トイレクリーナーの話をまとめ。<流せるトイレクリーナー、実は流せなかった 消費者庁が今更発表>、<「今まで通りで問題ない」と正当化しつつ、製品を見直して発売>などをまとめています。
2023/07/04まとめ:
●最新式のトイレでむしろトイレクリーナーが詰まりやすい意外な理由 【NEW】
あす楽【CWA-36】流せる トイレおそうじシート INAX イナックス LIXIL・リクシル トイレ用お掃除ティッシュ 1個
●流せるトイレクリーナー、実は流せなかった 消費者庁が今更発表
2013/5/9:詐欺じゃん!と思ったのが、
「流せる」トイレクリーナー、実は… メーカー改良中(2013年5月6日23時22分 朝日新聞)というニュース。「流せるトイレクリーナー」がタイトルに反して、トイレに流せない代物だったというのです。
<「トイレに流せる」掃除クリーナーが、実は流れない? 消費者庁が昨年末、製品によっては不当表示を禁ずる景品表示法違反にあたる可能性があると発表した。(中略)
手軽にふき掃除ができて後始末も簡単。家庭に広まった「流せる」トイレクリーナーだが、国民生活センターには「詰まった」「ほぐれない」などの苦情がこの10年余り毎年のように寄せられている>
…と言うか、10年不正を放置している国も大概ですね。「何も改善をせず不当表示を続ける事業者には、行政処分をする」なんて偉そうなこと言っていますけど、怠慢ですよ。命に関わるものや食品関係など、他の製品ならもっと大問題になっていてもおかしくないものでした。
それはともかく、やっと昨年検証。結果はすべての製品が不合格…ということではありませんでした。クリーナーの品質基準はないためん、トイレットペーパーの日本工業規格(JIS)にあてはめて消費者庁が12社の15製品のほぐれやすさを検証。合格したのは花王「
トイレクイックル
」と
LIXIL「トイレ用おそうじティッシュ」の2製品だけだったそうです。
●「今まで通りで問題ない」と正当化しつつ、製品を見直して発売
花王と、検証後の2012年10月に「
ネピアトイレットン
」を発売した王子ネピアはホームページに「安心してお使いいただけます」と記載したものの、他の多くのメーカーは対応に追われることになりました。私が最近使っていた2社も流せないティッシュだったんでしょうね。
言い訳はどうなっているかと言うと、「さすがだなぁ」というのが社長のカジノ騒動、それに続く経営の主導権争いで醜態をさらした大王製紙。約20年間、自社基準で作ってきたという「エリエールミチガエルトイレクリーナー」の大王製紙は、「ほぐれやすくなるように改善してきた。自社基準で問題ない」(担当者)と釈明しつつ、トイレットペーパー規格での商品を生産し始めたそうです。本当に問題ないと思っているなら、そのまま発売すりゃいいのに…という話。不誠実さが伝わってくる対応の仕方でした。
一方、「Agオレンジ除菌トイレクリーナー」などを出すT・H・Tや「トイレクリーナー」の協和紙工は、価格が高くなることに頭を悩ませているようです。ちゃんとした製品を作ると高くなり売れなくなってしまうということで、みんな「流せるトイレクリーナー」を作らずに、流せないトイレクリーナーをそのまま売り続けていたんでしょうね。
●トイレットペーパーとクリーナーは違う!という反論も
ただ、消費者庁の調査には反論もあります。高知県立紙産業技術センターの森澤純主任研究員は「トイレットペーパーとクリーナーでは厚さや形状も異なる。同じ規格をあてはめるのが妥当なのか」と問題提起していました。「流せる」とうたう商品は、お尻ふき、生理用ナプキンなどにも広がっています。高知県立紙産業技術センターはトイレに流す製品全般の流れやすさやほぐれやすさなどを評価できるシステムの開発に取り組むことにしているそうです。
しかし、これは現状のトイレクリーナーはみんな問題ないという意味ではなく、飽くまでトイレクリーナー用の基準も必要なのではないか?という話。というのも、今あるトイレクリーナーが実際にトイレに詰まう困った事故が起こっているのも事実なのです。いのままで問題なしとは到底言えないでしょう。
<業界団体の日本衛生材料工業連合会は加盟社の実態把握を急ぐ。「トイレに流したものの処理には配管や浄化装置などもかかわる。消費者も含め、だれもが安心できる表示基準やJISができるような方向にもっていきたい」と話す>
これが妥当な方向性でしょうね。
●最新式のトイレでむしろトイレクリーナーが詰まりやすい意外な理由
2023/07/04まとめ:トイレクリーナーが出てくる話をこちらにも転載。
2023/04/11追記:この前、新築の家にお邪魔して驚いたのがトイレの便器のかっこよさ。流線型で細長くスマート。新幹線の先頭車両のようなカッコ良さですね。びっくりしました。とはいえ、上記までで書いてきたように、かっこいいだけで使いづらい…といったこともあり得ます。なんらかの意味のある形ではないかと思いました。
新幹線の話をしましたが、昔の新幹線と最近の新幹線は結構見た目が違います。最近の新幹線は昔よりスマートになって鼻が長くなりました。これは空気抵抗を少なくするためだと思われます。一方、トイレの便器の場合は、空気抵抗は関係ないでしょう。便器が走り出して、なおかつ早く走れる方がいい…なんてことはありません。
トイレが最新型新幹線になった理由の方はちゃんと専門の方に聞いた方が良いでしょうが、とりあえず、私は「節水のため」と予想。トイレ屋さん(?)が、最近のトイレは水をほとんど使わず勢いよく吸い込むことで節水していて、トイレクリーナーが詰まることがあると言っていたんだそうな。この吸い込みの際に抵抗が少ない形状を求めた結果、便器が新幹線になったと予想します。
(などと書いていましたが、吸い込みで関係するのは下部の形状で、新幹線的なデザインの理由である上の構造は全然関係ない気がしてきました…)
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