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一流営業マン甲州賢が天ぷらの衣を剥がして食べる理由に総ツッコミ


 2009年に亡くなったプルデンシャル生命の伝説の営業マン・甲州賢さんは、没後も多くの営業マンから尊敬され、氏のセールス道を指針としている人も多いのだそうです。その甲州賢さんの顧客志向な生き方がすごい!と記事で紹介されていた記事は、確かにすごいにはすごいけど悪い意味ですごくね?という内容で、ツッコまれまくっていました。


●一流営業マン甲州賢氏が天ぷらの衣を剥がして食べる理由に総ツッコミ

2017/08/29:一流の営業マンは天ぷらの衣を剥がして食べる。なぜ? - 新刊JP(2017年8月27日 17時配信)は、甲州賢さんに関する書籍プロフェッショナルセールスマン ― 「伝説の営業」と呼ばれた男の壮絶顧客志向を紹介した記事です。悪い本だと言っているわけではなく、好意的に紹介した内容でした。

 この甲州賢さんは、「オレは店で天丼とか食うとき、身から衣をきれいに外して、衣は食べないようにしてた」と言っていたとのこと。その理由は、"もしも、定食屋で使用している油が古くなって汚れていたら、腹を壊してしまうかもしれない"というもの。それによって、「そんなことでお客さんのアポイントに遅れたらタイヘンだろ」というわけです。

 上記の話を新刊JP編集部は「いい話」と思ったようですが、はてなブックマークでは、「いや、だったら端から天丼頼むなよw」「初めから天丼食わないとか、打ち合わせ前に飯食べないとかの発想はないのか」「天ぷら食わなければいいだけの話では?」と総ツッコミ状態。至極もっともな指摘です。


●「マンホールは避ける」「1日5回も留守電メッセージを入れ直す」

 さらにそれだけでなく、そもそもこのような話に感心してしまう人たちに問題があるのではないか?という指摘もありました。<「天丼食うな」「揚げ油以外の油は?」「そもそも魚や肉が腐ってたら?」などツッコミはキリがないと思うがまあいいや。それよりも問題はこう言うエピソードをありがたく拝聴してしまう人が存在する事だと思う>(camellow)というものです。

 記事では他に二つエピソードが載っていましたが、これらは以下のようにそこまで飛び抜けて変ではありません。天ぷらの話がなければ、私もスルーしていたでしょう。ただ、後からよくよく考えてみると、これらもおかしいぞ…という話ではあります。その理由についてもすぐ書きますが、とりあえず、その逸話をどうぞ。

・1日5回も留守電メッセージを入れ直す。「保険の営業マンと連絡が付かないとお客さまは不安になる」という配慮で、商談に入る度に「×時まで商談中のため、電話に出られません」といった応答メッセージを入れるため。
・万が一、フタが外れて穴に落っこちて大ケガでもしたら、お客さまとのアポイントに行けないからマンホールの上は歩かないようにしていた。

 天ぷらインパクトでよくよく考えてみると、これらも変なのです。例えば、マンホールなんかは確率を考えると、そこまで気にするほどじゃないですよね。初読のときにスルーしてしまった私に、問題がありましたね。天ぷらの衣がそういう話なのですけど、力を入れるところを間違っている系の話だと言えるでしょう。

 あと、これらは「私はお客さんのために頑張っています!」というアピールではあるものの、そもそも顧客志向とは違う話ですよね。普通、顧客志向と言う場合、顧客の求めを実現することを指します。そして、記事では、肝心のサービス内容の逸話が全くありませんでした。顧客志向のエピソードではなく、営業テクニック的な話でしかありません。


●いい例ではなく悪い例では?完璧主義すぎて死んでしまう伝説の営業術

 また、たとえこれらの方法が営業で有効だったとしても、オススメできないというのが、はてなブックマークであった以下のようなコメントたち。どうも命を削るやり方っぽいのです。これをいい話として紹介してしまうのは、こうした面でも問題がありそう。本来は悲しい話ですし、真似るべきではない危険な例っぽいうです。

Falky ちょっと検索したところ『この完璧主義がたたり、精神に支障を来たしてしまい、パニック症候群、イップスなどを発症。休養が必要と医師に言われても走り続け、42歳で突然死』という話が出てくるのだが…。
YukeSkywalker 42歳で急逝してるなら、この生き方は体に悪いのでは。
eggheadoscar リスク管理を商売にしていた人間も、自らのリスクテイクの優先順序は狂っていたというのは痛烈な皮肉ですね。

 最初のコメントの方が「ちょっと検索したところ」と言っている元ネタは、プロフェッショナルセールスマン:保険屋たかはし40歳からの後半生記(2011年06月13日)みたいでした。冒頭のサイトで紹介されていたのと同じ書籍(プロフェッショナルセールスマン ― 「伝説の営業」と呼ばれた男の壮絶顧客志向)を読んだ感想だそうです。

 ちなみに「イップス」というのは本来ゴルフ用語で、イップス【yips】の意味 - goo国語辞書によると、「精神集中が必要なゴルフのパットの際などに起こる、緊張からくるふるえ」のこと。これが広がって、スポーツ全般で緊張しすぎてうまくプレーできないことに使われています。上記の場合ではさらに広げて、日常生活の動きにおいてうまく体が動作しないといった意味で使われているのかもしれません。

 ということで、人生そのものが頑張りどころを間違えていた可能性を感じる話でした。むしろ仕事第一社会に殺された営業マンという感じで、不幸な話だと捉えるべきなのかも。こういう犠牲者がいない社会を目指すべきだと思います。ただ、冒頭の記事が好意的であったように、こういう論理的でない根性論・精神論的なところに感動を覚える方も多いですよね。顧客志向を装う営業テクニックとして有効な可能性はありそうでした。


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