新しいランキングも紹介したいところなのですが、過去に似たような投稿を複数書いていたので、これを見直してまとめるので手一杯でした。とりあえず、<世界で最も影響力のある女性ランキング(Forbes) 日本人は何人ランクイン?>と<世界で最も影響力のある女性ランキング(Forbes) 日本人は何人ランクイン?>というのをまとめています。
●世界で最も影響力のある女性ランキング(Forbes) 結局は…
2013/6/5:男女平等という言葉には聞き飽きましたが、やっぱり何だかんだ言っても世の中の中心はまだまだ男性ですので仕方ありません。そんな中で、影響力がある女性はどういう人か?というのをフォーブスがランキングにしていました。
<フォーブスの「世界で最も影響力のある女性 2013」には著名政治家や企業経営者、富裕な活動家、セレブたちが名を連ねる。こうした女性たちとともに、トップ100人には次世代の起業家やメディア専門家、技術者、慈善活動のリーダーなども肩を並べている。資産額やメディア露出度、影響力をもとにランク付けした>
(世界で最も影響力のある女性ランキング 2013/5/30 7:00 By Caroline Howard, Forbes Staff(2013年5月22日 Forbes.com)より)
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK2901W_Z20C13A5000000/世界で最も影響力のある女性 上位10人
順位 名前 肩書
1 アンゲラ・メルケル 独首相
2 ジルマ・ルセフ ブラジル大統領
3 メリンダ・ゲイツ ビル&メリンダ・ゲイツ財団共同会長
4 ミッシェル・オバマ 米大統領夫人
5 ヒラリー・クリントン 前・米国務長官
6 シェリル・サンドバーグ 米フェイスブック最高執行責任者
7 クリスティーヌ・ラガルド IMF専務理事
8 ジャネット・ナポリターノ 米国土安全保障省長官
9 ソニア・ガンジー インド国民会議派総裁
10 インドラ・ヌーイー 米ペプシコCEO
フォーブスは、<フォーブスが選んだのは、政界・経済界の実力者といった従来の分類の枠を超えた女性たちだ。権威や権力といった我々の持つ概念自体、こうした変革を進める人物たちの活躍によって変わってきており、その過程で、世界はより生き生きと活気に満ちた方向に変容している>と説明していました。
しかし、ベスト10に関して言えば、結局は政治や経済に絡む人たち。フォーブスも<100人のリストのうち24人の最高経営責任者(CEO)>、<全体では14人の富豪が選ばれ、資産額はあわせて820億ドルを超える>などと書いています。ベスト10以外でも結局、こういう人たちが多いんですね。
●「影響力のある女性」に「女性初」が多いのは男女不平等の証拠?
男女平等だと言って必ずしも女性が何でもやらんきゃならんとは思いませんが、「影響力のある女性」というのは「女性初」という人がどうしても多くなるみたいですね。「女性初」という小見出しで、以下のようにまとめている部分がありました。
<トップ100のうち40%は「女性で最初に○○した人」だった。例えば、アフリカ初の国家元首(リベリアのエレン・ジョンソン・サーリーフ氏)、ギビング・プレッジという社会貢献キャンペーンに参加を表明したサラ・ブレークリー氏、米IBMのジンニ・ロメッティCEOら。もっと際立っているのは、複数の「最初」という記録をもつ女性だ。アイビーリーグ大学初の女性学長で、女性初のロックフェラー財団のトップでもあるジュディス・ロディン氏、そしてヒラリー・クリントン氏も同様だ>
ヒラリーさんの経歴は特に"「最初」のオンパレード"であり、「女性初」がキーワードのようです。
<ファーストレディーから米上院議員を経て大統領候補となり、国務長官になった唯一の女性。現在は一市民だが、クリントン氏は世界で最も注目され、発言に関心が集まる女性であり続けている。2016年大統領選で民主党の大統領候補となるとの見方が優勢で、自由主義圏の次代のリーダーと目されている。クリントン氏は今も、発言を控えるなどということは考えていないようで、1回につき20万ドルとも推計される講演料で先月は講演に回り、1400万ドルと言われる本の出版契約も結んでいる>
●女性起業家が多数ランクイン 女性であることが経営で強みになる理由
ちょっとおもしろかったのが、女性起業家というポイント。以下のように結構な人がランクインしています。これは前述の通り、結局、経営者が上位なんじゃん!って話なのですが、女性のメリットと考えてみてもおもしろいと思うんですよ。男女にはある程度差異があるため、違う視点から仕事をできるというのは本来大きな強みだと思います。
<今回顕著だったのは、自らが創業者だったり、創業した会社のオーナーだったりという女性の多さだ。その多くが自らの名前を冠したブランド自体が、ファッションの最先端をリードする存在になっている。ミウッチャ・プラダ氏(58位)、ザラの創業者、ロザリア・メラ氏(66位)、トリー・バーチ氏、ダイアン・ファン・ファステンバーグ氏(74位)、などが選ばれた。この他の起業家たちには、オプラ・ウィンフリー、米インターネットメディア「ザ・ハフィントン・ポスト」編集長のアリアンナ・ハフィントン氏(56位)、中国の不動産王、張欣氏(50位)、インド初のバイオテクノロジー企業を起業したキラン・マズムダル・ショウ氏(85位)などが並ぶ>
●世界で最も影響力のある女性ベスト10日本人は何人ランクイン?
