「ほうれん草」って漢字で書けます?
「報連相」(報告、連絡、相談)の「ほうれんそう」じゃないですよ。
「ほうれん草」という漢字は実はすごく難しくて、「菠薐草」と書くそうです。「菠」も「薐」もどちらもまず見かけない字ですね。
2013年2月8日 車 浮代 ダイヤモンド・オンライン
「ほうれん草」の語源はペルシャから 回教徒の聖地巡礼より中国を経て江戸へ
大きく分けて、ほうれん草の種類は「東洋種」と「西洋種」、双方が掛け合わされた「交配種」があります。
ほうれん草は漢字で「菠薐草」と書き、この「菠薐《ほうれん》」とは、原産地であるペルシャ(現:イラン)のことです。
http://diamond.jp/articles/-/31615 「ペルシャの草」って意味みたいです。でも、以前は「中国の菜」とも呼ばれていたそうです。
その後、ほうれん草は回教徒の聖地巡礼によって東西それぞれに伝わり、東方に渡った東洋種のほうれん草は、江戸開幕の頃に中国から日本に入ったため、当初は「唐菜《からな》」と呼ばれました。
まあ、昔は日本は外国と言えば中国で、海外全般をやたらと「唐」と言っていましたので、厳密に中国を表していたかはわかりませんが……。
西洋種のほうれん草が入ってきたのは、結構新しいようです。
一方、西洋種の丸くて肉厚の葉を持つほうれん草が伝来したのは、1860年以降、江戸時代末期のことでした。
よって江戸時代の人々は、ほとんど東洋種しか食べていなかったことになります。
東洋種はギザギザで、日本で今普及しているのは西洋種のようです。
東洋種は当時の人も好きじゃなかったのか、あまり人気はなかったとのこと。
江戸の節約おかず番付『日々徳用倹約料理角力取組《ひびとくようけんやくりょうりすもうとりくみ》』の春の段に、「ほうれんそう浸し」がランクインしていますが、「小松菜浸しもの」が通年の段の前頭七枚目に入っていることに比べると、人気の上では小松菜に及ばないことがわかります。
江戸っ子はやはり、八代将軍・徳川吉宗が名付け親になった、江戸のブランド野菜である小松菜が好物で、当時はアクの強いほうれん草は敬遠されがちでした。
日本でほうれん草の需要が飛躍的に伸びたのは昭和になってからで、これにはアメリカのアニメ『ポパイ』も影響しています。
「ほうれん草を食べると強くなれる」というイメージ戦略が功を奏し、本国アメリカではポパイのおかげで、ほうれん草の需要が10年間で6倍にも増えたそうです。
日本でも消費量が右肩上がりに増えてゆき、今やほうれん草は小松菜を抜いて、全国区で青菜の代表格となっています。
実際、栄養価も豊富です。
ほうれん草には、鉄分、β-カロチン、ルチン、各種ビタミン、ミネラル(特にカルシウム)がバランスよく含まれています。
中でもβ-カロチンは、100gで1日の目標摂取量をクリアできるほど。
貧血や便秘を改善し、ガン、動脈効果、骨粗鬆症を予防する働きがあります。
私はほうれん草好きですけど、ここのところずっと食べていないです。久しぶりに食べた方が良いかも。
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