衝撃的な話ですが、投稿タイトルの数字は多いところを取っていますので、ならすともう少し減ります。
2013年4月19日 ザイ・オンライン
[橘玲の世界投資見聞録]フィリピン・マニラの”困窮日本人”はいかにして生まれるのか?
マニラにある日本大使館には、3日に1人の割合で、異国の地でホームレスになった日本人がやってくる。そのほとんどが高齢の男性で、「困窮邦人」と呼ばれている。
フィリピンだけで年間100人という数に驚くかもしれないが、これは2011年の数字で、前年(2010年)の海外援護統計では332人と、毎日1人の割合でマニラの大使館やセブの出張駐在官事務所に一文無しになった日本人が駆け込んできた。
ちなみに、国別の困窮邦人は2位がタイ、3位がアメリカ、4位が中国、5位が韓国となっているが、フィリピンだけで全体の半分近くを占めておりその数は圧倒的だ。
http://diamond.jp/articles/-/34822 マニラ在住のノンフィクションライター水谷竹秀氏の『
日本を捨てた男たち
』(集英社/第9回開高健ノンフィクション賞)にはこんな話があるそうです。
愛知県内にある自動車部品の工場で溶接の派遣社員をしていた吉田は、名古屋市内のフィリピンクラブで知り合った女性を追いかけて、40代半ばでフィリピンにやってくる。所持金はわずか20万円。ルソン島東部ケソン州にある女性の実家で暮らしはじめたものの、手持ちの金が尽きたとたん、いきなりバス停に連れていかれ、マニラまでのバス運賃250ペソ(約500円)を渡された。
マニラに着いた吉田は、とりあえず日本大使館に向かうが、「飛行機代も食費も出せない」といわれて路頭に迷うことになる。
ロト6で3億2000万円当選男性 使い道はキャバクラ・タイ人・株・FXはタイ人女性(上記ではフィリピンに続く2位)でしたけど、やはり追っかけて行ったという話でした。
日本大使館も彼らの扱いには"苦慮している"そうです。
自らの意思でフィリピンに渡航し所持金を使い果たした困窮者に、国民の税金である公金を安易に貸し付けることはできないからだ。そこで、両親や兄弟姉妹、親類などに国際電話をかけて援助を求めることになるのだが、不義理を重ねて日本にいられなくなったケースも多くほとんど断われるという。(中略)
吉田は、商売に使う台車をデッキブラシと洗濯石鹸で洗い、揚げ物用の野菜を包丁で刻み、売れ残ったゆで卵の揚げ物を再利用するため衣をはがす。そうして正午ちかくまで働き、台車を教会前の所定の場所まで運ぶのが彼の仕事だ。
吉田は「お母さん」の家で朝食と昼食を食べ、さらに20ペソ(約40円)の日当までもらっている。ゆたかな国からやってきた日本人が、フィリピンのスラムに住む露天商の女性に雇われ、面倒を見てもらっているのだ。
このパターンは結構あるようです。
日本でフィリピーナに夢中になったり、フィリピンに行けば若い女性と恋愛ができると思ってやってきた中高年の日本人男性もたくさんいる。こうしたひとたちは、平均的な日本人からはすこしはずれたところにいて、トラブルに巻き込まれやすい。かんたんにいうと、女にだらしがないのだ。
現地の日本人に話を聞くと、困窮化のパターンはほとんど同じだ。
フィリピンでは日本人は金持ちだと思われているので、カラオケパブに行けば誰でも若い女性と“恋愛”ができる。とはいえ、彼女たちの多くはいちど離婚していて、1人で子どもを育てていることも多い。日本人の中高年とつき合う理由は、お金以外にはない。
ただし、こうした打算の関係で結婚や同棲を始めても、日本人男性が家庭を大事にすればフィリピン人の側からトラブルを起こすことはほとんどないという。妻の一族郎党が日本人の財布を目当てに集まってくるだろうが、夫が日本から高齢の両親を呼び寄せれば大切に世話をしてくれたりもする(もっとも、日本の高齢者には年金がついてくるという“打算”もある)。彼らにとっては家庭(ファミリー)こそが、なにものにも替えがたい宝物なのだ。
トラブルはたいてい、日本人男性の浮気から始まる。
結婚して子どもができると、フィリピン人の妻は子育てに夢中になる。それが面白くなくてカラオケパブに遊びに行くと、若い女性が言い寄ってくる。もともと女遊びが目的でフィリピンに渡ったのだから誘惑に勝てるわけもなく、たちまち複数の女性とつき合いはじめる。
そもそも困ったところのある日本人男性が行っているので、やっぱり困ったことになってしまうようです。
ところが、"フィリピン人男性にとっても
浮気は日常茶飯事で、これだけで夫婦関係が破綻することはない"そうです。すごい国ですね。
そのすごい国で、行くところまで行ってしまう日本人男性というのは、さらにひどいってことになっちゃうんですけどね。
浮気以上にひどいことって、いったい何をやらかすんでしょう?
いちばんの原因は、愛人に夢中になって家にお金を入れなくなることだ。それ以上に最悪なのは、妻から文句をいわれると言い訳ができずに(そもそも英語も現地語も話せない)手を出す(引用者注:暴力を振るう)ことだ。
フィリピンでは、経済力があるのに妻子を養わないのは男として最低だ。女性を殴るのは、人間として許されない所業だ。
DV(ドメスティックバイオレンス)を妻が実家に訴えると、事態は深刻化する。一族のなかの警察官やヤクザ(あるいはその両方)が出てきて、暴力的な方法で問題を解決しようとするからだ。
よくあるのが、妻名義で購入した不動産(フィリピンでは外国人が土地を購入することができない)を騙し取られたり、預金の名義を書き換えられたりすることだ。地縁と血縁が網の目のようにはりめぐらされたフィリピン社会では、警官も役人も銀行員もすべて裏でつながっているから、言葉も満足に話せない日本人になす術はない。
こうして身ぐるみはがれて追い出された日本人が、困窮化して大使館に駆け込んでくる。在比邦人が彼らのことを「自業自得」と突き放すのには理由がある。
日本人の悪評を広めないでほしいんですけど……。
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