2009年11月21日(土) コメント:0 トラックバック:0
事業仕分けの批判とその反論の紹介に、私の感想を少々。(1)、(2)は昨日やりました。
(3)447事業の選択は財務省主導で行われ、作業自体もその手の平の上で踊らされている。
まず、池田さんの批判からです。「これ(仕分けの対象事業)を選んだのは、実質的には財務省の主計局である」し、「仕分けの結果には法的拘束力がなく、財務省の査定の参考資料になるだけだから、政治主導どころか国会議員が主計官の下請け」であるとしています。また、昨日も書いた「どういう事業を削減するかの戦略」が決まっておらず、「ソフトウェアの設計を決めないでデバッグをやるようなもの」(郵政省の元高官の言葉)だと書かれています。(事業仕分けという人民裁判(池田信夫blog、2009/11/12)より)
上杉さんはこれについて、「確かに財務省主導であることは間違いない」とある程度認めています。しかし、以前のやり方と比べると、政治家の意思が加わり、一般公開での監視の目も入ったため、「財務省の力は相対的に減少している」ことは評価されています。(事業仕分けへの批判に異議あり!霞が関牽制の意味は大きい【週刊 上杉隆】(2009/11/19、ダイヤモンド・オンライン)より)
私も一歩前進だとは思いますが、(2)同様物足りなく感じます。
官僚が作業に関わること自体は、別に構わないと思います。というか、むしろどんどん使えば良いと思います。
飽くまで「政治主導」であって、官僚を使わないという意味ではありません。今までのような「官僚主導」でなければ良いだけで、逆に官僚をうまく使えないとやれることは限られてきます。
だからこそ、池田さんの言われるような「戦略」は必須かと思います。
政治家は大きな方針の作成と内容のチェックをやって、細かいところは官僚にやらせれば良いんじゃないかと思います。
この3点以外に池田さんは、「1事業の査定にかける時間は、2億円の健康増進対策費も9兆8000億円の診療報酬も一律に1時間」とも批判されています。
査定時間の長短や、予算額に応じて時間を決める必要性を、私には判断しかねますが、決められた時間内で物事を説明して、理解を得るのは大切なことだと思います。定刻オーバーでだらだら延びる会議が良いこととも思えませんし、顧客相手の説明などであればなおさら時間に収めるように工夫するでしょう。
「時間が短すぎる」は、査定される側の言い訳に過ぎません。(と、ここまで書いておいて、やはり1時間は短すぎるかもとちょっと思ってしまいました)
と、ここまで不満も結構書いてきたんですけど、私はどちらかというと今回のことを好意的に捉えています。
タイトルに「批判材料を与えることは良いことだ」と書いたように、こういった作業をネットで公開したこと自体は非常に良いことだと思います。
何が良いかというと、気になる人は一般の人であっても、編集を通さずに実際にその内容を目にすることができたということです。
(1)では「国民にアピールする茶番劇」と批判されていますが、そういった批判が出る時点で、アピール以外のマイナス要因も生み出していることがわかります。
私は過去に書いたように、官邸記者会見の開放を支持しています。これは実現しておらず、それに対して批判もしましたが、岡田克也外相や亀井静香郵政・金融担当相の会見では開放が進み、ニコニコ動画で中継もされています。
事業仕分けにしても、会見にしても、一方的な宣伝にはならず、逆に大きな非難の材料になる可能性を秘めています。
でも、それで良い、というよりも、むしろそれが良いんだと思います。
「批判材料を与える」の「批判」は、「非難」でなく「評価検討」という意味のつもりで私は書いています。
主催者の一方的な宣伝にもならず、一部のマスコミの報道に頼ることもなく、一般の人でも実際に見て、判断することができる。これはとても良いことだと思います。
こういう公開はもっとあってもいいんじゃないかなぁと思いつつ、今日はここで終わりにします。
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(3)447事業の選択は財務省主導で行われ、作業自体もその手の平の上で踊らされている。
まず、池田さんの批判からです。「これ(仕分けの対象事業)を選んだのは、実質的には財務省の主計局である」し、「仕分けの結果には法的拘束力がなく、財務省の査定の参考資料になるだけだから、政治主導どころか国会議員が主計官の下請け」であるとしています。また、昨日も書いた「どういう事業を削減するかの戦略」が決まっておらず、「ソフトウェアの設計を決めないでデバッグをやるようなもの」(郵政省の元高官の言葉)だと書かれています。(事業仕分けという人民裁判(池田信夫blog、2009/11/12)より)
上杉さんはこれについて、「確かに財務省主導であることは間違いない」とある程度認めています。しかし、以前のやり方と比べると、政治家の意思が加わり、一般公開での監視の目も入ったため、「財務省の力は相対的に減少している」ことは評価されています。(事業仕分けへの批判に異議あり!霞が関牽制の意味は大きい【週刊 上杉隆】(2009/11/19、ダイヤモンド・オンライン)より)
私も一歩前進だとは思いますが、(2)同様物足りなく感じます。
官僚が作業に関わること自体は、別に構わないと思います。というか、むしろどんどん使えば良いと思います。
飽くまで「政治主導」であって、官僚を使わないという意味ではありません。今までのような「官僚主導」でなければ良いだけで、逆に官僚をうまく使えないとやれることは限られてきます。
だからこそ、池田さんの言われるような「戦略」は必須かと思います。
政治家は大きな方針の作成と内容のチェックをやって、細かいところは官僚にやらせれば良いんじゃないかと思います。
この3点以外に池田さんは、「1事業の査定にかける時間は、2億円の健康増進対策費も9兆8000億円の診療報酬も一律に1時間」とも批判されています。
査定時間の長短や、予算額に応じて時間を決める必要性を、私には判断しかねますが、決められた時間内で物事を説明して、理解を得るのは大切なことだと思います。定刻オーバーでだらだら延びる会議が良いこととも思えませんし、顧客相手の説明などであればなおさら時間に収めるように工夫するでしょう。
「時間が短すぎる」は、査定される側の言い訳に過ぎません。(と、ここまで書いておいて、やはり1時間は短すぎるかもとちょっと思ってしまいました)
と、ここまで不満も結構書いてきたんですけど、私はどちらかというと今回のことを好意的に捉えています。
タイトルに「批判材料を与えることは良いことだ」と書いたように、こういった作業をネットで公開したこと自体は非常に良いことだと思います。
何が良いかというと、気になる人は一般の人であっても、編集を通さずに実際にその内容を目にすることができたということです。
(1)では「国民にアピールする茶番劇」と批判されていますが、そういった批判が出る時点で、アピール以外のマイナス要因も生み出していることがわかります。
私は過去に書いたように、官邸記者会見の開放を支持しています。これは実現しておらず、それに対して批判もしましたが、岡田克也外相や亀井静香郵政・金融担当相の会見では開放が進み、ニコニコ動画で中継もされています。
事業仕分けにしても、会見にしても、一方的な宣伝にはならず、逆に大きな非難の材料になる可能性を秘めています。
でも、それで良い、というよりも、むしろそれが良いんだと思います。
「批判材料を与える」の「批判」は、「非難」でなく「評価検討」という意味のつもりで私は書いています。
主催者の一方的な宣伝にもならず、一部のマスコミの報道に頼ることもなく、一般の人でも実際に見て、判断することができる。これはとても良いことだと思います。
こういう公開はもっとあってもいいんじゃないかなぁと思いつつ、今日はここで終わりにします。
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