●離婚の多い国・少ない国ランキング 「結婚数-離婚数」日本は何位?
2013/4/14:離婚が多い国・少ない国という興味深いテーマの話がありました。<結婚数-離婚数で世界各国の結婚持久値をランキングするとどうなるか?ということを図示した「世界の結婚事情」>(2013年04月07日 09時00分41秒 GIGAZINE)という記事の話です。ただし、データは25カ国のみ。ちょっと少ないですね。
<世界各国における1万人あたりの1年間の結婚数を「成就値」、結婚数から離婚数をマイナスした値を「持久値」としてランキングしたのが、旅行口コミサイトトリップアドバイザーの「世界の結婚事情」です>
http://gigazine.net/news/20130407-world-marriage/ 離婚数が少ない国が幸せか?というと、そうでもない場合があります。離婚したいのに事情があってできないという場合があるためです。では、自由に離婚できる国の方が良いのか?というと、結局結婚生活がうまくいっていないことを示していますので、それはそれでマイナス。そんな複雑さの見えるランキングとなるでしょうか?
・離婚の少ない国ランキング(結婚持久力ベスト5)
1位:エジプト
プロポーズの言葉は男性が「ウヒップキ」、女性が「ウヒップカ」。エジプトでの人口1万人に対する1年間の結婚数は110件で、離婚数が19件なので持久値は91。エジプトでは過去に女性が離婚を申し込むためには複雑な手続きを必要とした歴史を持ち、2000年にクル離婚という制度ができ状況は進展しましたが、現在でも女性は離婚と同時に経済的な権利を手放さなければなりません。
2位:中国
愛の言葉は「ウォー・アイ・ニー」の中国も結婚数と同じ2位。93件中20件が離婚するため持久値は73とかなり高い数値です。
3位:トルコ
「I LOVE YOU」を意味する言葉は「セニ・セヴィヨルム」で、結婚数は世界第4位だったトルコですが持久値はランクアップして世界3位になりました。
4位:ウクライナ
結婚数第5位のウクライナですが、こちらも持久値は1ランクアップして世界第4位。愛の言葉は「ヤー・ヴァース・コハーユ」
5位:ロシア
結婚数世界第3位のロシアの持久値は45で、結婚数は92のため離婚率は世界最多で、結婚したカップルの2分の1以上が離婚しています。
離婚数が少ない国が幸せか?に関しては、GIGAZINEでも書いてありましたね。最初のエジプトでは、離婚と同時に経済的な権利を手放さなければならないとあります。男女で経済的な格差が大きい場合、つまり女性の働く場がない場合、離婚という選択肢はかなり難しくなるわけです。
離婚と同時に経済的な権利を手放さなければならなく、離婚しなくてもできない…というのは、男女差別の大きい国とも言えるかもしれません。エジプト以外にもトルコのようなイスラム教の国が入っていますね。まあ、トルコは世俗的でそんな厳しい国じゃないような気がしますが…。
この流れでは中国もそうでしょう。
男女による自殺率の違いで出てきましたが、中国は女性の自殺者の多い世界的にも稀有な地域でした。女性差別的なところが大きいと予想されます。ただ、この説明だと男性自殺者の多さが世界上位であるロシアが5位であることは説明できないんですけどね。
・離婚の多い国ランキング(結婚持久力ワースト5) (順位は25位を1位、24位を2位、以下同様と書き換えてしています)
ワースト1位(25位):スペイン
結婚数34件、離婚数22件のスペインは離婚率としては64%とベルギーより低いのですが、持久値はランキング最下位の25位となりました。
ワースト2位(24位):ベルギー
結婚数41件のうち29件が離婚する、離婚率70%以上の国がベルギー。
ワースト3位(23位):ハンガリー
愛の言葉は「セレレック」のハンガリーは、結婚数36、離婚数23で持久値が13。
ワースト4位(22位):フランス
結婚数が37と、そもそも結婚する人が少ないフランスですが、離婚数は20で離婚率は40%以上。
ワースト5位(21位):オーストリア
愛の言葉はドイツ語で「イッヒ・リーベ・ディッヒ」、結婚数が43、離婚数が21で持久値は22です。
こちらは以上のように見事にヨーロッパ勢が占拠。すべての国が豊かか?というとちょっとわからないですけど、やはり女性の経済力が関係してくるのかもしれません。また、このランキングの取り方だと仕方ありませんが、そもそも結婚する人が少ない国ばかりなのも特徴です。離婚の少ない国ランキングでは、1万人あたり100人前後結婚していたのに対して、こちらは40人前後となっていました。
ランキングへの影響力を考えると、この経済力というのが一番大きいかもしれません。経済力のある女性の国はそもそも結婚が少ない、離婚もしやすい、経済力のない女性の国は結婚せざるを得ない、離婚も選択しづらい……という感じです。こんなんですので、ランキングの取り方をちょっと変えるとガラッと変わりそうでした。
ああ、すっかり忘れていました。日本の順位。おもしろみのないことにちょうど真ん中の12位。「結婚数が52、離婚数が19の日本は持久値が33で世界第12位。離婚率は約37%で3組に1組が離婚している計算」との説明があります。中途半端なので何とコメントして良いかわかりませんわ…。
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