小さいころ、「貝殻を耳に当てると、波の音が聞こえるよ」と言われて、試してみたことがあります。
正直、私にはちっとも波の音には聞こえなかったのですが、なんかごわごわと音がしているような感じはしました。
今頃になって、それが気になったので、検索してみます。
BlurtIt: 貝殻を耳に当てると音がするのはどうしてですかというページには、下記のような回答がありました。
貝殻を当てると海の音がするとよく言いますが、貝殻を耳に当てると本当に何か音が聞こえます。
これは、自分の耳の中から聞こえてくる音です。耳の中には、「蝸牛」というとても小さな器官があり、その中には液体が入っていていつも揺れ動いています。普段はとても小さい音で聞こえませんが、貝殻を耳に当てることで、その体液の揺れ動く音が貝殻に反響して自分の耳に聞こえてくるのです。これが、海の音の正体です。
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「蝸牛」は「カタツムリ」とも読みますが、この場合は「かぎゅう」。その名の通り、カタツムリに似た巻貝状の形(微妙に貝繋がり)をしていて、「うずまき管」とも呼ばれるそうです。
耳の中で音を聞くための重要な器官のようですが、それ自体が音を発しているというのは、ちょっと不思議です。
今回これを調べようとしたら、なぜか音楽CDの波の音みたいなのが、たくさん出てしまいました。
効果音としても需要があるでしょうし、ヒーリング・ミュージック的な用途もあるのかもしれません。
ヒーリング・ミュージックとなると、アルファ波がどうのみたいな疑似科学的説明が出てくるのでちょっと嫌なのですが、実際に波音には風情があったり、気分が落ち着いたりというのは、私にも理解できます。
ということで、何となく「波」に関する短歌を探してみました。
礒(いそ)の浦に、来(き)寄る白波(しらなみ)、返りつつ、過ぎかてなくは、誰(た)れにたゆたへ 作者: 不明
意味: 磯の浦に寄せる白波(しらなみ)が何度も寄せては返すように、過ぎようとしても過ぎてゆけないのは、あなたへの思いが揺れているからです。
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波は寄せては返すを繰り返し、永遠にそれが止むことはありません。考えてみれば、これも神秘的なことですね。
ちょっぴり知的な気分に浸りつつ、今日はここで終わりにします。
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