脂肪酸の話は胡散臭い話が多くて全然信じてなかったんですけど、検索してみるとやっぱりいろいろ怪しいところがあるみたいです。
まず、わかりやすいダメな記述から。
動物性脂肪(飽和脂肪酸)はなぜ悪い?
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■血中コレステロール値に関係する飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸
脂肪を構成する脂肪酸には、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸があります。肉の油やバターなど動物性脂肪には飽和脂肪酸が多く含まれており、摂取が過剰になると肝臓でコレステロールの合成を促進し、血中コレステロール値を上げてしまいます。
一方、イワシ、サバなど青身魚や、オリーブ油、サラダ油などの植物性脂肪に多く含まれている不飽和脂肪酸には、コレステロールの胆汁への排出を促進して、血中のコレステロールを下げる働きがあります。
■見出しドット食品群別、日本人の脂質摂取量
厚生労働省の国民栄養調査で、日本人が何から脂質を摂取しているのかを食品群別に見ると、昭和30年(1955年)では肉類から摂取する脂質は1g(1日脂質摂取量の4.9%)に満たなかったものが、平成3年(1991年)では12.2g(1日脂質摂取量の21.1%)と約12倍に増加しています。コレステロールを上げる飽和脂肪酸を多く含む動物性脂肪の摂取が増えていることに注意する必要があります。
http://www.health.ne.jp/library/0300/w0304009.html 「動物性脂肪(飽和脂肪酸)はなぜ悪い?」というタイトルで、動物性脂肪(飽和脂肪酸)が悪者と決めつけられています。
何かもう名前に釣られて、動物性脂肪(飽和脂肪酸)=悪、植物性脂肪(不飽和脂肪酸)=善みたいになっているんじゃないですかね?
こういう思考が私には耐えられません。
今回これを調べるきっかけとなった記事は以下。
動物性脂肪分、ほどほど摂取が低リスク 脳卒中と心筋梗塞
2013/3/11 11:30 日経新聞
肉や乳製品などの動物性脂肪分は多すぎても少なすぎても循環器疾患にはよくないという調査結果を、国立がん研究センターなどのチームがまとめ11日、発表した。脳卒中と心筋梗塞のリスクを摂取量とともに調べ、「ほどほどに食べるのがよい」と結論付けた。ほかの調査結果と合わせ、1日20グラム程度を取っている人が一番リスクが低いとみている。
45~74歳の男女約8万人を11年程度追跡調査し、動物性脂肪分に含まれる飽和脂肪酸の摂取量に応じて5グループに分けてリスクを調べた。
脳卒中は、1日に食べる飽和脂肪酸の量が多いほど発症リスクが低く、最多のグループは最少グループよりもリスクが23%低かった。一方、心筋梗塞の場合は多く食べるほど発症率が高まる傾向にあり、最多グループは最少グループに比べ39%高かった。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG1101N_R10C13A3CR0000/ この研究を見る限り、一方を良くするためにはもう一方を犠牲にするという関係のようです。
毎度しつこく書いてきて最近書くのが気が引けるのですが、やっぱりバランスが大事なのです。
Wikipediaでも以下のような記述がありました。
上下これくらいがベストでは?というところが想定されていたみたいです。
ちなみに国立がん研究センターの研究だとどれくらいがベストだったのかと言うと?
日米などでの過去の調査と合わせて、1日20グラム程度の摂取が循環器系疾患のリスクを最も下げられるとみている。牛乳を毎日コップ1杯200グラム、肉を2日に1回150グラムほど食べるような生活に相当するという。
あら、結構少ないかも。今の日本人なら結構頑張って減らす心がけをして、やっとちょうど良いくらいでしょうか?
追加
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