ちなみに"トップ100に日本人はランクインしていない"そうです。そんなもの欧米中心の視点だからだろうと読み進めていましたが、上記で既に非欧米人の名前が何人も見えています。さらに決定的なのが、<アジアで急増するビジネスウーマン>という小見出しでのまとめがあったことでした。
<アジア地域では中国やシンガポールからニュージーランド、タイに至るまで、全体的に活躍が目立つ。起業家の台頭は目覚ましく、張欣氏、孫亜芳氏、香港のソリーナ・チャウ氏らが名を連ねる。また、アジアでは政治でトップに就く女性が多い。新顔では韓国大統領の朴槿惠氏。このほか、ミャンマーの反体制活動家で国会議員のアウン・サン・スー・チー氏(29位)、豪首相のジュリア・ギラード氏(28位)、タイ首相のインラック・チナワット氏(31位)がランクインした>
そう言えば、
海外の女性役員や管理職 「日本企業の社員は男性ばかりで怖い」という話を以前やったのも思い出しました。さらに下書きを終えた後に関連リンクに使う投稿を探していると、ズバリ
男女平等ランキング2012(男女格差報告) 日本101位、韓国108位、中国69位というものも見つけてしまいました。ここらへんは日本の特徴なのかもしれません。
●パワフルに変更?フォーブス世界で最も影響力のある女性ランキング
2014/9/16:前年も取り上げたフォーブスのランキングなのですが、今年はタイトルがちょっと変わっていました。<最もパワフルな女性ランキング2014>(Forbes 2014/7/19 7:00 2014年5月28日 By Caroline Howard, Forbes Staff(2014年5月28日 Forbes.com))という記事タイトルだったんですよね。「パワフル・ウーマン2014」とも本文中にはありました。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK17039_X10C14A7000000/ ただ、同時に"ここに並ぶのは、国の元首、金融界やビジネス界のリーダー、富豪の活動家、有名芸能人など、世界に影響を及ぼす女性トップ100人だ"とありましたので、基本的には変わりなしだと思われます。なお、他に"起業家やメディア通、科学技術者、慈善運動家もランクイン"したそうです。また、 "資金力やメディアでの露出度、影響力の大きさによってランク付け"されたものという説明も。お金が関係あるんですね。
<世界で最も影響力のある女性ランキングベスト10>
1 アンゲラ・メルケル(ドイツ首相)
2 ジャネット・イエレン(米連邦準備理事会議長)
3 メリンダ・ゲイツ(ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団)
4 ジルマ・ルセフ(ブラジル大統領)
5 クリスティーヌ・ラガルド(国際通貨基金専務理事)
6 ヒラリー・クリントン(前米国務長官)
7 メアリー・バーラ(ゼネラル・モーターズCEO)
8 ミシェル・オバマ(オバマ米大統領夫人)
9 シェリル・サンドバーグ(フェイスブックCOO)
10 バージニア・ロメッティ(IBM CEO)
●ヨーロッパの女性が多いと思いきやめちゃくちゃ少ないという意外さ
掲載されていたのは10位までしたが、内訳的なものの記載はありました。やはり政治家や経済界の要人が多くなっている感じですね。あんまりおもしろい話はなかったんですけど、ヨーロッパが意外に少なくて僅か4人ってのは驚きました。アフリカと同じでアジアや中東、中南米より少ないです。
国家元首 9人
企業CEO 28人
富豪 13人
初登場 18人
2004年の第1回でランクインした人 8人
IT関係 18人
アメリカ人 58人
アジア太平洋地域 23人
中南米 5人
中東 5人
欧州 4人
アフリカ 4人
最初見逃していましたが、後から気づいておもしろかったのが、「多様な出身地」という見出しの部分。58人と多かったアメリカでしたが、この中には移民も含まれているようです。
具体的には、"フォン・ファステンバーグ氏(ベルギー出身 引用者注:ファッションブランド)、パワー氏(アイルランド出身 引用者注:米国連大使)、ウェイリ・ダイ氏(戴偉立、半導体企業マーベル・テクノロジー共同創業者、中国出身)、ウォリアー氏(インド出身 引用者注:シスコ最高技術責任者=CTO)"といった方々。
アメリカでも移民への風当たりは強まっているものの、移民の力をうまく取り入れているなと感じさせるものです。マイクロソフトでもインド出身のサトヤ・ナデラさんが今年2月にCEOになり、たいへん話題になりました。
●世界で最も影響力のある女性ランキング 今年こそ日本人は?
おもしろいのはIT業界での女性の強さですね。"IT(情報技術)業界はランキング内で3番目の勢力となって"おり、18人がランクインしています。トップ25に限ると実に7人もランクイン。シェリル・サンドバーグ・フェイスブックCOOは9位、ロメッティIBM CEOは10位です。
その後にマリッサ・メイヤー・ヤフーCEOの名前がありますが、フェイスブックCOOの後塵を拝しているというのは、ヤフーの地位低下を示しています。なお、メイヤーCEOの古巣グーグルでは、スーザン・ウォジスキさんが"昨年、グーグルの上級副社長からユーチューブのCEOに昇進"しています。
ああ、タイトルにしたのに忘れていました! 日本人はどうした?という話。本文では記載がなかったので、今年もいないのかもしれません。英語サイトですので探すのに手間取りましたが、ページは以下。国で絞り込めるものの、やはり「Japan」はいませんでした。
The World's 100 Most Powerful Women - Forbes
http://www.forbes.com/power-women/ 東アジアでは、中国、香港、台湾がいます。でも、昨年いた韓国が今年は見つかりません。韓国嫌いの皆さん、お喜びください!と思ったら、私が「Korea」で探して見つけられなかっただけで、「South Korea」でした。日本はこういう女性の絡むランキングってロクなことになりませんね。
男女平等ランキング2012(男女格差報告) 日本101位、韓国108位、中国69位もタイトルの通り、良くなかったです。(でも、韓国には勝てた?)
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