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安倍首相のロシア外交 北方領土棚上げで経済協力、スパイに機密情報提供


2015/04/17:
●ロシアのプーチン大統領「北方領土問題の交渉停止は日本のせい」
2013/5/8:
●本来ならロシアは日本に助けてもらいたい立場
●約束を守らない国ロシア、プーチン大統領は日本と中国の両睨み
●これまでになく有利なのに生かせない日本
2018/09/13:
●安倍首相だからこそ!プーチン大統領、北方領土棚上げで日ロ平和条約締結を提案
●便利な駒だった安倍首相ももう用済み?トランプ暴走や親中国で方針変換
2018/09/18:
●安倍首相の「プーチン大統領に反論した」との主張、ロシアに否定される
●プーチン大統領の提案を「意欲の表れ」と評価していた安倍首相
2020/01/26:
●安倍首相のロシア外交 北方領土棚上げで経済協力、スパイに機密情報提供


●ロシアのプーチン大統領「北方領土問題の交渉停止は日本のせい」

2015/04/17:ロシアのプーチン大統領は、北方領土問題について「日本と交渉する用意があるが、日本側のイニシアチブで事実上停止している」と述べました。大統領は一方で、ロシアが強行したウクライナ南部クリミア半島編入に関して「平和条約でも、領土問題でも、ロシアの対日関係のアプローチに何ら変更はない」と述べ、北方領土交渉には影響しないとの認識を示したそうです。
(日本側の動きで領土交渉停止=クリミア編入は影響せず―ロシア大統領- 時事通信(2015年4月17日00時33分)より)

 この後の話で書いたように、ロシアは信用できません。これは交渉が巧みだとも言えます。日本は北朝鮮にも手玉に取られている感じがありますが、やはり当時心配したようにロシアにもやられています。

 時事通信は上記の大統領発言について、関係停滞の原因が日本側にあるとして批判するだけではないと、その狙いを解説していました。クリミア編入によってロシア国民の愛国心が高まり、北方領土交渉への悪影響があるとの見方を打ち消し、硬軟両様で日本に揺さぶりをかけているのだろうとのことです。


●本来ならロシアは日本に助けてもらいたい立場

2013/5/8:ゴールデンウィークの関係でできていなかったダイヤモンド・オンラインの日ロ関係の記事を。
2013年5月7日 真壁昭夫 [信州大学教授] ダイヤモンド・オンライン
安倍外交で日ロ関係が急速に進展したのはなぜか?共同宣言に隠された“約束を守らぬ国”のしたたかさ

 今回の日ロ共同宣言は、今後の本格交渉のスタートに過ぎないとはいうものの、交渉の足がかりをつくったことは評価されるべきだろう。ただ、共同宣言の発表に浮かれることはできない。ロシアがわが国との交渉を積極的に推進する背景には、それなりの下心があるからだ。

 米国を中心とした“シェールガス革命”によって、ロシアの主要輸出品である天然ガスの価格が下落することが懸念される。ロシア経済は、天然ガスや原油など天然資源の輸出依存度が極めて高い。虎の子であるそれらエネルギー資源の価格が下落することは、ロシア経済に重大な影響を与えることが考えられる。経済の低迷が明確になると、国際社会での発言力が低下することも懸念される。

 そうした状況を回避するためにも、ロシアとしては、現在欧州地域に偏っている天然ガスの輸出先を、わが国やアジア諸国に拡張することを狙っている。ロシアはわが国にすり寄る姿勢を示すことで、極東地域の開発のための資金や技術力を引き出すことを考えている。ロシアが、一筋縄で行くような相手でないことは間違いない。
http://diamond.jp/articles/-/35314

 ロシア経済は“天然資源依存型”であり、"天然ガスや原油などのエネルギー関連製品が全輸出の7割以上"、一方で"自動車などの基幹産業やIT関連などの先進分野の発展は相対的に遅れて"いるようです。

 これらを円滑に進めるためには"ロシア極東地域の本格的な開発が必要"とのことですが、当該地域の人口や開発のための資金・技術などを考えると、ロシア一国で広大な極東地域を本格的に開発することは容易ではありません。

 そこで登場してくるのが日本です。日本はエネルギー資源の買い手となるだけでなく、先進分野の投資をしてくれる理想的な相手です。これ以上ありません。


●約束を守らない国ロシア、プーチン大統領は日本と中国の両睨み

 しかし、真壁昭夫さんはロシアは日本だけを見ているわけでないと指摘しています。中国があります。中国は、重要な資源需要者=顧客であると同時に、近年成長著しく、これからロシアにとって“目の上のたんこぶ”にもなり得る国。ロシアの戦略とすれば、中国と日本を上手く争わせて、できるだけよい条件で極東地域の開発に対する協力を得たいだろう、と推測。

 そして、これらの要因を考えると、今回、プーチン大統領が安倍首相との長時間の会議に応じ、共同宣言という一歩踏み出した“手土産”を渡した経緯はよくわかる気がする、としていました。

