2018/05/15:
上司や目上の人。お客様が偉すぎる日本
気軽に怒る・叱るをして殺される日本人・韓国人が多い
もちろん罵倒されて報復する国が良いという話ではない
フィリピンでは大使館が注意喚起するほど
人権人道大使が国連の会議で「シャラップ!」と怒鳴りつけてしまう日本
●上司や目上の人。お客様が偉すぎる日本
2018/05/15:他人を罵倒することに慣れている日本人や韓国人が、フィリピンで同じノリでやって殺されている人が多いよという話がありました。他でも書いているように、日本人と韓国人は文化的に似た点が多いです。他人、特に部下への怒り方が似ているのかもしれません。
この話はうちでやっている、多くの方が効果的だと信じている「叱る・怒る」が実際にはあまり良くない…というシリーズに入れることも考えました。ただ、
敬語不要論と日本の上下関係 タメ口に慣れることができない日本人など、上下関係の話関係と考えた方が良いかもしれません。いろんなところで書いているように、日本は上司や目上の人が偉すぎます。いっしょに出ていた韓国も上下関係が厳しすぎる国として有名です。今回の話でいうと、「お客様」なんかも偉すぎると言えそう。うちでは、クレーマーの話もちょくちょく書いていますよね。
あと、どこで書いたか忘れちゃったのですけど、グローバル企業では上司が部下を叱ると「この会社では評価されていない」と考え、「自分が評価される会社に移ろう」とよその会社に転職してしまうといった話も紹介したことがあります。
●気軽に怒る・叱るをして殺される日本人・韓国人が多い
さて、本題の話。統計的な話ではなくツイートなのであれなんですけど、イスラム教関連でメディアに出ることが多い池内恵准教授が以下のように言っていました。
それから、弁護士の方がフィリピンの話を書いていました。
●もちろん罵倒されて報復する国が良いという話ではない
なお、これはもちろん殺人を正当化しているわけではありません。
また、
部下を叱るのもパワハラ?上司という立場に甘えた日本の管理職らでは、逆方向みたいなケースが出ていました。有名人に向かっても臆せず自分の考えを直接ぶつける若者に対して、ビートたけしさんが「これがもし俺の弟子になってみな、半殺しの目に遭うよ」とたしなめたという話。こちらは先輩による後輩の半殺しを正当化しているような事例。おそらくこういうのが、非常に日本らしい日本的なノリなんでしょう。
●フィリピンでは大使館が注意喚起するほど
データ的な根拠のある話はなかったと書いたのですけど、衝撃的だったのが、日本の大使館が注意喚起していたということです。これが一番信憑性を感じさせるものでした。
"殺人残念ながら,フィリピンは世界中で日本人の殺人事件が最も多い国のひとつとなっています。事件の多くは,フィリピン人と何らかの接点を有しており,商売上のトラブル,怨恨等に起因するものと推察されます"
"主な予防策等●良好な人間関係の構築に努める(フィリピン人のプライドの高さを理解し,感情的にならず,常に過激な言動は慎むよう心がける。)"
"いずれの人物(他人,知り合い,家族等)に対しても,絶対に暴力的な言動をとらず,諍いや争いを避ける。(日頃から恨まれないように注意する。)
(注)フィリピンにおいては,相手が誰であっても,公衆の面前で罵倒し,恥をかかせるといった行為はタブーとされています。たとえ自分の家族に対する暴力的な言動であっても,周囲からいやがられます。(従業員を他の従業員の面前で叱責したために暴行・脅迫を受けた例や,自分の配偶者や子を叱っていて他人から訴えられた例もあります。)"
(
(PDF)フィリピンにおける安全対策(安全の手引き) 在フィリピン日本国大使館より)
こういった話に関しては、「怨恨が理由の殺人は日本でも多いことに変わらないのではないか?」という反論も出ていました。どういう意図だったのはわからないのですけど、これは「フィリピン人だけが怨恨で殺すわけではない」というフィリピン人への擁護であり、日本人が恨まれて殺されているという点は否定できないものとなっていました。
●人権人道大使が国連の会議で「シャラップ!」と怒鳴りつけてしまう日本
あと、ツイートの反応では、よりによって日本を代表する方、それも人権人道大使がという肩書の方が、国連の会議で「シャラップ!」と怒鳴りつけたという例を挙げている人がいました。これも強烈な話ですね。
上記でリンクされていたハフィントンポストの記事によると、日本が自白を多用することでの指摘だったみたいですね。自白頼りでの冤罪が起きた事件としては、最近ですと、「PC遠隔操作ウイルス事件」と呼ばれた事件が有名です。
(関連:
遠隔操作ウイルスのなりすましによる誤認逮捕、冤罪なのに自白という警察の怖さと馬鹿さ)
(1)「日本は自白に頼りすぎではないか。これは中世の名残だ」と指摘。
(2)上田秀明・人権人道大使「日本は、この(刑事司法の)分野では、最も先進的な国の一つだ」
(3)会場苦笑
(4)上田大使「笑うな」「なぜ笑うんだ、黙れ!黙れ!」
上田秀明さんは、
ウィキペディアによると外務省出身で、第1次安倍内閣が拉致問題や慰安婦問題に関する日本の国際的立場を高めるべく新設された人権人道担当大使に初めてなった方。
"Shut up!"(シャラップ)は英語圏では「てめえ、黙りやがれ」といった強いニュアンスで用いられることが多く、知的な表現ではないといった、翻訳家で英会話学校を経営するデイヴィッド・セインさんによる指摘もあったそうです。
【本文中でリンクした投稿】
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