肉と野菜の価格関係の話をまとめ。<「肉と野菜どっちが高い?」質問してみると圧倒的な結果に!>、<最近は肉より野菜が高いから…って本当?実際に比較してみた…>、<安い食品だけで生活の1ヶ月の食費ってどれくらい?計算してみた…>などの話をまとめています。
2023/02/24追記:
2番目の<生活必需品価格動向表で「最近は肉より野菜が高いから」説を確認>に魚も追加
肉サラダ 1肉1野菜で作る! 主役級!(堤 人美)


●「肉と野菜どっちが高い?」質問してみると圧倒的な結果に!
2021/07/05:職場の上司だったかな~、「最近は肉より野菜が高いから~」みたいなことを言っているおじさんが昔いたのですが、実際に買ってみると、「全然そんなことなくね?」と思ったんですよね。で、実際に購入したお肉と野菜で比較してみようと思っていてやっていなかったのをやっとやりました。野菜はまだ例が少ないので、今後ちょっとずつ増やしていきたいです。
最初にとりあえず、
肉と野菜どっちが高い? - Yahoo!知恵袋からみなさんが思っていることを。やはり「野菜は高い」派が多いみたいですね。圧倒的な感じになっていました。質問者もそう思っているから質問したみたいで、野菜が高いという感想について、「私もそう思います」と書いていました。
<高いのは 野菜だと思います。肉は 国産とか外国産で値段が違うしね>
<野菜の方が、高いです。使いきれずに捨ててしまう事もあり、一種類だけの野菜ですみませんしね>
<安い肉は食わないと言うなら話は別ですが、普通は野菜の方が高いと思います>
<有る意味、野菜の方が高いです。肉だったら小分けにして冷凍保存もできますが、野菜は残ったら保存しにくいです。腐らして捨てる分が多いです>
●生活必需品価格動向表で「最近は肉より野菜が高いから」説を確認
2023/01/10追記:この少し下のところで、私が買うときの「大体この値段ならお買い得」という基準で肉と野菜のどちらが高いかを比較していました。ただ、苫小牧市で苫小牧市生活必需品価格動向表という調査を出しており、これが私の基準によるものより、公平かもしれません。品目が少ないですが、野菜も肉も魚もあります。
苫小牧市生活必需品価格動向表は、苫小牧市市民生活部市民生活課が「くらしのニュース」という毎月発行しているA4・4枚の冊子に掲載されているもの。今回引用するデータは、2022年11月分です。以下は、肉との比較ですが、肉は2項目しかないという少なさです。
ただ、これでも肉の方が普通に高いことは大体わかると思われます。鶏肉などについては、この後ある私の基準値による比較も参考にしてください。また、私の基準値による比較のところでも書いているように、同じ野菜でも緑黄色野菜の方が淡色野菜よりも高い傾向も確認できます。基本、肉>緑黄色野菜>淡色野菜ですね。
2023/02/24追記:同じ2022年11月分の「くらしのニュース」から魚介類についても記入。なぜか知りませんが、肉が2種類しかなかったのに、魚は5種類もあって豊富です。苫小牧市は漁港が推しのためかもしれません。この魚を入れると、大体、肉>魚>緑黄色野菜>淡色野菜といった並びに。やはり野菜は高くないのです。
<100グラムあたりの価格 (税別)> (上の方が高いもの {淡}…淡色野菜、{緑}…緑黄色野菜)
{肉} 豚肉 257円
{魚} 紅さけ 253円
{肉} ハム 226円
{魚} えび 225円
{魚} さんま 214円
{魚} いか 144円
{淡} 生シイタケ 120円
{緑} ほうれん草 112円
{魚} まがれい 109円
{緑} トマト 79円
{淡} きゅうり 72円
{緑} にんじん 39円
{淡} じゃがいも 37円
{淡} 玉ねぎ 27円
{淡} キャベツ 18円
{淡} 大根 18円
{淡} 白菜 15円
●最近は肉より野菜が高いから…って本当?実際に比較してみた…
2021/07/05:こうした比較は条件を均一にしないといけないので、「私が安くて買える!」と思う値段で比較します。「高級な野菜」と「安売りしている肉」…などで比べるなどすると不公平ですからね。母は「全然値段見てない」そうですが、私は「大体この値段ならお買い得」という基準を作って買っているので、同じ基準で比較しやすいです。
