最初に読み始めたのは産経新聞なんですけど、ちょっと信頼して良いかわからないところなので心配になって先に他を検索。
ハリウッド、中国にラブコール! 米中の映画共同製作が増える理由
クランクイン 文:猿渡由紀 2013年04月13日 07:00
共同製作にする最大のメリットは、海外映画の扱いを受けないですむこと。近年、緩和されたとはいえ、中国政府はまだ海外の映画に対していろいろと厳しい規制をもうけている。中国のパートナーを持つことで、状況はずっと楽になるのだ。また、ハリウッドのスタジオが受け取れる興行成績のパーセンテージが大きくなるのも利点。『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』(11)は中国で1億6500万ドルを稼いだ。少しパーセンテージが上がるだけで、スタジオの収益は相当に変わってくる。
4月26日公開の『アイアンマン3』も、当初は米中共同製作にするべく動いていた。そのために北京でロケもしたが、最終的に共同製作にはしないことで落ち着いている。しかし、かわりに、ハリウッド版と中国版の2パターンの編集バージョンが作られることになった。中国版には、北京で撮影されたシーンがより多く入っており、ハリウッド版には登場しない中国人女優を出てくるなどの違いがあるらしい。
最近、中国は日本を抜き、ハリウッド映画にとって北米外で最大の市場となった。シネコン建設ブームも続いており、今後もますます伸びが期待されているだけに、ハリウッドから熱い視線が集まっている。
今年の旧暦の正月には、『アイアンマン3』の主演俳優ロバート・ダウニー・Jr.が、中国の国民のために新年のあいさつを送ったが、『トランスフォーマー4』の主演を務めるマーク・ウォールバーグも、映画の公開前には、ロバートと同じように、なんらかのラブコールを送ることになるだろう。それらは日本と無関係のところで行われるにしても、米中共同製作が増えれば、ハリウッド映画への中国人俳優の出演が増えることも必至。日本の観客もそのうちじわじわと変化を感じていくようになるかもしれない。
http://www.crank-in.net/movie/column/24158 日本離れ……的なところもあるんですかね。それで産経新聞は必死だったのかも。
さて、その産経新聞の方を読んでみましょう。
ハリウッドの「中国すり寄り」作品失敗? 「質落とした」大作の人気が急低下
2013.5.7 11:24 産経新聞
今月3日の米公開に先がけ、1日に中国で封切られた米SF映画「アイアンマン3」が物議を醸(かも)している。この作品は、中国の悪名高い、海外映画に対する事前検閲から逃れるため、米ウォルト・ディズニー傘下のマーベル・スタジオが中国の映画会社、DMGエンタテインメント(本社・北京)と組んで製作した“米中合作作品”であるうえ、ハリウッドでは初となる「通常版」と「中国版」の2種類を製作。急拡大する中国市場でビジネスを円滑に進めるための苦肉の策だが、ここに来て中国でハリウッド大作の人気が急低下するなど、思惑通り事が進んでいない。
http://sankei.jp.msn.com/entertainments/news/130507/ent13050711250006-n1.htm いきなり記述が食い違っていますね。最初の記事によれば、『アイアンマン3』は"米中共同製作にするべく動いていた"が、"最終的に共同製作にはしないことで落ち着いている"とありました。
しかし、こうした状況に、4月26日付米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は「(事前検閲という)無意味なお節介は、中国国内の商業映画の質も落とすことになる」と警告。「ハリウッドは世界第2位の中国市場に(事前検閲をパスして)参入するため、米中共同製作という形態に群がっている」などと報じ、中国の事前検閲とハリウッドの媚びぶりを批判した。
当の中国でも、異変が起きた。4月21日付ニューヨーク・タイムズ(電子版)は、中国の映画サイト「チャイナフィルムビズ」の集計を引用。中国では今年の第1四半期(1月~3月)に「ホビット 思いがけない冒険」や「007 スカイフォール」といったハリウッドの大作が相次いで公開されたが、ハリウッド映画のこの期の総興収は、前年同期の65%減の約2億ドルで、一方の中国の映画は128%増の5億ドルに急増した。また、少し前まで注目の的だった3D作品や大画面のアイマックス規格の作品も人気が落ちているという。
アイマックス社の幹部ら関係者は、中国人の趣向の急激な変化などを理由にあげ、「数カ月後には回復する」と予想する。果たして、ハリウッドのすり寄りは失敗に終わるのか、中国人のハリウッド離れは本当なのか。「アイアンマン3」の成否がその答えになりそうだ。
これ、『アイアンマン3』の公開前に書いた記事みたいですね。
産経新聞より前の日付の記事で、こういうものがありました。
「アイアンマン3」がオープニング記録 中国向け編集が奏功
2013.05.06 Mon posted at 17:17 JST CNN
香港(CNN) 米ハリウッドのアクション大作「アイアンマン3」が中国で公開され、初日の興行成績が1億3000万人民元(約21億円)と過去最高を記録したことが6日までに分かった。日本を抜き、世界2位の映画マーケットとなった中国には映画会社からの熱い視線がそそがれている。
「アイアンマン3」の成功は、中国向けに作品を編集した成果といえそうだ。(中略)
パンジャ氏は「米国の映画会社は中国市場への参入を渇望している」と指摘「中国という成長市場から収益を上げるための新しい方法を模索している。中国は中間層だけでも米国の人口全体を上回る規模があり、大きな潜在力を秘めている」と付け加えた。
http://www.cnn.co.jp/showbiz/35031679.html えらく書いていることが違います。
どっちが正しいかわかりませんけど、とりあえず複数読んでみて良かったです。
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