漢文の話をまとめ。<漢文授業が親中派を生む?右派・百田尚樹は廃止を主張>、<漢文訓読調の文体や漢文重視は中国かぶれの反日?>、<新聞で中国古典・漢文離れ嘆く教授、ガチの右派だった…>などをまとめています。
2023/09/28:
一部見直し
●漢文授業が親中派を生む?右派・百田尚樹は廃止を主張
2018/11/01:
学校で習う意味なし…漢文不要論に反論!社会で役立たないのでいらないは本当か?では、漢文不要論とその反論を紹介しています。このときの漢文不要論は、納得感があるものでした。一方、よくわからない漢文不要論を展開していたのが、保守派の百田尚樹さんです。
"中国を偉大な国と勘違いさせる「漢文」の授業は廃止せよ"というのが、保守派雑誌「SAPIO」(小学館)5月号の「禁断の日本再生論」なる特集のなかで、百田尚樹さんが「対中政策の秘策」として寄稿した文章のタイトルでした。以下のような主張だそうな。
(1)「中国の脅威」に対する危機感が足りず、それは「中国への漠然とした憧れ」が原因。
(2)『史記』や『三国志』はては「「中国4000年」という言葉」の影響で生まれた“中国は歴史的な文明国”との「誤解」に基づいている。
(3)史書の読解力を身につける「漢文の授業」を諸悪の根源。
(
百田尚樹が中国憎しで「漢文の授業を廃止せよ」とバカ丸出し! 右派の大好きな教育勅語も明治憲法も漢文なんですけど…|LITERA/リテラ 2017.04.30より)
●漢文訓読調の文体や漢文重視は中国かぶれの反日?
百田尚樹さんは、“朝鮮半島は中国文化を無条件に受け入れたが日本は取捨選択をして「独自の文明」を築いた”と主張していました。ただ、日本が中国の大きな影響を受けたのは明らか。例えば、そもそも「漢字」は中国由来であり、百田尚樹さんも使いまくっています。『古事記』も漢字が使われていましたし、『日本書紀』はもろに漢文です。
さらに、リテラは安倍政権や極右論客が復活を熱望する教育勅語(「朕惟フニ我カ皇祖皇宗國ヲ肇ムルコト宏遠ニ德ヲ樹ツルコト深厚ナリ〜」)も漢文訓読調の文体であることを指摘しいたのは、おもしろかったですね。右派が奮って賞賛する明治憲法も同様です。
教育勅語や明治憲法というのは中国かぶれの反日的な文体…このようなものを讃えるのは大間違いで積極的に批判した方が良いのかもしれませんね。さらに、百田尚樹さんの理論ですと、漢文を重視する人たちは、反日売国奴で左翼みたいなもの…ということになっちゃいそうです。
●新聞で中国古典・漢文離れ嘆く教授、ガチの右派だった…
で、そのような漢文重視の反日教授の話が、右派の産経新聞に載っていました。ある教授が日本人、特に若い世代の“中国古典・漢文離れ”が進んでいることを嘆いていたのです。この主張をしていたのは誰か?というのが、おもしろいんですよ大阪大学名誉教授の加地伸行さん(82)。安倍政権に極めて近いバリバリの保守派でした。
「実際に行われる授業はさらに少ないでしょう。(基本の基本である)『論語』ですら読む機会がない。国文学専攻の学生も今は現代文ばかり。教師にも教える力がなくなっている。悲しいことですね」
「低学年から漢文に親しませ、リズムを体になじませる。地道な努力を続ける以外に道はないでしょうね」
(
加地伸行さん、「マスコミ偽善者列伝」刊行 若い世代の漢文離れ嘆く - 産経ニュース 2018.9.17 09:32より)
加地伸行さんは、うちだと
保守派加地伸行氏「西暦じゃなくて元号使え」 眞子内親王や閣僚に嘆きや
保守派加地伸行、生前退位とは何事かと反対 閉ざされた皇室に変わることを希望で書いていますね。
なお、上記の若者の中国古典・漢文離れ嘆く産経新聞記事では、なぜ漢文を学ぶ必要があるか?といった話は見当たりませんでした。百田尚樹さんもそうなのですけど、保守派の人って論理的に説明することが不得意ですよね…。
【本文中でリンクした投稿】
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