もともとは、"アメリカのレーシック 安全だと手術件数増加も警告サイトは存在"(2013/4/2)という話でした。レーシックを勧めているわけではなく、警告と両方を紹介で「よくわからない」といったものでした。ただ、その後レーシックの安全性に対する認識が大きく変わりましたので、全体に書き換えて警告を前面に押し出しました。
●日本のレーシック手術件数が激減、ピークの9分の1に
2017/06/12:"レーシック手術の件数が、ピークだった2008年の45万件から14年には5万件にまで激減したとの推計を、慶応大医学部眼科学教室の根岸一乃准教授がまとめ"ました。
"根岸准教授によると、有効性・安全性を支持する研究論文は7千本以上あり、手術をした患者の95・4%が結果に満足したというデータもある"そうです。ただ、たとえ不満なのが数%であっても、レーシックの後遺症がでかすぎるというのが、不人気になった理由でしょう。
うちでもやっているように、かなりレーシックで問題が起きているということが広く報道されました。「95・4%が結果に満足」も怪しく感じるほど、不具合が起きています。
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レーシック不具合、衝撃の4割! 消費者庁調査でドライアイ、失明など ■
レーシックの危険性・安全性、アメリカの調査の途中経過では? むしろ、私はそれでもまだ5万件もあるのか?と思いました。レーシックの手術をやっている病院は、今でも積極的にステマをしているようなので、そのためかもしれません。
(
レーシック 激減 ピーク時45万件→6年後5万件 集団感染や眼鏡人気影響? - 西日本新聞 2016年09月30日 16時35分より)
●レーシックはそもそも安くない?
記事では、安さが売りであったレーシックも、今は相対的に高く感じられるようになったという見方もありました。
"保険適用がなく、片目で十数万から30万円ほどかかる高い手術費に加え、眼鏡ブームや、コンタクトレンズの性能が格段に良くなったことも減少の一因とみる関係者もいる"
これは初めて目にする意見です。
安全なレーシックは本来儲からない 費用が安い時点で危ない理由でやったように、そもそも安全にレーシック手術を行うにはもっと費用が必要だそうです。
日本のレーシックはもう終わり?既にほぼ存在意義がなくなったとの指摘もやっているように、レーシックの意義がなくなったという指摘すら出ています。
●アメリカでは大流行なのに…日本人はおかしい?
2013/4/2:ここからもともと書いていた話の修正。
2013年3月11日 週刊ダイヤモンド編集部 ダイヤモンド・オンライン 老眼に屈しない! レーシックに騙されない!メガネフリーになれる現代の眼科医療に迫るでは、"日本の現状は、米国では安全な治療として認知されているのとは対照的だ"と書いている部分もありました。
ただ、すでに
レーシックの危険性・安全性、アメリカの調査の途中経過では?をリンクしたように、アメリカでも問題が認識されてきています。日本人がおかしいとも言えないような状況です。
当時の
Wikipediaの記述でも、すでにネガティブなものが見えていました。
深刻でないものを含めれば合併症の起こる確率はもっと高い。手術による合併症で最も多いドライアイは深刻な合併症には当たらないが、American Journal of Ophthalmologyの2006年3月の発表によれば、レーシック後6か月の術後治療期間の後にドライアイに罹患している割合は33.36%である。アメリカ食品医薬品局のウェブサイトによれば、このドライアイは、後遺症として残る場合がある。人工涙液や涙点プラグなどが必要になる例もある。
●アメリカのレーシック 「安全だ!」と手術件数増加も警告サイトは存在
当時検索したところ、アメリカでレーシックの浸透ぶりを伝えるサイトとともに、危険性を伝えるサイトもまた存在していました。レーシックを受けるべきでないとしている日本語のサイトですけど、アメリカでも同様のサイトがあると紹介されていました。
アメリカにもレーシック警告サイトが~近視手術の後遺症対策研究会
ここの記述によると、
・ レーシック後のドライアイ悪化は20%の出現頻度である。
・ 術後6ヶ月時点で、17.5%の患者にハロ、19.7%の患者にグレア、19.3%の患者に夜間運転への
支障、21%の患者に目の乾き、が生じて見え方の質の低下をおこす。
・ 過度の角膜切削は角膜のひっぱり強度を2.4%までに低下させ、時にエクタシアを引き起こし角膜
移植を必要とする。
・ 正確な眼圧測定が困難になることによる緑内障による失明のリスクの増加。
(中略)
そして、レーシック術後見え方の不具合で、術後6年半で28歳の若さで自殺した人の悲しいお話です。
FDAの調査により、最近、レーシック術後の後遺症と鬱の相関が明らかになってきたそうです。
リンクの記事を読むと、アメリカでも、医師が術後の患者の後遺症をないがしろにして、対処せずに逃げ
るケースが多いようです。
レーシックに関しては、アメリカ人は日本人を見習うべきかもしれません。
【本文中でリンクした投稿】
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レーシック不具合、衝撃の4割! 消費者庁調査でドライアイ、失明など ■
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