リストでは、ついでに魚も入れました。魚は北海道に来てから高いので、最近許容価格を引き上げています。思っていたほどではないですが、北海道はやや物価が高めな感じで、全体に許容価格を引き上げました。関東だと鶏肉では胸肉の方が安かったのに、北海道だともも肉と大差ないのも不思議。北海道の人は胸肉が好きで需要が高いんでしょうか。
以下を見てわかるように、緑黄色野菜は淡色野菜より高いのが普通。緑黄色野菜は鶏肉や魚よりも高いものが多そうな感じ。ただ、豚肉や牛肉となると、やはり普通に緑黄色野菜よりも高いために、どの肉と比較するかで大きく違います。肉は高級品と廉価品の差も大きいというのもありますし、「普通に肉は野菜より大体高い」という理解で良さそうな感じでした。
<100グラムあたりの価格 (税別)> (上の方が高いもの {淡}…淡色野菜、{緑}…緑黄色野菜)
{緑} アスパラガス 129円 (3本70g90円。底は少しカット)
{緑} 豆苗 125円 (80g100円。再生しない場合の計算)
{緑} ニラ 111円 (下部もかなり使う90g100円で計算) 【NEW】
{肉} 牛肉 110円{淡} 長なす 91円 (110g100円で計算) 【NEW】
{肉} 豚肉 90円{緑} ブロッコリー 77円 (130g100円。上部だけで計算)
{緑} パプリカ 67円 (150g100円。ヘタ周りは除去)
{緑} チンゲン菜 67円 (1袋2個150g100円。底はカット)
{魚} 魚 60円{緑} 水菜 59円 (1袋5束170g100円。底はカット。白い部分も食べる計算)
{肉} 鶏肉(胸肉・もも肉) 50円{緑} かぼちゃ 40円
{淡} 玉ねぎ 22円 (180g40円。少し小さかったがそれでも安い)
{淡} 白菜 18円 (1/4カット510g90円)
{淡} もやし 14円 (もっと高くても買いますが、180g25円で計算。もやし安すぎぃ…)
{淡} 大根 10円(1000g100円。上下と外の皮をむいた状態で計測)
以上のように野菜の方が安いのにも関わらず逆だと感じている人が多い理由はいろいろ考えられそう。まず、そもそもグラムを見て買わないし、買ったものを測らないし、重量を把握せず雰囲気で判断しているといったところ。私は前述のような価格の基準がある上に、趣味で必ずすべての野菜の重量を測ってから食べていますが、そんな人はあまりいないでしょう。
また、野菜の方が値上がりが激しいことや、価格が安定せずに極端に高くなる時期があることで、誤解しているというのもあるかもしれません。そういう意味では、いろいろなシーズンで平均値や中央値を取ると正確なのでしょうが、私は「高い」と思うときに買うことはほぼないので、そういう比較はできないのです。誰かお願いします…。
●おおむね高い順に肉、魚、緑黄色野菜、淡色野菜の順番になりそう
2022/03/24追記:緑黄色野菜を7品、淡色野菜を4品計算した時点で見てみると、きれいに「淡色野菜が安く、緑黄色野菜が高い」という形に。淡色野菜が肉や魚より安いのも確実です。緑黄色野菜は全体に魚より高めで、一部肉より高いものの、私は安い肉魚しか買わないため、普通の人なら緑黄色野菜の方が安い場合の方が多いと思われます。
2022/01/22追記:もやしが安い安い…と書いていたのですが、今回追加した大根の方がわずかに安いですね。私は大根は1本100円を目安にして買っているのですが、これより高くても十分安いので、もっと高くても買おう!と思いました。なお、私は大きめの大根を選んで買っているので、計算した1000グラムまで行かない場合も多々あると思われます。
2022/03/24追記:電子レンジでも調理できると聞いて、アスパラを生まれて初めて買いました。追記時点で最も高い100g129円。高いけど、おいしいですね。また買いたいです。普段買ってないので相場観がわからず、3本70g90円での計算なので、やや高めに出た可能性も…。私自身はさらに安いときの購入でした。(2022/03/29追記:最初2本と書いていたものの、再び購入したとき3本で重さが同程度だったので訂正)
北海道に来てから白菜が高い!と思っていて全然買っていなかったのですが、「いろいろな野菜を食べて、結果的に栄養バランスを良くする」というこだわりもあるので仕方なく購入。計算してみると、十分すぎるほど安いですね。もっと買って大丈夫な感じ。淡色野菜はやはり見事にどれも安いですわ…。
