ヤマダ電機も打倒アマゾンへ ショールーミングには低価格で対抗などで書いたヤマダ電機ですが、どうやらだいぶ苦戦しているようでこんな記事がありました。
家電量販店の雄ヤマダ電機はなぜ凋落したか | THIS WEEK - 週刊文春WEB
2013.05.09 07:01 有森 隆 (ジャーナリスト)
家電量販店最大手のヤマダ電機が全役員の降格を発表した。創業者の山田昇会長(70)が5年ぶりに社長に復帰し、一宮忠男社長(57)は副社長に降格。それ以下の14人の取締役は全員が1段階ずつ降格するという前代未聞の懲罰人事だ。
それもそのはず、ヤマダ電機は業績不振が著しい。2013年3月期の売上高は1兆7040億円の見込み。10年3月期に売上高が2兆円を突破し、3兆円の目標を掲げた勢いはない。
http://shukan.bunshun.jp/articles/-/2656 この不振の理由としては一般的な説明はエコポイントと地デジ化の反動だそうですが、ヤマダ電機が他よりも劣っている……凋落と言って良い状況のようです。
家電エコポイントと地上デジタル放送移行に伴う需要の先食いの反動で家電全体が低迷気味だが、ヤマダ凋落の理由はそれだけではない。
(エコポイントは政治政策としても失敗という話があります。
エコポイントとエコカー減税は失敗 需要の先食い・バラマキ・成長産業潰し。実は山田会長はエコポイントに反対していたらしいですので、かわいそうな気がしますが……)
さて、エコポイント以外の理由。
まずはベスト電器買収の失敗があるそうです。
九州でのシェア拡大を狙って昨年子会社化したが、これが裏目に出た。
かつて業界トップだったベストの凋落は目を覆うばかり。13年2月期の連結売上高は前期比27%減の1912億円と大きく落ち込み、当期損益は173億円の赤字。
「ベスト全店の3月の売り上げがたった70億円しかなく、ベスト各店の看板をヤマダ電機に差し替えることをやめてしまったほど」(業界関係者)
そして、中国進出の失敗。
華々しく進出したが、結果は散々。昨年3月にオープンしたばかりの南京の大型店は5月末に閉鎖。瀋陽店、天津店以外の新たな出店は凍結した。
「役員会で喋るのは山田会長ひとり。他の役員は何も言えない。中国進出でも第1号店から状況は悪かったのに、止めようと言えないまま、ずるずると出店を続け、深手を負った」(ヤマダの元幹部)
どうも家電量販店業界も創業者社長の有無は大きく企業の業績と関係するらしく、かつて日本一だったコジマ電気が零落したのもそういう理由だと言われていました。
しかし、記事では前述のようにこの創業者の山田昇会長こそ、失敗の元凶といった見方であり、責任も取るように求めていました。
役員一斉降格で責任を明確にしたつもりなのだろうが、超のつくワンマン企業で経営責任を取れるのは山田会長1人しかいないはず。企業も魚も頭から腐るのは同じである。
これに加えてさらに後継者の問題があるようです。
世襲は良いことだという話もありますが、ここらへんも波乱含みです。
後継者問題も燻る。一度は取締役を解任した長男の傑氏(38)を昨年、取締役に復帰させ「山田会長は『やはり後継者は傑しかいない』と社内で公言しだした」(ヤマダ電機関係者)という。
後継者に関してはWikipedia見ると以前の社長も親族であり、お家騒動みたいなことに発展しないと良いんですけど……。
山田 昇(やまだ のぼる、1943年(昭和18年)2月11日 - )は、日本の経営者。ヤマダ電機創業者、現会長。(中略)
同社現社長の一宮忠男、元副社長の一宮浩二は甥。(中略)
略歴
(中略)
1983年 - 株式会社ヤマダ電機を設立
2000年 - 東京証券取引所市場第一部上場
2010年 - 代表取締役会長兼代表執行役員CEO[2]
2^ 「47NEWS ヤマダの新社長に一宮氏 創業者の山田社長は会長に」 『共同通信』2008年4月1日
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