 ロシアは基本的に信用できません。ニュースでなぜ言っていないのか不思議で堪りませんでしたが、記事ではサハリンの過去のプロジェクトについても触れています。
 今までわが国は、ロシアとの交渉で幾度となく期待を裏切られてきた。長年の懸案事項である北方領土問題や、サハリンの天然資源開発に係る契約などに関して、ロシアは我々日本人の常識では予想できないような行動をとることがあった。

 それによる学習効果もあり、「ロシアは自分勝手で、約束を守らない国」との印象が強い。海千山千の商社の担当者と話をしても、ロシアとの交渉が一筋縄では行かないことはよく聞かされてきた。

 おそらく、そうしたロシアの交渉スタンスは、これからも大きく改善することは期待できない。今回の共同宣言についても、状況が変わるとロシアが一挙に態度を変えることもあり得る。

 サハリンの件は別途ロシアへの投資リスク・サハリン2事件 天然ガス権益を突然奪取で補足しましたが、ほぼ安倍晋三首相の在任時での事件。安倍首相は手玉に取られた経験があるんですけど、学習していない気がします。


●これまでになく有利なのに生かせない日本

 真壁昭夫さんも指摘していた通り、シェールガス革命の影響は大きく、今は日本がこれまでにない有利な状況にあります。

 そういう意味では今回の首脳会談では、もう少し日本が主張して良かったのではないかと感じました。

 テレビニュースで見たのでうろ覚えですが、たとえそれが事実であっても「領土問題は一朝一夕には進まない」みたいなことを安倍晋三首相から言ってしまったのは、ロシア側に助け舟を出すようなもので残念でした。ひょっとすると、安倍首相による事実上の北方領土問題棚上げ支持宣言なのかもしれませんけど…。


●安倍首相だからこそ!プーチン大統領、北方領土棚上げで日ロ平和条約締結を提案

2018/09/13:日経新聞は安倍政権に好意的にされているものの、 プーチン氏、日本の利用価値低下 突然の平和条約提案(2018/9/13 7:22 日本経済新聞 電子版 古川英治)は厳しい記事でした。

 ロシアのプーチン大統領が、訪ロ中の安倍晋三首相に対し、突然、年内に無条件で日ロ平和条約を締結することを提案しました。首脳会談ではなく、極東ウラジオストクで開催中の東方経済フォーラムの壇上のこと。中国の習近平国家主席ら各国首脳の面前で「事前条件を付けずに年末にまでに平和条約を結びましょう」と発言したそうです。

 最初の投稿時に疑ったように、私には安倍首相が北方領土問題を解決する気があるように見えませんでした。しかし、日経新聞では「領土問題に注力してきた」と評価した他、北方四島の帰属問題の解決を平和条約の前提とする日本政府の立場だとしていました。つまり、完全に日本の方針を無視してロシアだけに都合の良い提案。「安倍氏には寝耳に水だった」と日経新聞は書いています。

 理由について日経新聞は、プーチン大統領との個人的な関係を強調し、ロシア接近を図ってきた安倍首相が対ロ関係を悪化させるリスクは低いと踏んだ面もあるだろう、としていました。つまり、安倍首相なら、無理な提案をしても怒らないと見られた、という見方のようです。


●便利な駒だった安倍首相ももう用済み?トランプ暴走や親中国で方針変換

 もう一つ「プーチン氏、日本の利用価値低下 突然の平和条約提案」というタイトルにあったように、日本の利用価値が低下してしまったという見方がありました。

 2014年にウクライナ領クリミア半島を武力により併合し、欧米と対立を深めるなかで、ロシアは主要7カ国(G7)の結束を乱すために日本を利用。首相や閣僚の度重なる訪ロはロシアが孤立していないことを世界に示し、中国をけん制する手段ともなっていました。安倍首相は便利な駒だったようです。

 ただし、今は「米国第一」を掲げるトランプ米大統領が同盟国の利害も顧みない独断行動に走り、ロシアよりアメリカが問題児となっています。G7は勝手に分裂し、ヨーロッパもロシアとの融和をはかる勢力が台頭。要するに、便利な駒だった安倍首相も用済みになったのではないか?ということみたいでした。

 また、経済力で中国に大幅に劣るロシアは「ジュニア(格下)パートナー」となることを警戒し、日本への接近でバランスを取る思惑があったものの、今はなりふり構わずに中国に近づく作戦の模様。プーチン大統領に次ぐ実力者である国営石油会社ロスネフチのセチン社長も中国派だそうな。中国に対しては余裕がなさそうです。


●安倍首相の「プーチン大統領に反論した」との主張、ロシアに否定される

2018/09/18:安倍首相なら手玉に取りやすい…といったエピソードが、追記した後に出てきました。安倍首相はプーチン大統領の提案があった後に2人でやりとりを交わし、北方領土問題を解決して平和条約を締結するのが日本の原則だと直接反論したと説明していました。

 ところが、ロシアのペスコフ大統領報道官は「実際に安倍氏本人から反応はなかった。東京と外交官から反応があった」と説明し、その場での反論はなかったとのこと。
(平和条約締結、首相の説明と相違 ロ報道官「本人からの反応なし」 - 共同通信より)

