「納骨堂」って皆さんわかるものですかね?念のために納骨堂の説明から。
納骨堂(のうこつどう)は、遺骨を保管しておく建物である。納骨殿、霊堂などとも呼ばれる。日本では通常仏教寺院の敷地内に建てられている。
ただ、今回の話はおそらく「敷地内」という話ではないと思われます。
説明の続き。
概要
内部は遺骨を入れた骨壺を保管しておくロッカー状の納骨壇が置かれ、上段に位牌を安置する祭壇(仏壇)がついているものもある。
仏教に限らず、神道、道教、キリスト教においても同様の施設が見られる。宗派によっては中央に本尊を安置する場合もある。
近年では屋内霊園と呼ばれる、マンション形式で多数の納骨壇を設置する施設も増えており、東京都には日本最大級となる9階建ての大型のものもある。海外でも、土地の少ない香港や台湾には大型のものが建てられている。
利用方法は遺骨を墓を建てるまでの間、一時的に保管する場合と、墓地に埋葬せず永久的に保管しておく場合とがあり、祭壇つきの納骨壇をもつものは主に後者に用いられる。
日本の公営納骨堂
寺院の内に設けられたものとは異なる、自治体により建立された納骨堂が存在する。設置される基準は自治体により様々であるが、一般的な特徴としては、歴史的に寺院を持たなかった貧しい集落に厚生事業として設置される例、いわゆる同和地区に同和対策事業として設置される例などが多く見られる。多くは仏教形式であるが、自治体によっては、神道形式のものを用意している例もある。
海外の納骨堂
土葬をやめて火葬に代えた場合の遺骨の納め場所、参拝場所として建てられることが多い。キリスト教においてもcolumbariumと称して同様の機能をもつものが教会内や近くに設置される場合がある。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B4%8D%E9%AA%A8%E5%A0%82 海外、仏教以外の宗教でも見られる形式なんですね。それは知りませんでした。
上の説明では「マンション形式」の納骨壇を設置する施設という話も出てきました。今回はマンションそのものと納骨堂の収益性を比較して……というお話。
ただし、昨年8月の記事ですので、ちょっと事情が異なるところあるかもしれません。
2012年8月28日 「週刊ダイヤモンド」編集部 野口達也
新宿駅徒歩3分の好立地に「納骨堂」登場 マンションよりも儲かる仰天の収益モデル
新宿駅の京王線ルミネ口から徒歩3分という至近距離に、墓数7000基という大型納骨堂の建設が進んでいることが分かった。これまでも23区内に納骨堂が建設されることはあったが、これほどの好立地に登場するのは珍しい。背景には、うまく完売できればマンションやオフィスビルよりも高収益な事業になるという事情が透けて見える。(中略)
自動搬送倉庫タイプの納骨堂の場合、一棟の建物に多数のお墓を詰め込めるので、売り切ることができれば、他の不動産よりも収益性が高い。業界の関係者に収益を試算してもらったところ、1基を100万円で販売した場合、7000基なので売り上げは70億円となる。土地代、建築費の合計額は通常なら30億~40億円程度なので、完売すれば数十億円という莫大な利益が転がり込むことになる。
これだけ利益が出るならば、納骨堂が今後次々と建設されそうだが、そう単純でもない。今年4月に墓地、埋葬等に関する法律が改正され、地域によっては設置が困難になったのである。許認可権限が都道府県から市区町村に委譲され、各市町村がそれぞれ条例を制定しているのだが、設置条件を厳格化する自治体が多かった。(中略)
とはいえ今後お墓を持たない団塊世代が高齢化するにつれて、都心における納骨堂のニーズは確実に高まっていくのは間違いない。日本経済が低迷する中で不動産の活用ニーズが高まらなければ、さらに好立地の納骨堂が出てくる日も近そうだ。
http://diamond.jp/articles/-/23845 郊外に……となると何かと不便ですので、好立地というのは確かに売りになりそうです。
「マンションより儲かる」みたいな話は別として、便利な位置にある納骨堂というのは少しずつ増えていくかもしれませんね。
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