カレー関係の話をまとめ。<インド人「日本に来て初めてナン食べた」 インドでは食べない?>、<実は日本のインドカレーも偽物?ネパール風ともバングラデシュ風とも>、<北インドではありえないし、南インドでも稀 普通はチャパティ>、<ナンをよく食べているのはウイグルや旧ソ連などの中央アジアだけ?>などをまとめています。
2022/11/15追記:
●厳選なる審査の上でブラックサンダー入りナンが採用されてしまう 【NEW】
●インド人「日本に来て初めてナン食べた」 インドでは食べない?
2018/11/18:2018年10月23日に放送された「チマタの噺」(テレビ東京系)に出ていた南インド料理店を営んでいるインド出身の男性。彼がはじめてナンを食べたのは、日本に来てからだと言っていたそうです。
男性のお店では、南インドの家庭料理などを提供。魚や豆、野菜の料理が中心で、米と合わせるものが多いそう。一方、インドにナンはほとんどなく、高級ホテルのレストランなどでしか提供されていないとのこと。高級な食べ物のために一般人は食べないようです。
また、以前放送された「タモリ倶楽部」(テレビ朝日系)でも同様の話が。日本でタンドール釜を普及させた高橋重雄さんが、1960年代後半、「人がやらないうちにタンドール釜を作ろう」と決意して、都内にある南インド料理店に行ったことがあるそうです。そこで「タンドール釜を見せてください」とお願いしますが、タンドール釜がありませんでした。やはりもともと南インドでは、タンドール釜を使う習慣がなかったといいます。
インド料理店「アジャンタ」の社長、ジェイ・ムールティさんは、「(ナンは)一般的ではない。家庭では作れないですから」とコメント。タンドール釜がなければ作れないナンは、インド人にとって高級料理だとやはり指摘しています。
(
インド人は「ナン」を食べない? インド料理の実態に驚きの声続出! - レタスクラブニュース 2018/11/15 より)
●実は日本のインドカレーも偽物?ネパール風ともバングラデシュ風とも
「もともと南インドでは、タンドール釜を使う習慣がなかった」とされていました。この話のところで「南」とあったように同じインド内でも地域的な差があるのかもしれません。インドは人口が多いことで有名ですが、面積も広いですからね。地域差を考えないと、間違えて理解してしまいます。
過去に、
日本のインドカレー店 実はネパール風でナンはパキスタンだった!というのをやっているように、そもそも日本のインドカレー店はあまりインドっぽくない模様。日本のインドカレーのお店は、バングラデシュ人が多いと言っている人もいます。また、このときナンはパキスタン風だと書かれていましたね。
ちょっと話が変わりますが、他に
インド人観光客が日本に来ない理由 危険な食べ物と取りづらいビザという話もやったことがありました。日本はインド人にとっては暮らしにくい国で、そのためにインド人は来ないで、他の国の人の方が多く来る…ということになっているのかもしれません。
●北インドではありえないし、南インドでも稀 普通はチャパティ
話がそれてきましたけど、先程出てきた南北の地域的な違いの可能性について少し見てみましょう。
ナン - Wikipediaでは、まず"ナーンはインド国外ではインド料理を代表するパンとしてよく知られているが、インドでは大きなタンドゥールを持つ家庭は少なく、精白した小麦粉で作るナーンは贅沢品である"としていました。
そして、"ほとんどのインド人はナーンを日常的に食べることはなく、北インド料理を出す高級料理店で供される程度であり、食文化の異なる南インドではまず供されない"としていました。北でも結局ほとんど食べないみたいですね。
"日常的に食べられるのはむしろ少しの燃料とタワー(鉄板)があれば焼ける全粒粉のフラットブレッドの一種チャパティ"であるとのこと。我々の知るインドカレーの食べ方は、高級料理だったという理解で良さそうです。
●ナンをよく食べているのはウイグルや旧ソ連などの中央アジアだけ?