 過去の北方領土問題への関心の低さと合いますし、プーチン大統領に従順な安倍首相らしい話ですし、安倍政権ではこういった嘘をついてきたというのもあるので、やはりそれらしい話。安倍首相ならやりかねない…といった反応がほとんどでした。

inaba_tetsuo だっせ。てかこういうチマチマした嘘をいちいち指摘していくべきだとは思うけど、嘘の生産があまりに早すぎて周りの処理が追いついておらず「えーとアレも嘘だった…んだっけ?」となってる印象。
azumi_s ハハハ、そりゃ忖度してくれないよね。
coper 安倍政権の外交では、会談内容についての国内向けの説明を会談相手に否定されることがありがち。「バレないだろう」とたかを括ってウソをついていると見るのが適当。
mechpencil 安倍晋三が聴衆の前で即座に言い返せなかった時点でロシア側の得点は確定しているので、いまさら何を言い出しても無意味。頭の悪い人間を総理大臣にしていることが招いた実害
hosyu_ha 安倍晋三、嘘バレる
(はてなブックマークより)


●プーチン大統領の提案を「意欲の表れ」と評価していた安倍首相

 嘘であった場合、この嘘はかなり身勝手で、国益にならないもの。やはり安倍首相らしい話なんですけど…。

invalid_touhu 外交なんだからリスクと利益に見合ってれば嘘吐こうが出し抜こうが良いんだけど、これに関してはロシアと食い違ってグダグダな上に嘘のメリットも安倍が自分のメンツを守れるくらいしか無さそうなのが味わい深い。

 また、実際に反論したのであっても、それはそれで妙な話です。安倍晋三首相は2018年9月13日、ロシアのプーチン大統領が前提条件なしで平和条約を結ぼうと提案してきたことについて、「プーチン大統領のこの日ロ関係のなかで、平和条約締結に対する意欲の表れだと捉えてます」などと述べていました。安倍首相の中で整合性が取れていません。
(「条約締結への意欲表れ」プーチン氏発言に安倍総理[2018/09/13 19:42] テレ朝より)

hyoutenka20 ロシアの言い分を一方的に信用する気はないし、外交では原則として自国を信用したいと思うけど、仮に反論したのなら、当初プーチン氏の発言は意欲の表れとか首相も外相も問題視しない態度だったのには強い疑問がある

また、本当に反論していたのであれば、「安倍氏本人から反応はなかった」とわざわざそれを否定してみせたということで、ロシアに舐められていることには変わりなさそうだという話でもあります。

momyami291 安倍総理が伝えていたのであれば、プーチンはその一切を無視したわけで、とんでもなく舐められているわけです。それともいつものようにその場しのぎの嘘だったんですかね。

 とりあえず、一連の流れからすると、いつも通り安倍首相の嘘…というのが、最も筋の通る話です。


●安倍首相のロシア外交 北方領土棚上げで経済協力、スパイに機密情報提供

2020/01/26:保守派・ネトウヨは北方領土二島返還を批判せず?櫻井よしこは過去に国益損なうと主張で書いたように、安倍首相は以前右派の批判していた二島先行返還どころか、二島だけ返還というかつてないほど後退した条件でロシアに経済協力しましたが、その二島だけ返還すら無視されて、安倍政権内部は他人事のように諦めムードになっていました。

 で、ここまで一方的にロシアに貢いでいたのに、今度はロシアにスパイ行為をされていたという疑いが出てくる始末。ソフトバンクの社員(当時)が会社のサーバーにアクセスし、機密情報を不正に取得したとして、不正競争防止法違反の疑いで警視庁に逮捕されたのです。社員は容疑を認めたうえで、在日ロシア通商代表部の職員と元職員にそそのかされたと供述しています。
(通信関連会社元社員 機密情報不正取得で逮捕 ロシアに提供か 2020年1月25日 23時54分 NHKより)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200125/k10012259031000.html?utm_int=all_side_ranking-social_002

 ネトウヨさんたちって中国や韓国は叩きますけど、ロシアにはあまり。今回の件はどうなんでしょうね。あと、日本はアメリカの属国? 「普通の国」とは程遠い抗議できない国で書いたように、アメリカに盗聴されていたと報じられた際には、「情報を収集しようとするのは常識」となぜか安倍政権からはアメリカを擁護する声が出ていました。ロシアも似たような感じなんでしょうか…。


【本文中でリンクした投稿】
  ■ロシアへの投資リスク・サハリン2事件 天然ガス権益を突然奪取
  ■保守派・ネトウヨは北方領土二島返還を批判せず?櫻井よしこは過去に国益損なうと主張
  ■日本はアメリカの属国? 「普通の国」とは程遠い抗議できない国

【関連投稿】
  ■北方領土問題は棚上げ支持?TBS記者のプーチン大統領への質問に反発
  ■北方領土なんかいらない ~あるロシア人の本音~
  ■宇宙人は存在するとロシアの首相発言 「大統領交代時、核のボタンと一緒に『極秘』ファイルが渡される」とも
  ■薪が燃えてるだけのノルウェーのテレビ番組視聴率20% アメリカでも長寿番組
  ■海外・世界・国際についての投稿まとめ

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