2018/08/23:
不倫する男性が早死にする原因とは?
婚外子拒否の現代では、不倫は合理的な行動とは言えない
●不倫する男性が早死にする原因とは?
2018/08/23:不倫している男性は早死にする傾向にあるそうです。とくに若い女性と不倫すると、早死にの確率が増すことがわかっているとのこと。その原因についての研究者たちは、「複数の異性を同時に愛するのは肉体的、精神的な負荷が大きいためではないか」といった予測をしているそうです。
(
「なぜ不倫する男性は早死にするのか?」――脳科学者が考えた | 文春オンライン 中野 信子 2018/08/03 より)
一方で、不倫している女性の寿命が短くなるという研究は見当たりません。ただし、認知神経科学者(俗に言う脳科学者)の中野 信子さんは、秘密の関係を続ける負荷は、もちろん女性側にもあると推測しています。
また、中野さんは、「このように見てみると、不倫は必ずしも合理的な行動とは言えません」という言い方をしていました。不倫を合理的かどうか論じるというのは倫理的には引っかかるところですけど、とりあえず、客観的に見て、「純粋に生物としての損得を見た場合、本人の生存確率が上がるか、子孫を増やす確率が上がらなければ、合理的な行動とはみなせない」といったことのようです。
●婚外子拒否の現代では、不倫は合理的な行動とは言えない
不倫と合理性という話で言うと、過去に書いた
男性同性愛者が浮気性な理由は、男性が浮気性で女性が違う理由と同じ 進化心理学の最適な戦略の違いで説明可能でも、少し似た話が出てきました。
ここでは、逆に不倫が男性にとって合理的といった感じの主張があるということを紹介しています。男性が自分の遺伝子をより多く残すには、不倫をした方が良いというもので、これが過激化して「男性は浮気しても良い」といった主張にまでつながっていました。
ただし、生物学的な特徴と、倫理観というのは別の話であると、そちらで書いています。また、今回の中野 信子さんは、別な形でこれを否定していました。
まず、農耕が始まる前の人類にとっては、乱婚のほうが効率よく子孫を残せた可能性は認めています。ところが、一夫一婦制がほとんど根づいた現代日本社会では、不倫する男性は寿命を縮める上に、男女問わず不倫相手とは子どもをもうけることが困難です。この後半は重要ですね、結局、日本の場合は子孫を残せてないのです。
一方で、中野さんは「現代社会では賢い選択とは言えないのに、不倫に走る人がこんなにも多いのは、やはり私たちの遺伝子と脳の仕組みが一夫一婦制向きにはできていないことの何よりの証拠ではないでしょうか」として、結局、「男性は不倫OK」派に利用されそうなことも書いてました。
なお、「男性は不倫OK」という考えは、保守派思考の人に多いと思われますけど、不倫してできた子供などを含む婚外子をものすごく嫌うのも保守派だということに、今回気づきました。相変わらずわけのわからない考えの人たちですね…。
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