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ユニクロ柳井正 世界同一賃金導入「年収100万円」は当然では?


 遅ればせながら話題になったユニクロ・ファーストリテイリングの柳井正会長のインタビューを。
朝日新聞 2013年4月23日10時11分
「年収100万円も仕方ない」ユニクロ柳井会長に聞く

「世界同一賃金」は、社員のやる気を生むものなのか、はたまた「現場の疲弊」をさらに強めるものにならないのか。導入の狙いや、社員を酷使する「ブラック企業」との批判に対する見解を、ファーストリテイリングの柳井正会長兼社長に聞いた。

――「世界同一賃金」を導入する狙いは何ですか。

 「社員は、どこの国で働こうが同じ収益を上げていれば同じ賃金でというのが基本的な考え方だ。海外に出店するようになって以来、ずっと考えていた。新興国や途上国にも優秀な社員がいるのに、同じ会社にいても、国が違うから賃金が低いというのは、グローバルに事業を展開しようとする企業ではあり得ない」

――中国などに比べて賃金が高い日本は下方圧力がかかって、逆に低い国は賃金が上がるわけですか。

 「日本の店長やパートより欧米の店長のほうがよほど高い。日本で賃下げをするのは考えていない。一方で途上国の賃金をいきなり欧米並みにはできない。それをどう平準化し、実質的に同じにするか、具体的な仕組みを検討している」

――いまの離職率が高いのはどう考えていますか。

 「それはグローバル化の問題だ。10年前から社員にもいってきた。将来は、年収1億円か100万円に分かれて、中間層が減っていく。仕事を通じて付加価値がつけられないと、低賃金で働く途上国の人の賃金にフラット化するので、年収100万円のほうになっていくのは仕方がない」

 ――付加価値をつけられなかった人が退職する、場合によってはうつになったりすると。

 「そういうことだと思う。日本人にとっては厳しいかもしれないけれど。でも海外の人は全部、頑張っているわけだ」

 「僕が心配しているのは、途上国から海外に出稼ぎにでている人がいる、それも下働きの仕事で。グローバル競争のもとで、他国の人ができない付加価値を作り出せなかったら、日本人もそうやって働くしかなくなる。グローバル経済というのは『Grow or Die(グロウ・オア・ダイ)』(成長か、さもなければ死か)。非常にエキサイティングな時代だ。変わらなければ死ぬ、と社員にもいっている」
http://www.asahi.com/business/update/0423/TKY201304220465.html

 この「年収100万円」が注目されたんですね。

 実は「日本の店長やパートより欧米の店長のほうがよほど高い。日本で賃下げをするのは考えていない」と少し前で言っており、「将来は」という話なんですけど、たぶんそこは印象に残らなかったんだと思います。

 読者がマスコミの失言作りみたいなことをしてしまったケースです。まあ、朝日新聞タイトルの"「年収100万円も仕方ない」ユニクロ柳井会長に聞く"の時点でミスリード狙っていますけどね。


 私は公務員の給料調整 大阪市立東高校は教頭が105人、校長が18人!で書いたように、成果に見合った給料をということ自体は、ごく当たり前のことだと思っています。

 ですから、このユニクロの方向性は大体支持します。(今すぐ「年収100万円」ってことじゃないですからね)

 ネットでは左派嫌いの人が多いですけど、その一方で給料に関してはバリバリ社会主義的な主張をする人が多く、私には左派批判が多いことが不思議です。

 このインタビューの前に出ていたユニクロ批判にも、みんな同じじゃなくちゃいけないという悪平等的なものがあって、首を傾げました。


 一方で、私がユニクロもブラック企業?サービス残業・うつ病で離職率5割の高い数字でも書いたように、サービス残業や名ばかり管理職は絶対にダメです。

 柳井さんは「世界」「グローバル」と繰り返し言っていますが、サービス残業なんかは海外ではなおさら許されないんじゃないでしょうか?
 ――「グローバル企業」として成功していますが、社員を酷使する「ブラック企業」だとの批判もでています。

 「我々が安く人をこき使って、サービス残業ばかりやらせているイメージがあるが、それは誤解だ」

 「大半が途中で辞めた人などの一部の意見だ。作業量は多いが、サービス残業をしないよう、労働時間を短くするように社員には言っている。ただ問題がなかったわけではなかった。グローバル化に急いで対応しようとして、要求水準が高くなったことは確か。店長を育てるにしても急ぎすぎた反省はある」

 ――売り上げは増やせ、その一方で残業はするな、では生身の人間は壊れませんか。

 「生産性はもっと上げられる。押しつぶされたという人もいると思うが、将来、結婚して家庭をもつ、人より良い生活がしたいのなら、賃金が上がらないとできない。技能や仕事がいまのままでいいということにはならない。頑張らないと」

 ――ユニクロ的なビジネスモデルの成功が、賃金が低く抑えられている元凶という批判もありますが。

 「それは原因と結果を逆にしての批判だ。安い労働力を活用し、製品価格を下げて売っているのは欧米のカジュアル衣料のH&MやGAP、中国の企業も同じだ」

 これは兼ね合いが難しいですね。

 出世するための目標に対して「誰もが達成できる目標を出せ」みたいなアホなことを言っている人がいましたが、それじゃ出世のハードルとしての役割を果たせていません。

 誰もができないことをできる人に価値があるわけで、誰でもできることをやる人になぜ高給を与えねばならないのでしょう?


 ただその一方で、誰一人として達成できない目標を掲げた場合、これは単に給料を下げるための方便でしかなくなります。

 あるいは、先のサービス残業批判のように、事実上の強制サービス残業や名ばかり管理職化を、会社が暗に勧めることにも繋がりかねません。

 ここらへんのバランスでしょうね。


 追加
  ■ユニクロ柳井正 世界同一賃金導入「年収100万円」は当然では?
  ■ユニクロ柳井正会長、ブラック企業認定に反論「甘やかして、世界で勝てるのか」

 関連
  ■ユニクロもブラック企業?サービス残業・うつ病で離職率5割の高い数字
  ■公務員の給料調整 大阪市立東高校は教頭が105人、校長が18人!
  ■アメリカのブラック企業 アマゾン・ウォルマート・ハーシーズ
  ■終身雇用制度などの日本のイエ文化は、ブラック企業を生み出す源泉
  ■その他の企業などについて書いた記事

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