緑黄色野菜はやはり基本的に高いものの、かぼちゃは別格の安さ。最近は100g38円のときにまとめ買いしています。その他では、水菜、チンゲン菜、パプリカあたりが安め。このうち、水菜とチンゲン菜は価格も安定しており、買いやすいですね。ただ、水菜は白い部分も食べる計算なので、ここを食べない人はこの数字より高めになります。
2022/12/24追記:ニラと長なすの価格を追加。ニラは100グラムあたり111円で、高い緑黄色野菜の中でも高い部類に入りました。下手したら一部の肉より高い感じですね。もうひとつ追加した長なすも驚き。淡色野菜なのにニラなど多くの緑黄色野菜や一部の肉より高い100グラムあたり91円です。一時好きでよく買っていましたが、こんなに高いとは…。ショックでした。
長なすは極めて稀に80円ほどで売っていることがありますが、それでも100グラムあたり73円であり、緑黄色野菜レベルの価格。淡色野菜としては飛び抜けて高いことには変わりありません。ちなみに私は普通のナスは昔からあまり買わないので相場感覚がつかめないです。ただ、やはり淡色野菜としては高めではないかと予想します。
●安い食品だけで生活の1ヶ月の食費ってどれくらい?計算してみた…
2022/08/21追記:今回の追記は完全に余談です。北海道に戻ってからは農家さんや親からの貰い物が多くほとんど野菜を買わなくなった他、物価が上がってルールを守れないところがあるのですが、上記で書いていたように私は肉や野菜といった食べ物の買うときに価格のルールを作っていました。
このルールに加えて、私は1日に食べる平均の肉や魚の量を決めていて、全部測っているという特殊な趣味があります。このため、1ヶ月に使っている食費がかなり正確に計算することができるんですよね。インフレが起きる前にどれくらい買っていたのか?というのを一度算出しておきたいと思っていました。
まず、肉から行きましょうか。牛肉はほぼ食べず、豚肉と鶏肉を交互に70gずつ食べていました。ぴったりではないので73gで今回計算。豚肉の場合は当時100g80円、鶏肉は胸肉ともも肉を半々なので、間をとって100g50円ですね。これで計算すると、1日47.5円という結果になりました。
魚は80gですが、肉と同様に少し多めで83gで計算。魚の場合は、100g50円以下が目安。さっきの肉や野菜も「~円以下」なので本当はもっともっと安いんですけど、多め・多めで計算していってます。これで先程と同様に計算していくと、魚は41.5円となりました。ここまでで合計90円です。
この他、豆腐と卵も一定のペースで消費。豆腐は2日に1個150gを消費。卵は豆腐の合間の日に1日2個食べていたので、ならすと1日1個ペースとなります。計算が楽です。豆腐や卵は当時やたら安かった記憶ですが、それぞれ高めの1個30円、10個100円で計算。こうすると、それぞれ1日なら15円と10円になりました。安いですね。
野菜は上記で計算している価格で当時よく食べていたものを平均して算出。緑黄色野菜が100g62円、淡色野菜が15.25円となりました。これをそれぞれ1日に120g、240gずつ食べるようにしていたので、1日あたり74.4円と36.6円に。ここまで出てきたのを全部合わせると、1日225円、1ヶ月6842円となりました。
お米が入ってないじゃん!と思われそうですが、お米は当時から貰い物でした。買う場合は10kg2000円のものを買っていたものの、末期は3000円まで上昇。今はもっと高いでしょうね。お米は1食200gで1日600gだったかな? これで計算すると1日180円。先程のものに足すと、1日405円、1ヶ月1万2317円。一気に倍近く増えます。
他に調味料がありますが、面倒なので誤差範囲とみて除外。あと、途中で回数を減らしてしまったものの、実を言うと、当時1ヶ月に1日、外食・中食をする贅沢デーがありました。1日1500円~2000円くらい使ったと思います。これを考慮すると難しくなって計算違いしてそうですが、1日457円、月1万3912円となりました。
この金額は、たぶん普通の人だとあり得ないほど安かったんじゃないかと思われます。ただし、私は食べ物系で言うと、お菓子をかなり食べていたんですよね。こちらは100g100円以下が目安でしたが、どれくらい食べていたのか全く覚えがないです。仕方ないのでテキトーに1日100円とすると、1日557円で月1万6953円となりました。
●うちの食費は高くないはず…って本当?世帯人数別の平均を見てみる
