2013/4/2:
●採用活動は大事でお金がかかってる、生半可な気持ちで来るな!
●自己PRの時間に苦労話を武勇伝をひけらかし始めた採用面接官
●採用面接官の心得 学生の情報を引き出す場で、説教をする場ではない
●採用活動は大事でお金がかかってる、生半可な気持ちで来るな!
2013/4/2:
浮かれて就活生に説教する人も!?若手社員を「面接官」にするときの注意点 (2013年3月11日 高城幸司 [株式会社セレブレイン 代表取締役社長])という記事がありました。このタイトルを見て昔書いた
面接官の心得 企業も選ばれるものだという自覚をを思い出します。
例えばつい最近
採用が落としたくなるエントリーシート フルスペックゆとり就活生を書いたように、記事になるのはひどい学生側の話が圧倒的に多いです。ただ、採用面接官も大概ですよね。
さて、記事に出ていたのは、専門商社の事例。大手企業であれば外部に委託する企業も少なくないものの、 「貴重な社員の選考を外部に任せるなど言語道断」という社長の方針からすべて社内で行っています。面接に際して細かい指導が行われ、人事部が面接官を集めてトレーニングも行っているとされていました。
以前ちょっと書きましたけど、会社にとって採用はたいへん重要なことだと言って学生に高度なことを求めるくせに、会社側では採用活動は結構適当なところがあります。実際、不景気で削られる費用というのは採用活動が多いようで、大事なんじゃなかったの?と言いたくなります。
●自己PRの時間に苦労話を武勇伝をひけらかし始めた採用面接官
その点ここでは本当に採用活動に力を入れているようですね。人事部以外から採用活動を手伝う人も窓際やどうでも良い若手ではなく、有望な若手社員だそうです。ところが、失敗話としての紹介なんですよね、これ…。
優秀な人が行くとわかっている分、有頂天になっちゃったんでしょうか。学生を選考する立場になったことがうれしくて仕方ない、初面接官のある社員は、自己PRの時間にいきなり自分語りを始めました。
「商社で働くには、勉強するより、先輩を立てる気配りが大事なんだよね。わかる?ちなみに、僕が1年目のときに厳しい先輩にキツく指導された話をしてあげるよ」
本来であれば学生に質問をしてその回答や反応をみながら選考するタイミング。そこで自分の苦労話を語り始めたのです。ついには、自分の武勇伝までひけらかして、学生がその話を聞いているうちに終了の時間になってしまいました。
一方で、この社員はとってはそんな時間が心地よかったようで、「いやー、俺の話に学生たちは感動したのでしょうか?メモを取る光景までありましたね」と、誇らしげに面接官の控室で語り始めました。アホくさっという話です。私は普段でも嫌ですけどね、こういう先輩。
●採用面接官の心得 学生の情報を引き出す場で、説教をする場ではない
これは単に自慢話というだけでなく、本来必要な情報を学生から得ることができなかったという点で重大です。先輩からは「面接官として求められる仕事ができたと思っているなら、大間違いだぞ」と苦言。後に上司からも「学生に自分の武勇伝を語って、うれしい気持ちになっている部下がいるなんて悲しい。怒りにも似た気持ちで一杯だ」と言われます。
この勘違い採用面接官は学生を選考するためにある時間を、自分の武勇伝を語る時間に費やてしまいました。それでは面接するための大事な機会を、間違って使ってしまったも同然です。面接は学生の情報を引き出す場で、説教をする場ではありませんよね。
記事では、面接官は「聞く力=質問力」を駆使して、以下のようなことをするのがミッションだとされていました。
1.相手の本音を引き出す
2.相手を評価する
3.相手のモチベーションをアップする
面接の目的を理解していればこんなことになりませんし、何で選ばれたのか不思議な方です。「優秀な社員」じゃなくて「自分を優秀だと思い込んでいる社員」の間違いだったんじゃないかという話。また、最初にあった「面接に際して細かい指導が行われ、人事部が面接官を集めてトレーニングも行っている」という説明も怪しく感じてしまうエピソードでした。
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