座ることや腰痛の話をまとめ。<人をダメにするソファ・クッションは腰痛防止に良い?悪い?>、<座るごとに寿命が縮まる 健康のためには運動より座らないこと>などをまとめています。
2023/05/20追記:
●人をダメにするソファ・クッションは腰痛防止に良い?悪い? 【NEW】
●人をダメにするソファ・クッションは腰痛防止に良い?悪い?
2023/05/20追記:<座るごとに寿命が縮まる 健康のためには運動より座らないこと>という話を書いていましたが、さっぱり読まれないので模様替え。冒頭にヨギボーなどの「人をダメにするソファ」の話を加えます。このソファは流行ったので見たことはあったのですが、さっぱり興味なし。私は流行に乗らないことが多い性格でもあります。
しかし、流行りが終わってからいい加減経ったであろう今頃になって、ひょっとしたら私が気にしている腰痛対策に効果的なのでは?と思いついて検索。腰痛対策になるのならぜひほしいところです。ところが、出てきた結果は真逆のものばかり。例えば、
大人気「人をダメにする」クッションは「腰をダメにする」?同じ姿勢が体に与えるダメージ(2017.03.11)といったものです。
<巷で人気を博しているビーズクッションでできたクッションやソファなどは、快適すぎて「人をダメにする」というキャッチコピーが流布しているほどだ。極小のビーズが詰め込まれたクッションが変形して体を丸ごと包み込む--。初めて体験する、そのフィット感に驚いた人も多いだろう。一度腰かけると、その心地よさに身を委ねたまま動けなくなる。そして何もする気が起きなくなって“人をダメにする”のである>
ところが、記事タイトルになっているように、「人をダメにする」クッションは「腰をダメにする」おそれもあるとのこと。要するに腰痛になる可能性があるようです。問題のひとつは「姿勢が悪くなりやすい」ということで、これは私がもともと困っていた点。また、同じ姿勢を取り続けてしまうこと自体もリスクだといいます。
<まず、座っている形に問題がある。座面が柔らかいソファというのは、お尻が沈み込むので、座った時に膝よりもお尻が低い位置になってしまう。
その姿勢を少し具体的に説明すると、膝よりお尻が低い位置まで沈むことで、骨盤が後ろに倒れて、さらに腰部が丸まるような形になる。これは、腰に負担をかけ続けている姿勢なのだ>
<ふたつめの問題点は、同じ姿勢を取り続けていることだ。同じ姿勢を続けることは、腰によってよくないことである。(中略)
“人をダメにする”ほどの心地よさにおぼれて、同じ姿勢を取り続けてしまうということは、筋肉を使わない楽な姿勢なのだ。だからこそ心地よく感じるのだが。
そこからいきなり立ち上がろうとすると、筋肉を使っていない状態から、急に筋肉を使うことになる。それはあたかも、起床してすぐに全力で走るようなものだ。当然、そのときにケガ(ギックリ腰)を生じる危険は高くなる。ギックリ腰は、<何気ない動作>の時に起こるものだ。>
さらに、<近年では、座り続けること自体が人間の寿命を縮める可能性があるという研究結果が次々と報告されている>とあり、これはこのページでもともとやっていた話。ただし、記事では、逆に言うと、これらの欠点を気にした上で、気をつけて立ち上がるなどの対策をするだけでリスク軽減になる…という穏当なアドバイスでした。
●会議の時間短縮のための立ち会議導入で思わぬメリット
2013/5/1:前からちょこちょこと「座る」ことの不健康さを示す研究が記事になっていましたが、ここらで一つうちのブログでも紹介。主に
健康男 ~ 体にいいこと、全部試しました!
