2013/4/17:
●参加国が増えて順位が下がっただけなのに…ゆとり批判の理不尽さ
●そもそも土曜日が全部休みになったのだから、以前と同じは不可能
●ゆとり世代の学力低下説、実は怪しい 学力テストはむしろ向上
●参加国が増えて順位が下がっただけなのに…ゆとり批判の理不尽さ
2013/4/17:
【池上彰×マツコ・デラックス】いじめ・体罰・学力低下などに対する、2人の議論が素晴らしい! アルファルファモザイクでは、ゆとり教育で学力低下!と騒がれた経緯についての話が出てきます。
<池上彰>
<学力低下じゃないかって大騒ぎになったきっかけっていうのはOECDって経済協力開発機構ってあるでしょ。そこが3年に1回PISAっていって学習到達度調査っていうのやってるんですよ。2000年の頃って、日本はねもうトップクラスだったわけ。それが2003年に落ちるわけね>
ただ、2000年より2003年になって3か国が増えて、その試験に参加する国が増えて新たに参加する国が日本より上に入っただけだと指摘。それまで参加してなかった国だけで比べると、実際にはほとんど落ちていなかったとされていました。
これが本当なら、転校生がたくさん順位が来て順位が下がっただけなのに、「お前、学力下がってるぞ。もっと勉強しろ!」と叱られた感じですね。理不尽すぎますし、そうやって怒っている人の方が「頭悪いだろ」って話です。
●そもそも土曜日が全部休みになったのだから、以前と同じは不可能
私は今までゆとり教育について、学力を再定義したのに、以前のテストでもって評価すれば下がるのは当たり前だろう、馬鹿じゃないの?と思っていました。
極端な話でたとえると、今まで英語を教えていたのをフランス語の授業に変えたのに、テストは英語のまま…ということ。そりゃあできないに決まっていると思っていて、ゆとり教育批判には疑問を感じていました。
しかし、国際的なテストはほとんど変化がなかったとすれば、そういうレベルではなく、ゆとり教育批判は妥当ではなかったという話ですね。また、池上彰さんは、土曜日が全部休みになったために、教える内容を減らさざるを得なかったが、スカスカじゃないし、補う教え方をしていたとも説明しています。
●ゆとり世代の学力低下説、実は怪しい 学力テストはむしろ向上
テストでの比較に関しては、復活した学力テストに関しての話もありました。こちらの場合は国際比較ではなく、国内の世代間での比較ということになります。
どうやったのか?と言うと、全国学力テストにおいて、池上彰さんが子供の頃にやっていたのと同じ問題も一部出題していた…とのこと。同じ問題ですので、その問題の正答率において、昔の子供とゆとり教育の子供の比較が可能になるわけです。
で、結果はゆとり教育の子供が勝利。「私が小学生、中学生の頃よりも今の子どもたちの方が成績いい」と池上彰さんは言っていました。「ゆとりは頭が悪い」と言っている高齢の世代の方が実際には悪かったわけですね。
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