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日本のケータイ・モバイルは世界の未来の姿を映していた


 グーグルジャパン幹部が選ばなかった日本企業の職場環境 徳生健太郎がインターンで知ったアメリカとの違いで書いた徳生健太郎さんで、モバイル市場の話。
彼の名をグーグル社内に轟かせた新たな挑戦の舞台
それは高校を中退するまで過ごした日本だった
上阪 徹 2013年5月16日(木) 日経ビジネスオンライン

 もとより徳生はインターナショナルプロダクトマネジャーであり、検索連動型広告事業の国際展開がミッションだったはず。どうして日本に関心を持ち、日本向けのビジネスをすることになったのか。

 「特に上司に何かを言われたわけではありません。自分で始めてしまった、という表現の方が正しいと思います。当時のグーグルは、かなり混沌とした状況でした。やらなければいけないんだけれども、誰も手をつけていないことがありすぎて正直、隙間だらけだった。できることがあると思えば、できる人間がやればいい、という空気があったんですよね。それで、自分で勝手に職種を変えてしまったということです」

 「結果オーライ」と言ったら言い過ぎかもしれないが、それよりもインパクトのあることができるか、できないかで評価が決まるような空気があったという。思い切ったことにチャレンジすることが、何より推奨されていたということだ。(中略)

 では、日本で何ができるか。当時は既に検索エンジンの日本語版が運営され、検索連動広告事業も展開されていた。エンジニアも日本に常駐していた。そんな中、徳生には、既に1つのキーワードが浮かんでいた。モバイル──。すなわち、携帯電話によるサービスだ。当時はインターネットに接続できるスマートフォン(高機能携帯電話)は皆無に等しく、携帯電話だけで接続できるコンテンツなど、新たなモバイルでのサービスが、いわゆるガラケーで展開されていた。 (中略)

 だが、日本でモバイルの事業をやってみたいという徳生の声に、グーグル本社内部では当初、懐疑的な見方がされていたようである。

 「今後、モバイルが大事になるということは、みんな分かっていたと思うんです。でも、どれだけ大事なことかまでは、はっきり見えていなかったかもしれない。何をしたらいいのか、ということも、分からなかったのではないかと思うんです。その意味では、僕の伝え方も悪かったのかもしれません。ただ、何より説得するだけのデータも手元になかった。後で分かったことですが、実際には、検索の数は既にかなりの量になっていました。ところが、それを証明するデータが簡単に手に入らなかったんです」

 当時のシリコンバレーでは、モバイルのサービスは日本とは雲泥の差があった。月15ドルの料金を払って、せいぜい5行程度のテキストが並ぶ小さな画面でコンテンツを見る、といったもの。そのレベルでは、携帯による検索が現在のような隆盛を迎えることを想像できないのも無理もない。

 「だから、携帯サイト検索に先立って、デスクトップ上で展開されていた画像検索をその頃に出始めたカラーの携帯端末で可能にするプランを出した時も、携帯で何を探すんだ、とラリーにも言われましたし。でも、後に日本で蓋を開けてみると、ユーザーのニーズがいかに高かったか、僕自身が驚かされることになるんですけどね」
http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20130501/247458/?mlt&rt=nocnt

 海外でスマートフォンが出てきたときにも感じましたが、日本では既に当たり前のことすら彼らは新しい機能だと言っていた気がします。日本は世界の最先端を行っていたいたのです。
 グーグル社内を探してみると、やっぱりモバイルは重要なのではないか、と危機感を持っているプロダクトマネジャーやリサーチャーと次々に出会うことができたという。 (中略)

 「いろいろ動いてみると、モバイルに携わっていたり、当時からアプリを作ったりしている人もいたんです。当時の端末のフォーマットで、Javaを使って総合検索アプリのようなものを作ろうとしている人もいたし、SMS(ショートメッセージサービス)で検索できるようにしようとしている人もいた。そんな中で、携帯電話でも閲覧できるサイトの検索をやろう、と僕は呼びかけたんです。日本では既に検索が必要なほどの豊富なコンテンツが携帯電話でも見られるようになっていましたから」

 ところが、なかなか理解を得られない。当時の日本のオフィスでは、モバイル以前の基盤検索技術開発に集中していただけに、協力を得るのは難しいと思われた。最終的に徳生が見つけることになったのが、ニューヨークにいた何人かのエンジニアだった。

 「この時は、日本というキーワードに彼らが引っかかってくれたんです。どうして日本のモバイル検索に興味を持ってくれたのか、詳しい理由は分かりませんでしたが、当時僕と組んでテックリードをやってくれたエンジニアに先日久しぶりに聞いてみたら、いろいろ話してくれました。彼にとっても、モバイルはこれから絶対重要になるのに、グーグルでの投資レベルが皆無に等しかった。なので、この時期に自分がゼロからの立ち上げに携われば、大きなインパクトを出せるプロジェクトをカリフォルニアの本社からでなくてもできるということも考えていたそうです」

 徳生は当時、少しでもこのプロジェクトに興味を示したエンジニアに、熱心に日本のモバイルの状況を訴え続けた。日本では既に携帯電話で、交通渋滞の情報が見られる。高速道路のジャンクションのライブカメラ映像が出る。インターネットショッピングモールも既に売り上げの1割くらいは携帯から上がっている……。

 「そんな話をしていたら、ニューヨークの彼も、その当時の日本におけるモバイルの姿が絶対に世界で起こることの前兆であるに違いない、と確信したようでした。アジアへの旅行もしたことのないアメリカ人のエンジニアなのに、今から考えても、心強い仲間でしたね」

 紆余曲折を経て徳生健太郎さんはグーグルの検索精度を高めました。また、モバイル広告も作ってみたところ、ウェブに比べてはるかにクリック率が高く大成功しました。

 まあ、そういう感じなんですけど、日本のモバイル市場は未来を歩んでいたのに、現在の状況はそのアドバンテージを生かせなかっと言わざるを得ないものでたいへん残念です。


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