2019/09/25:
●「なんでも屋」サービスで高くても買ってもらえる「でんかのヤマグチ」
●でんかのヤマグチのパクリ? 無印良品の良品計画がなんでも屋サービス
●どうして良いかわからない!という声が意外に多く、商品購入にも繋がる
●「なんでも屋」サービスで高くても買ってもらえる「でんかのヤマグチ」
2019/09/25:
無印良品、顧客宅訪問「なんでも屋」サービス提供の狙いとは:日経ビジネス電子版(庄司 容子 日経ビジネス記者 2019年7月29)という記事のタイトルを見て思い出したのは、高くても買ってもらえる小さな家電販売店「でんかのヤマグチ」のことです。
安売りせずに高売りするには? でんかのヤマグチ山口勉代表のやり方でやったように、でんかのヤマグチが高くても買ってもらえるのは、本来のサービスとは全然関係ないサービスをやる「なんでも屋」サービスのおかげでした。以下がその「なんでも屋」サービスの例です。
・営業担当者がクルマで担当地域を巡回中、顔見知りのお客様が「これから病院に行くのよ」というので、「それなら、すぐそこですから乗っていってください」と担当者が機転を利かせて送ってあげる。
・毎週金曜日になると、馴染みのお客様のご自宅に出向き、韓流ドラマを録画してあげる。
●でんかのヤマグチのパクリ? 無印良品の良品計画がなんでも屋サービス
無印良品が同じような内容なのかは読み始めるまでわからなかったのですけど、電球の交換やブラインド掃除、絵の取り付けなど、同社の商品とは直接関係のないサービスについて、「無印良品」を運営する良品計画が強化しているとされていました。やはり本当に「なんでも屋」的であるようです。
ただ、これは「でんかのヤマグチ」と違って、無料サービスではないみたいですね。記事によると、良品計画は、整理収納アドバイザー1級の資格を持つ店員が2人1組で顧客の家に行き、収納方法を助言する「整理収納訪問サービス」を2018年2月に開始。価格は2時間で5000円だそうです。
2019年年4月に開業した銀座店では、1時間1000円で電球の交換や絵の取り付け、ブラインド掃除など、自分でできないこまごまとした家の作業を請け負う「くらしのお手伝いサービス」を開始。やはり有料です。
また、どちらのサービスも、もともと店頭で問い合わせを受ける中にあった「家で実際に見てほしい」といった要望から生まれたというものであり、スタート地点が異なります。でんかのヤマグチのパクリではない感じでした。
●どうして良いかわからない!という声が意外に多く、商品購入にも繋がる
一応有料ではあるものの、「作業自体を売っているわけではない」ため、価格は抑えており、狙いは別。サービスの結果、無印良品の商品の購入に繋がる場合が多いみたいです。意外に大きな需要があったようで、良品計画側としても驚いている様子でした。
例えば、洗濯機の上の壁が空いていて収納に使いたいがどうすれば良いかわからない…といった声に応えて、収納棚の後付けなどを提案。「とにかく物が多くて片付け方がわからない」などといった曖昧なものも、「全部必要なんですか」とカウンセリングをしながら整理を促して減らした上で提案していきます。全部収納してもらった方が無印良品としては儲かるでしょう。でも、そうしておらず、良心的ですね。
利用者は提案を受けても、無印の商品を買う必要はありません。ただ、無印良品のものを買うことが多いとのこと。面倒くさいですからね。しかも、家で採寸を始めると、「実は子供部屋も不便だった」など利用者が次々と新しい仕事を追加してくることも。普通に採算に合う可能性がありそうでした。ただし、人員不足のため、大々的にはできていないようです。
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