当初は、"<iPhone 5が売れない アップルのiPhone売上不振の理由は何か?>(2013/4/25)という日本だけの話でしたが古くなったため、中国の話などを加えて、iPhone全体の話に変更しました。
2017/06/13:
●サムスンも没落、中国スマホが世界シェア拡大 iPhoneが売れない理由は?
2021/06/07:
●凋落したと思っていたサムスン、アップルよりもむしろマシだった… 【NEW】
●iPhoneが売れなすぎてやばい 買ってくれるのはスマホ初心者ばかり
2013/4/25:iPhoneに往時の勢いはなく退潮傾向ではないか?という記事が、2013年にはチラホラ出ていました。そういう話をすると、iPhoneファンの人が怒りそうなのですが、今回紹介している人たちだけが言っているわけではありません。日本限定で言えば、年度末に投げ売りという記事もありました。
最初は記事ではありませんが、はてな匿名ダイアリーであった話。
はてな匿名ダイアリー 2013-03-26で、「携帯売り場の者ですが、iPhoneが本格的にヤバいです」といった見出しで、iPhoneがの売れなさを伝えるもの。改行は変更していますが、以下のような内容なことが書かれていました。
<全盛期に比べればだいぶ出る数が落ちてます。しかも今後持ち直す気配が全く無いですし。(中略)
最近iPhoneを契約してくださるお客様を見てるとスマホデビューの人がかなり多いんですね。それも、どちらかといえば機械音痴っぽい人ばかり>
そして、"お客様と話して"いて、作者が立てた仮説は以下でした。
<iPhoneで同時に売られているラインナップは最新機種とその前の機種の二つしかありません。今だとiPhone5と4Sですね。ここに大きな落とし穴があると思います。つまり、その端末は「自分で選んだもの」ではなく「appleから強制的に与えられたもの」なんです。
人間は他人から与えられたモノよりも、自分自身で選択して手にしたモノに愛着が湧く傾向にあります。また、多くの選択肢から自分に最適なモノを一つ選ぶ行為に快感を覚えるとも言われています。皆さんもそういう経験あるのではないでしょうか>
●iPhoneが売れない理由は選択肢がないから…というのは本当なのか?
以上のように、iPhoneが売れない理由は選択肢がないから…といった内容でした。しかし、どうなんでしょうね。私自身は選択したい口ですが、選択するのが嫌だという人はむしろ多いんじゃないでしょうか。先にあった「スマホデビューの人がかなり多い」は明らかに選択しない人たちです。そういう人が大半だからこそ、iPhoneが一番であるような気がします。
<先日XperiaZという今のDocomoの売れ筋筆頭格を買われた男性は、一週間ぐらい毎日店頭に通われて端末を触りながら「やっぱりデカすぎるかなあ」「イヤホンのカバー開け閉め面倒かなあ」「S4待つべきかなあ(GALAXYの最新機種)」「風呂場で使えるのはいいなあ」「どうしよう どうしよう」と悩みに悩んだ末に契約してくださいました。その顔たるやもう晴れ晴れとした感じで、こちらとしても本当に嬉しいご契約だったんですが、そのお客様は色んな機種の中から迷いに迷って決めるという行為を楽しんでおられました。
そういう楽しみが今のiPhoneには無いんですね>
こういう人はやはり少数派じゃないかと思います。ただ、そういう少数派も今までは取り込めていたのだ…という説明でしたら、それは理解できます。なお、後に書いた
iPhoneが売れる理由?選択肢を与えないというアップルの売り方は、まさに選択肢を与えないことこそが良い作戦だというもの。選択肢を与えないというアップルの戦略は良いものだと考えられています。
●アンドロイドがレベルアップしたという理由も…韓国企業が特にすごい
この作者の挙げたところでは、以前はアンドロイドが駄目すぎて事実上の選択肢がなかったという理由も出していました。ただ、今はそうではなくなったという説明。
また、
アップルiPhone5のiOS6の酷すぎる爆笑地図アプリリンク集 パチンコガンダム駅、マクドナルド駅、ハングル語などのように、当時のアップルは地図でやらかしましたからね。これ見て「このままついて行くのはヤバイかも」と思った可能性はあります。このダイアリーの反応では、海外の話をしている人もいました。
■アナリストな者ですが、Appleが本格的にヤバいです
ヨーロッパではすでにiPhoneは韓国企業の前に完全に屈しつつある。Androidのシェアは当然ながらiOSを上回っているし、メーカーごとのシェアでもサムソン>appleだ。中国インドブラジルのような新興国ではさらに差が開く。お膝元のアメリカではまだアップルに軍配が上がるが、先行きは暗いという見解がアナリストの総意である。株価はiPhone5発売以降とんでも無い勢いで下がり続けている。
日本というガラパゴス市場にいるとサムソンの脅威は肌で感じにくいが世界的な趨勢を客観的に判断すると今や(あのパクリで悪名高い)サムソンはアップルを脅かすどころか凌駕しつつあるメーカーになっている。特に今後10年の主要な戦場となる新興国での存在感は抜群で、もうアップルが付け入る隙は無いほどまでブランド力が高まっている。
●普通の会社になっていくしかないアップル
そして、うちでも以前書いた普通の会社化という話にもなっていました。
(関連:
アップルは終わった スティーブ・ジョブズが亡くなり、普通の会社になってしまったアップル、
スティーブ・ジョブズらカリスマの罪 アップルが普通の会社になるのはいいこと)
アップルに残された道は二つしか無いと考えている。一つは2000年代のように先進的でクリエイティブで歴史に名を残すプロダクトを作り続ける事。アップルの主要な企業理念「選択と集中」にも合致するし、ブランドイメージにも合致する最適な道であるが、しかしジョブズ没後のアップルを見ているとそれは期待出来そうにない。
もう一つの道は、サムスン・ソニー・パナソニックのように、それぞれの製品カテゴリに多くのラインナップを揃えるメーカーへと変質することだ。人種・文化・性別・年代がバラバラな数十億の地球人にたった一つのグローバル端末を提供するのではなく、低価格〜高価格帯まで多くのラインナップを揃えて、選択は消費者に任せると言うありきたりな戦略だ。かつてジョブズが追放されていた時代のアップルが迷い込んで死にかけた汎用で醜い戦略だ。しかし、創造的なプロダクトを出せなくなった今のアップルが生き残るにはこの道しか無いのではないか。
●サムスンも没落、中国スマホが世界シェア拡大 iPhoneが売れない理由は?
