世界一大雪の国、日本 国土の半分が豪雪地帯という希有な土地では、日本は世界でも珍しいものが多いけど、望ましくない世界一もあるよねという話を書きました。
今回もまた不名誉な世界1位の話です。
地球上で最も人気のある10の自殺スポット。1位は日本の青木が原
2013年03月25日 カラパイア
1.青木ヶ原樹海 富士(日本)
絵画のように美しい青木ヶ原樹海には、怒れる霊がさまよっていると言われている。この地域での自殺率があまりに高いため、地元の警察は自殺志願者向けに、考え直したり、連絡するよう促す看板をいたるところに立てている。2003年までに、自殺数は年間100件にもなると言われている。2010年には、247人が自殺を試み、54人が実際に命を落としている。毎年、樹海は遺体であふれ、一年に一回遺体捜索が行われている。この地にまつわるオカルトや超常現象の話も多く、それが高い死亡数と結びついている。
自殺は日本で大きな社会問題になっている。原因のひとつは、精神疾患は不名誉だとする社会の偏見や、増加する職場関係のストレスだ。さらに自殺に対して寛容な日本の文化的背景や、助けになってくれる精神科医の不足という説もある。精神科の診療費は、国民健康保険がきかない場合が多いのも原因のひとつだとも言われている。(英語原文を訳したものなので、事実ではないのかもしれないが、海外ではこのような認知のされ方をしているようだ)
※この記事は海外サイトの原文に基づいて抄訳したものです。via:
10 Most Popular Suicide Spots on Earthhttp://karapaia.livedoor.biz/archives/52122197.html あちゃー、参りましたね。
自殺スポットはメディアで紹介してしまうとさらに自殺者を呼ぶという悪循環を招き、確か富士周辺の自治体も苦労されていたと思います。
パッと調べると、山梨県の例が出てきました。映画の自殺シーンに使うような撮影には許可を出さないという方針です。
ランキングの話に戻ります。他のランクインしているところは、日本では馴染みのないところが多いと思います。
そんな中でダントツに有名なのはナイアガラです。
5.ナイアガラの滝 オンタリオ州(カナダ)とニューヨーク州(アメリカ)
オンタリオ州とニューヨーク州の境にある壮大なナイアガラフォールは、有名な観光地であるだけではない。毎年、20~25人が荒れ狂う水の中に飛び込む。1856年から1995年にかけて、なんとここで2780人が自殺したことが知られている。ここに落ちて自力で助かった人は3人しかいない。
心理学者のサンドラ・サンガーは、絶景と呼ばれる場所には、自殺志願者を惹きつける何かロマンのようなものが確かにある言う。自殺する直前の最後の瞬間、他人とつながるという共有感がそこにはあるのだ。
記事冒頭でもこういう話が。
皮肉なことに、自己を破壊するこの必死の行為は、世界のもっとも美しい場所で行われることが多い。橋や崖は命を断とうとしている人によく選ばれる場所のようだ。
ところが、こういう水中での自殺は楽ではないようです。
しかし現実には、死に突っ走る行為はひどく苦痛を伴う。高所から水中に飛び込むと内臓破裂、手足の骨折を伴い、即死でなくても溺れて死ぬという現実が待ち受けている。ここでは、海外サイトが年間の死者数によりランキングした、世界10の自殺の名所を見てみることにしよう。
ナイアガラに落ちて奇跡的に助かったという例も実際にありますので、自殺方法としての確実性がないというのはよくわかります。
他のランキング入りした自殺スポットでとにかく多かったのは橋で、これも水中に……というパターン。
ゴールデンゲートブリッジは有名で日本人でも知っている人が多いと思います。ここは自殺の名所としても聞いたことがありました。
2.ゴールデンゲートブリッジ カリフォルニア州サンフランシスコ(アメリカ)
自殺の名所として世界的に有名な場所。この75歳の橋は、1937年の開通以降、1500人以上、二週間にひとりの割合での自殺者が出ている。中でも1995年は最悪で、45件も自殺があった。しかし、最後の瞬間に死ぬのを考え直す人も多い。
2006年には、70人の人々が67メートルから飛び込む前に、思い留まった。生還したひとり、28歳の既婚者ケン・ボールドウィンは、以前にも鎮痛剤とアルコールで自殺しようとしたことがある。橋から飛び降りた理由は、人々に自分の苦しみをわからせたかったからだという。“いまだに手すりから手が離れた瞬間が目に浮かぶ。その時、気がついたんだ。人生で自分がどうにもならないと思っていたことはすべてなんとかなると。橋から飛び込んだこと以外はね”ボールドウィンは幸運にも、水面にたたきつけられた衝撃で死ぬことなく、沿岸警備隊に助けられた。
こちらも生還の例が載っていましたね。
その他の橋。
10.コロナドブリッジ カリフォルニア州サンディエゴ湾(アメリカ)
9.ハンバーブリッジ イーストヨークシャー、北部リンカンシャー州(イギリス)
8.サンシャイン・スカイウェイブリッジフロリダ州タンパベイ(アメリカ)
7.ウェストゲートブリッジ ヴィクトリア州メルボルン(オーストラリア)
3.南京の長江河川橋 江蘇省南京(中国)
残り二つは崖というパターン。水中に落ちる以外の自殺は、結局富士の樹海だけでした。
6.ビーチ岬 イーストサセックス州(イギリス)
4.ザ・ギャップ ニューサウスウェールズ州シドニー(オーストラリア)
なお、先のゴールデンゲートブリッジに関しては、こんな話もありました。
エンパイアステートビルや、エッフェル塔、シドニーハーバーブリッジのような、以前の自殺の名所での自殺数は、フェンスのおかげで劇的に減っている。いまだにゴールデンゲートブリッジで簡単に自殺できるということは、より強力な防止策が必要だということだが、コスト面や橋の景観などの理由から、なかなか実行に移せないままだ。
自殺の名所が減ることと、実際の自殺者数が減ることが関係あるのかどうかがまずわからないのですけど、山梨県の努力のように地元の方はやはりどうにかしたいと考えるのが普通だと思われます。
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