が元となっている日経新聞の記事からです。
(
オフィスで立って仕事をする時代がやってくる 2013/4/14 6:30 沖本健二より)
記事ではつかみとして、"立ち会議は座っている会議より疲れるので、おのずと早く終わらせようという雰囲気が漂い、結論を出そうという「場の力」が働く"という会議の時間短縮の話が出ていました。
しかし、立ち会議の良さはこれだけではなく、"そのうえ、導入企業からは「社員の腰痛が減った」という声もよく聞かれる"としていました。座らないことで健康になるという話です。
記事では、人間の体は、そもそもいすに座るようにはできていないし、座っている時間が長い人は生活習慣病のリスクも高い、としていました。また、消費カロリーが少ない生活を続けていると、体の代謝もそれに合わせて落ちてきて、脂肪をため込みやすくなってしまうともしています。
●座るごとに寿命が縮まる 健康のためには運動より座らないこと
ここから冒頭で名前を出した書籍の話が出てきます。著書『健康男』を書いたA.J.ジェイコブズさんは、むしろ「座ること」が嫌いではありませんでした。そこで、「座ることが体にいい」という研究文献を必死に探してみたものの、「体に悪い」というデータが見つかるばかり。事実は逆だったのです。
例えば、サウスカロライナ大学とペニントン・バイオメディカル研究センターが行った研究。ここでは、心臓に問題がある男性のうち、1週間に23時間以上座っている人と11時間未満の人を比較すると、致命的な心疾患にかかる確率は前者のほうが64パーセント高くなっていました。致命的な心疾患ですので、深刻な話です。
ところが、驚きなのが、たくさん座っていた人たちが、運動をしない人ではなかったということ。座っていないときにスポーツジムに行くという人も多かったというのです。つまり、スポーツジムで運動するよりも、座ることの弊害の方が大きいということです。
これは言い方を替えると、スポーツジムに行く健康に気遣っている人よりも、座らない人たちの方がずっと健康的だったということ。イメージとは全然違いますね。
●座らないことに加えて運動するのがやはり良い?
ただし、
健康男 ~ 体にいいこと、全部試しました!
での工夫を見ると、ただ座らないだけでなく、やはり運動もした方が良いのかもしれません。記事で出ていた健康のための工夫は「使い走り」と「トレッドミル・デスク」という2つの運動がありました。
他に
健康男 ~ 体にいいこと、全部試しました!
の人は、映画で空いているのに立ち見(ただし、案内係に「怪しい人物」と目をつけられる)という工夫もしていたようですけど、記事の感じだとこの2つがメインのように読めます。
まず、「使い走り」というのは身近な用事をこなすため文字通り「走り回る」こと。例えば、走ってドラッグストアまで行き、歯ブラシを1本買い、走って家に戻るというもの。文字通り「走る」んですね。スーパーにも理髪店にも子どもの迎えにも走って行くんだそうな。
日常でなるべく走るようにってのは、最近私もやっていました。上記では詳しい内容が不明ですが、私の場合は猛ダッシュではなく、軽いジョギングな感じ。ただ、それでも夏になると汗かいて、たいへんなことになりそうで心配です。
残りのもう一つの「トレッドミル・デスク」の「トレッドミル」って何だかわからんかったんですけど、どうも要するに「ランニングマシーン」のことみたいですね。それプラス「デスク」ですから、歩きながらパソコンやら読書やらをするようです。
私は歩きはしていないのですけど、パソコン頭痛対策にならないか?と、ノートパソコンのときには立ちながらするというのを以前やってみました。でも、これが普通に辛くって疲れてイライラします。…座らないのってやっぱり辛いですね。
●立ちっぱなしでも健康被害、運動のしすぎも要注意!
2018/07/14:「立ってパソコンをするのが辛い」と書いていたのですけど、その後立ちながらパソコンというのにすっかり慣れました。慣れると何ともありません。これでパソコン頭痛がすっかりなくなりました。効果てきめんで嬉しいです。
ただし、少しずつ少しずつ立っている時間を増やしていったというやり方。いきなりではありません。また、一日中立ってパソコンをしているわけではなく、座ってのパソコンと交代交代にするなど、休みながらにしています。その後、
座り仕事・立ち仕事どっちが腰に悪い?腰痛経験者・腰への負荷のデータといった話もやっていますけど、立ちっぱなしでも問題が起きるようです。
また、少しずつ増やそうというのは、運動の話もいっしょ。これについても後に
過度なランニングは逆効果で老化 & 薬好き日本人、実は不健康?などの話をしています。
特に不健康な人、運動不足な人というのは、いきなりいろいろとやるのはハードルが高い上に、逆に体を悪くする可能性が高いでしょう。無理せず少しずつの方が「健康的」なのです。
【本文中でリンクした投稿】
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座り仕事・立ち仕事どっちが腰に悪い?腰痛経験者・腰への負荷のデータ ■
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