2022/09/05追記:月1万6953円という私の食費は相当安かったんじゃないか?と思うのですが、勘違いかもしれないので検索してみました。私のこのデータは5年ほど前のもの。現在は政府が待望したインフレで上がっている可能性があるので古いデータを先に。皆さん気になるであろう最新のデータも後ほど紹介いたします。
一人暮らしの場合
<総務省統計局の2015年のデータによると、一人暮らし世帯の食費の平均は1カ月で約4万円です。ここには外食費1万2000円弱と酒代2000円弱が含まれています。(中略)しかし、外食費と酒代は単純に食費として計上すべき費目かどうかは場合によります。そのため、これらの費目を差し引いた上で計算すると、一人暮らし世帯の食費は2万6000円ほどということになります>
二人暮らしの場合
<(略)およそ4万1000円が1カ月の純粋な意味での食費になります。ここに外食費や酒代を足して計算すると、約5万円というのが平均的な金額です>
3人以上で暮らしている場合
<2015年の総務省統計局のデータによると、単身世帯を除き、日本全体の世帯の構成員の平均値は3.02人となります。この平均値3.02人の食費は7万3000円ほど(引用者注:おそらく外食費や酒代を抜かない計算)です。ちなみに4人家族の場合は7~9万円くらいの食費になります>
(
食費の平均ってどのくらい?世帯人数別や地方別などいろんな平均を紹介|EGR 2021年10月28日より)
一人暮らし世帯の食費の平均は1カ月で約4万円ですので、私の月1万6953円はやはり激安だった模様。ここでは外食費と酒代を抜いた値を出しており、これで一気に減って2万6000円。それでも、私の月1万6953円はかなり安いですね。私はお菓子代も入れたので、調査でこれが別項目となっていた場合、さらに差が広がります。
外食費と酒代を抜いた値が重視されていたものの、逆に言えば、ここを削減すれば食費は減るということ。特に外食費の1ヶ月1万2000円は大きいでしょう。外食を削減可能かは人それぞれですが、食費の削減としては現実的かつ効果が高そうな部分。まず、外食削減を検討してみるべきだと思われます。
●インフレが起きているのになぜかあまり食費変化なし…その理由は?
さて、インフレで大きく上がっている可能性がある最新のデータの方を。こちらは特に言及ないので、外食などを抜かないデータじゃないかな?と思って別サイトも確認してみると、やはり外食を含めた数字でした。世帯人数によって多少差がありますが、予想外なことに以前とそれほど変わっていない…という感じですね…。
<2020年における、世帯人数別の1ヶ月あたりの食費の平均額>
1人 38,257円
2人 66,543円
3人 78,155円
4人 87,071円
5人 94,673円
(出典:政府統計|家計調査|家計収支編|世帯人員・世帯主の年齢階級別 2020年(令和2年))、
食費の平均ってどのくらい?世帯人数別や地方別などいろんな平均を紹介|EGRより)
前述の2015年の数字と比較すると、以下のようになっています。サンプル数が少なくて精度が悪いのか2人世帯だけ跳ね上がっていますが、他はあまり変化なし。ただし、別サイトを見ると、1人世帯や2人世帯の外食費が7000円前後まで減っていますので、外食費を除いた食費は上がっています。インフレ自体は起きていますね。
<2015年と2020年世帯人数別の1ヶ月あたりの食費の平均額の比較>
1人 約4万円 → 38,257円
2人 約5万円 → 66,543円
3人 7万3000円 → 78,155円
4人 7~9万円 → 87,071円
これは、一見前述した「インフレではまず外食費を削減」が実際に実施されているように見えます。ただ、よくよく考えてみると、2020年は新型コロナウイルス問題が発生して外食自粛が起きた時期と一致。食費削減を意図していなかった可能性があります。ただ、外食削減が効果的だとわかる結果だとは言えるでしょう。
…と書いてから、インフレのグラフを確かめてみると、そもそもインフレが本格化するのは2021年以降っぽい感じです。また、まだまだ物価は上がるだろうと予想されていますので、これからが我々の試練ですね。
肉サラダ 1肉1野菜で作る! 主役級!(堤 人美)


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