ニュースで見た覚えなかったのですが、ニトリがアメリカに進出するそうです。
株式会社ニトリ・システムエンジニア(自社内開発)
——【 真のグローバル企業として、いま飛躍のとき 】
25期連続増収増益を続けているニトリの次のビジョン(目標)は、2032年に全世界で3,000店舗・3兆円の売上を達成すること。その足がかりとして
2013年にアメリカ出店第1号となるロサンゼルス店をオープンさせ、グローバル企業として海外進出をさらに加速させていきます。
シゴト.in 上は人材募集(既に終了)のものですけど、以下もそうです。
敢えて通用しないところに行く……これは
25期連続増収増益のニトリは不景気とリスクが好きで見た逆境好きなところが垣間見えています。
ニトリは円安に最適化した企業であり、円高の今は日本でもまさに逆境まっただ中なんですから、本当マゾだなと思います。
円高の流れに変わったときに「ああ、ひょっとしたらニトリダメになるかも……」と思い、実際株価なんかは弱気な方向なのですけど、ニトリという企業の性格からするとそういう場面ほど燃えるのかもしれません。
上記二つの引用は実は後から見たものであり、最初にアメリカ進出を知ったのは日経新聞の似鳥昭雄氏の経営者ブログです。
こちらではアメリカ出店の理由をこう書いていました。
アメリカで人気者に (似鳥昭雄氏の経営者ブログ)
2013/3/8 7:00 日経新聞
いよいよ我々も米国に進出します。現在交渉中ですが、今年の秋以降に西海岸に3店舗出店します。ただ
現時点で出店しても勝てないでしょうね。米国は世界で1番進んでいるし、競争も最も激しい。これまで成功した小売企業は少ないです。
今は勝てないでしょうが、どこで追いつき、追い越せるかです。3年か、5年か、10年か。あるいはしっぽを巻いて逃げることになるのか。とにかく挑戦です。担当のプロジェクトメンバーは燃えていますよ。
最初はだめでも、米国で店舗を運営しながら何が売れ、何が売れないのか、それはなぜなのか、色々な検証を進めます。10店以上になると変わるでしょう。
競争が1番厳しい米国で成功すれば、世界中どこでも勝てるでしょう。アジアは近いし、出店しやすいという理由で進出する企業は多いですが、我々はあえて距離が遠く、未開の地である米国で挑戦しようと。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK0102P_R00C13A3000000/ 相変わらずの逆張りです。
一応記事ではチャンス的なところも書いてはいました。
生活雑貨・家庭用品、家具のチェーンは米国に多くはありません。大半は高価格帯なので、低価格帯でいけば何とかなるかもしれません。
もう一つ。
米国経済は完全に立ち直ったわけではなく、本屋や文具、家電量販店など小売企業は閉店ラッシュです。なのでロサンゼルスには空き店舗はたくさんあり、チャンスも多いのです
ただ、これは直後に"なかなか好立地は出てきませんね"としていますので、そこまで大きいプラスではないようです。
創業時は日本でトップになるには一生かかると思っていたので、米国進出は夢のまた夢でしたからね。(中略)昔は日本で成功したら死んでもいいと思ったけど、今度は米国。なかなか死ねません。ロマン(志)とビジョンを達成するまでは。
大きくなった企業の創業者というのは個性あって元気のある人が多いですけど、似鳥昭雄さんもそんな感じです。
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