あと、私が気にしていたネパールとバングラデシュですが、なんとWikipediaでは触れてすらいませんでした。どうも全然食べないっぽいです。私が名前を出したところではパキスタンのみで、以下のような国々で食べられているとのこと。
<パキスタン> インドのナーンと同じようにタンドゥールの中で焼き、焼きたてはふんわりしている。煮込み料理(カレー)を付けたり、すくったりしながら手で食べることが多い。
<イラン> パン類の他、クッキーなどの菓子類をも指す。
<アフガニスタン> 「パン」の意。全粒粉で作ることが多い。
<旧ソ連の中央アジア5か国(ウズベキスタン、カザフスタン、キルギスタン、タジキスタン、トルクメニスタン)> ナンは常食。ウズベキスタンにはナンにまつわる様々な逸話が伝わっており、兵士が出征する前にナンを壁に貼り付け、落ちてしまったら不吉の前兆で、無事出征から帰ったらナンを壁から外して祝う。
<ウイグル> 焼いて作るパンの総称。主食のひとつとして食べている。インドやパキスタンのものと異なり、1cm程度の厚みがあり、しっかりした硬い焼きあがりである。
<ミャンマー> しばしば紅茶やコーヒーと共に朝食として食べられる。
どれくらい食べられているかに言及あったのは、後半の3地域のみ。ちょくちょく食べているのがミャンマー、非常によく食べているのが、旧ソ連の中央アジア5か国とウイグルといった感じ。かなり日本人のイメージと違うようですね。
●厳選なる審査の上でブラックサンダー入りナンが採用されてしまう
2022/11/15追記:ナンの話でナンかないかな?と検索したものの、もともと書いていたのと合う話が見つからず…。ただ、おもしろい話は発見。海外風という話ではなく、ある意味日本風なナンである、<ブラックサンダー×カレー店『ザクザク食感』のナン新登場 コラボ採用率は半分以下「おいしいが大前提」>(メ~テレニュース(名古屋テレビ) / 2022年10月18日 14時49分)という話題です。
ウケ狙いっぽく見えるものの、記事では厳しく審査されていることが強調されていました。とはいっても、「コラボ採用率は半分以下」ってことですから、そこまで厳しくはない気がしますけどね。「ナン」以外にもいろいろとブラックサンダーコラボが実施されてきたんだそうです。
<愛知県豊橋市を代表するお菓子「ブラックサンダー」。今、注目されているのが、地元の食品業界とのコラボ商品で、なんとカレー料理の店ともコラボしたそうなんです。たくさんのコラボ商品も、採用までには高いハードルがあります。
愛知県豊橋市で製造されているチョコレート菓子「ブラックサンダー」。 一時は販売不振のため生産を終了しましたが、2008年、体操の金メダリスト・内村航平さんが紹介したことから爆発的なヒット商品となりました。 人気タレントを使った新商品紹介も積極的に展開し、年間で2億個を販売(2018年)するなど、有楽製菓では過去最高の販売実績を記録しています。
そんな「ブラックサンダー」ですが、工場のある豊橋市をはじめとした東三河限定コラボがあるんです。 ホテルや洋菓子店など、これまでに16の東三河コラボが登場、現在も購入できるのは9品です。 その第1号が豊橋市の老舗和菓子店とコラボした「ブラックサンダーあんまき」です。 「ブラックサンダーの河合会長と、『豊橋にはお土産としてのお菓子が無いね』『豊橋らしい豊橋のお土産を作りたいね』と話していました」(お亀堂 森愼一郎 社長)>
<多くのコラボ商品が注目されるブラックサンダーですが、採用までには高いハードルがあります。 「採用の基準は『ザクザク食感』とチョコレートを使った製品、加工品としておいしいというのが大前提で採用率は半分以下になっています」(有楽製菓 マーケティング部 田村菖さん)>
https://news.infoseek.co.jp/article/nagoyatv_955023099659730944/
カレー料理店経営 ギリ・リディンダラさんによると、「元々いろんなものをナンの中に入れて作ったリしていまして、ブラックサンダーと地元の物がコラボした商品が出てきて、うちでも何とかならないかなと試してみました」とのことで、ナンに何か入れるってのは、もともとやっていたみたいですね。
ただ、ブラックサンダーには苦労。 ギリさんは、店で売っているチーズナンなどの要領で試してみますが、当初は釜で焼くと、どうしてもチョコのザクザク感がなくなってしまい、試行錯誤を重ねたといいます。あと、ブラックサンダーコラボの話としては、強い地元愛から東三河の企業とのコラボに限り、ブランド名の使用料は受け取らないという話もありました。
『東三河コラボ』商品は東三河でしか食べることができない…ということで、町おこし的な効果もありますね。地元への恩返し的な感じがあります。ただ、マーケティング的にはこれで正解でしょう。こうしてマスコミやSNSで露出することにより、ブラックサンダー側にもメリットが大きいと思われます。
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