のケースとして考えるように」と訴えているそうだ。

 うろ覚えですが、東日本大震災では川によって分断された地域で、必要なポイントに橋がなかったために被害を増大させたというケースがあったはずです。

 そして、それと似たような地形の町が東海地方にもあるという話でした。

 私はシリーズでやっているように無駄な公共事業に極めて批判的ですが、こういったケースは当然最優先でやるべきものです。

  ■笹子トンネル事故はインフラ新設を肯定せず、むしろ否定する 国土強靭化計画の中身は大丈夫か?
  ■インフラ補修を新規公共事業が圧倒、笹子トンネル事故は利用されただけ?麻生太郎財務相がメンテナンス予算開示を渋る
  ■新規公共事業は中止を 国土強靭化計画は日本人の美徳に反する

 今政府で喧伝している国土強靭化計画では、こういった優先順位というものを本当によく考えていただきたいです。(笹子トンネル事故の政治利用は繰り返し批判しています)

 住民の方々にもそういった視点で政治家を監視してほしいのですけど、まずは避難の大切さを心に留めておくことが第一だと考えます。


淡路震度6弱、阪神大震災の余震の可能性 18年後なら短い方、40年でも 2013/4/15


2013/4/15:ゾッとするような話です。
2013年4月13日11時47分 朝日新聞
「広い意味で阪神の『余震』可能性」 淡路で震度6弱

 今回の地震について、多くの専門家は「阪神大震災の『余震』の可能性がある」と指摘する。淡路島周辺には断層帯が広がり、今回の震源が阪神大震災の余震域の南端にあたっている。さらに大地震の後には数十年と比較的長期にわたって余震が続く、といった過去の例もある。

 気象庁によると、今回の地震の震源は阪神大震災と同じ淡路島で近接している。地震を引き起こすエネルギーは阪神大震災の数十分の1程度。遠田晋次・東北大教授(地震地質学)は「阪神大震災は淡路島の北部で断層が動き、島の中央部にひずみが伝わった。これが今回の地震に影響したと考えられる。余震は減っているとはいえ、体に感じられない程度の地震は今も続いている。今回も広い意味で、阪神大震災の余震と考えられる」と話す。

 阿部勝征・東京大名誉教授(地震学)は「大きな地震は余震が長く続く。18年後というのは短い方だ」と指摘。1943年に起きた鳥取地震では約40年後にM6を超す余震が起きたこともある。
http://www.asahi.com/national/update/0413/OSK201304130020.html

 もう一つ、別記事。
淡路地震、未知の活断層の可能性 阪神大震災との関連も

 政府の地震調査委員会は14日、臨時会合を開き、終了後の記者会見で本蔵義守委員長は、兵庫県・淡路島で震度6弱を観測した前日の地震は、未知の断層が動いたことが原因である可能性があるとの見方を示した。

 本蔵委員長は「知られていない活断層は数多くある」と指摘し、今回のようなマグニチュード(M)6級の地震は、どこでも起こり得ると注意を呼びかけた。

 1995年の阪神大震災によって誘発された可能性も含め「何らかの関連がある」との見解で一致した。
2013/04/14 19:36 【共同通信】
http://www.47news.jp/CN/201304/CN2013041401001650.html

 嫌になっちゃう話ですね。

 おそらく皆さん、東日本大震災の方もセットで思い出していると思われますが、あちらも数十年にわたって余震が来るんじゃないかと気分が滅入ってきます。


 ただ、気象庁は阪神大震災が「横ずれ断層」、今回が「逆断層」と違うため、「阪神大震災の余震なのかは疑問がある」としているようです。(最初の朝日新聞より)

 となると、「余震」と言うのはちょっと妥当ではない感じで、「広い意味の余震」という言い方の方が適確っぽいですね。


 関連
  ■復興特需に頼るのは危険、地震の津波対策に完璧はない
  ■九段会館の地震による事故の教訓
  ■動物の異常行動による地震予知・よくある行動ランキング ハムスターなど
  ■東日本大震災 自衛隊の影に隠れた消防団の働き
  ■人工地震・誘発地震の種類
  ■その他の科学・疑似科学について書いた記事

Appendix

広告

ブログ内 ウェブ全体
【過去の人気投稿】厳選300投稿からランダム表示









Appendix

最新投稿

広告

定番記事

宝くじ高額当選者3000人のその後……10年後の彼らの生活は?
歴代首相の身長ランキング 背の高い、低い意外な総理大臣 野田佳彦・麻生太郎・鳩山由紀夫・小泉純一郎・安倍晋三など
日本で馴染みのある韓国系企業一覧
国別ノーベル賞受賞者数ランキング 日本は8位、上位はどこの国?
橋下徹大阪市長の出自 同和地区(被差別部落)と父・叔父と暴力団
意外に有名企業があるファブレス企業・メーカー 任天堂・ダイドードリンコ・やおきんなど
飛び降り自殺は意識を失うから痛みはない…は嘘 失敗した人の話
白元・鎌田真の経歴と派手な交友関係 神田うの,松本志のぶ,妻も美魔女など
楽天Edyはコンビニの公共料金の支払い(収納代行)に使える?
楽天Edyの使えるコンビニ・使えないコンビニ
主な緑黄色野菜一覧 と 実は緑黄色野菜じゃない淡色野菜の種類
のれん代とのれん代の償却のわかりやすい説明
消滅可能性都市ランキングと一覧 1800市区町村中896自治体が危機
カルシウムの多い食材ランキングベスト20 牛乳以外に取れる食品
堀越二郎の妻は死んでないし菜穂子でもない モデルは堀辰雄の婚約者矢野綾子
創価学会、会長候補の正木正明氏左遷で谷川佳樹氏重用の理由は?
インチキで効果なし、活性水素水詐欺 誇大広告であるとして排除命令が出た商品も
高カロリー食品ランキングベスト20(100グラムあたり)
EPA、DHA(オメガ3脂肪酸)の魚油サプリ 効果なしどころか危険という説
リチウムイオン電池の寿命を長持ちさせるのは、使い切って満充電?継ぎ足し充電?

ランダムリンク
厳選200記事からランダムで









アーカイブ

説明

書いた人:千柿キロ(管理人)
サイト説明
ハンドルネームの由来

FC2カウンター

2010年3月から
それ以前が不明の理由