2017/06/13:2013年は以上のような感じだったのですが、栄枯盛衰の激しいスマホ業界ではサムスンは明らかに退潮傾向となっています。代わりに伸びているのは、中国企業。
中国の売春都市東莞のホワイト企業ジオニー(金立・Gionee)、鴻海フォックスコンの1.4倍の賃金でやった話によると、ファーウェイ、OPPO、vivo(BBK)、シャオミ、TCL、ZTEという中国企業が、世界の)シェアトップ10のうち半分を占めていました。
また、それに続くクールパッド、ジオニー、レノボ、メイズを含めると世界全体の3分の1を中国製が占めている状況。なお、日本企業はこういった争いにはあまり関わっておらず、蚊帳の外といった感じになっています。で、そうした中国スマホの台頭を思わせる話が、
なぜiPhoneは中国で人気が落ちているのか?―中国ネット 2017年6月11日 5時40分 Record Chinaにありました。
2017年6月9日、中国のポータルサイト・今日頭条に、中国でiPhoneの人気が落ちている理由について分析する記事が掲載されました。かつて「神的な存在」だったiPhoneは、中国市場だと6四半期連続で下落。特別ではなくなってしまいました。
理由として、まずiPhoneを持っていても優越感がなくなったということを挙げていました。"メンツを愛する中国人には「金持ちの象徴」となっていたものの、今では国産のアンドロイド機もiPhoneと変わらない値段の機種もあるため、優位性が失われた"としています。
2013年の話であった日本の「初心者が買うiPhone」というのは、使い勝手の良さだと考えれば悪い話ではないのですが、中国の記事では、そういった"IOSの優位性も失われ"たと指摘。"中国のアンドロイド機には現地化したアプリが多数あり便利になった"としていました。「今の国産スマホはアップルより使いやすいし、値段も良心的」という反応もあります。
アップルは中国重視の親中企業? インドも重視だが日本には無関心で書いたように、アップルは中国を重視していました。これは投資における重視の記事でしたが、インドでは拠点づくりとともに、現地のスマホ販売の増加も狙っており、中国でも販売を気にしているのではないかと思います。中国はなんといっても市場規模が大きいですからね。
でも、今回の記事では、中国市場では今後苦戦するかもしれないな…という内容でした。
●凋落したと思っていたサムスン、アップルよりもむしろマシだった…
2021/06/07:その後どうなっているのかな?と検索すると、
世界のスマートフォンシェア、1位Samsung、2位Huawei、3位Apple、4位と5位は?|@DIME アットダイム(2020.06.16)という記事が出てきてびっくり。没落したと書いていたサムスンの方が、iPhoneよりは良いみたいですね。また、アメリカなどによるいじめがあるにも関わらず、ファーウェイは健在なようです。
市場調査企業であるStrategy Analyticsによると、2020年の1月から3月の調査で、世界のスマホシェア率は「Samsung」(サムスン)が1位で21 %、2位がファーウェイ(Huawei)で17%、3位がAppleで14%、4位がXiaomi(シャオミ)で10%、5位がOPPO(オッポ)で8%となっています。2位ファーウェイだけでなく、4位、5位も中国企業ですね。
記事によると、SamsungとAppleは「高性能が売り」という区分。Samsungも最先端高性能スマホという理解でした。これらの企業は高い技術力でその時作れる最高のスペックを誇る端末を展開しているそうです。一方、中国のスマホメーカー3社は、ハイエンドモデルも展開されてはいるものの、コスパの高い製品も多く発売していると説明されていました。
なお、具体的な順位はなかったものの、日本国内でのシェアの話も少しあります。最初の投稿部分で苦戦とされていたアップルは未だに日本では健在で、日本ではスマホシェア率の約半数がApple製品という世界とは異質な状態に。もちろん国産メーカーである「SONY」や「SHARP」がランキング上位にいるというのも海外では考えられない話。日本はかなり個性が強いようです。
【本文中でリンクした投稿】
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iPhoneが売れる理由?選択肢を与えないというアップルの売り方 ■
アップルは終わった スティーブ・ジョブズが亡くなり、普通の会社になってしまったアップル ■
スティーブ・ジョブズらカリスマの罪 アップルが普通の会社になるのはいいこと ■
アップルiPhone5のiOS6の酷すぎる爆笑地図アプリリンク集 パチンコガンダム駅、マクドナルド駅、ハングル語など ■
アップルは中国重視の親中企業? インドも重視だが日本には無関心【その他関連投稿】
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