最初見たとき「キヌア」じゃなくて、「キアヌ」だと思いました。同じ日に俳優のキアヌ・リーブスさんがどうこうという記事を見ていたので、完全に勘違い。
私以外にも勘違いする人が続出するんじゃないでしょうか?
まあ、そんな感じで馴染みのない穀物ですが、国連が推し推しだそうです。
アンデスの穀物キヌアに世界注目 食料問題の救世主に
寒暖の差や乾燥に強く、栄養価に優れる南米アンデス原産の穀物「キヌア」が、世界的な食料問題の救世主になる可能性があるとして期待が高まっている。国連は今年を「国際キヌア年」に設定、欧米では健康食品として人気だ。原産地のペルーやボリビアでは生産、輸出が増えており、アンデスの貧しい農家に生活向上の兆しが見え始めている。
食物繊維やビタミンが多く、栄養バランスの良さで知られるキヌアは、氷点下や酷暑のいずれでも生育が可能で、やせた土壌や雨の少ない地域でも育つ。
ペルー政府などは品種改良や生産拡大計画を進めている。(アレキパ共同)
2013/06/13 10:17 【共同通信】
http://www.47news.jp/CN/201306/CN2013061301000865.html Wikipediaも見てみましょう。
アカザ科・アカザ属の植物で、アカザやホウレンソウとは同属である。1年草で、草丈は2 m以上にもなるが、近年では1 m前後までしかならない短幹な品種もある。穂は品種により、赤、黄、紫、白など様々な色を呈し、直径2-3 mmの種子を一つの房に250-500個程度つける。この種子を脱穀し食用とする。脱穀した種子は白く扁平な円形をしている。冷涼少雨な気候でもよく育ち、逆に水はけの悪い土地では種子の収量は大きく減る。
Wikipedia "ホウレンソウとは同属"とあるものの、見た目は全く似ていません。
Wikipediaの写真脱穀乾燥後 しかし、ドイツ語でも"米ホウレンソウ"と呼ばれているようです。
まあ、スペイン語の"小さな小麦"など「小麦」系で呼ばれることの方が多く、同じスペイン語で"ペルー米"と呼ばれているように「米」系も多いです。
何か安定しませんね。
呼び名の話は良いとして、栄養の話。やはり、Wikipediaでもここに文量を割いています。
栄養
キヌアは栄養価が非常に高く、またアミノ酸のバランスが優れていることより、近年ヨーロッパや日本などで健康食品として注目されてきている。
1990年代にはアメリカ航空宇宙局が理想的な宇宙食の素材の一つとして評価し、「21世紀の主要食」と述べている。
タンパク質の含有率が他の穀物と較べて多く、その構成は牛乳と似ている。グルテンを含まないため、小麦アレルギーのような対グリアジンアレルギーを持つ人でも摂取できる。
アミノ酸はリシン、メチオニン、イソロイシンなどの必須アミノ酸を多く含み、その量は白米に匹敵するかそれよりも多い。
粘性の高いデンプンを含むため、小麦粉にキヌア粉を混ぜて使うとコシの強い生地を作る事ができる。
脂質のほとんどがリノレン酸、オレイン酸といった不飽和脂肪酸で、特にリノレン酸はコレステロールの産出を抑制するなど、健康増進に役立つ。なお、キヌアの脂質量は乾燥品で8%程度とあまり高くはない。
コレステロール値を下げる効果がある一方、赤血球を破壊する性質(溶血性)があるサポニンを多く含む。このため、調理には十分な水洗いと加熱を行なったほうがよい。
料理についての記述もなかなかボリューム。
ボリビアやペルーでは、スープに入れてよく煮たものを食べる事が多い。煮たキヌアは軽いプチプチとした食感があり、わずかにくせがある。他の食材の味をあまり変えないので、様々な味のスープに合わせる事ができる。現代ペルー料理では、キノット(キヌアのリゾット)にもする。果物と煮て甘い飲み物にすることもある。
また、小麦粉とあわせてクッキーやパウンドケーキやパンの生地にして焼いて食べる事もある。
醗酵させる事により、ビールに似た飲料やチチャのようなアルコール飲料を作ることもある。
日本では、白米に混ぜて炊いて食べるのがブームになったことがあった。キヌアを混ぜて炊いた米は若干粘り気が強く、またいわゆる「薬臭い」香りがする事がある。この独特の臭気を誤魔化すため、炊き込み御飯にするなどの工夫が行われることもあった。
キヌアを用いて味噌や醤油を製造しているメーカーもある。
私は冒頭で書いた通り全然知らなかったものの、検索するとキヌアの料理法が結構載っています。ひょっとして、皆さんとっくにご存知なのでしょうか?
試しにと楽天で検索してみると、数品という程度ではなくザクザクと出てきました。購入には苦労しなさそうなレベルです。
ちょっと変わったところでは味噌や醤油なんてのもあります。
国連は"世界的な食料問題の救世主"として持ち上げていましたが、Wikipediaで"近年ヨーロッパや日本などで健康食品として注目されてきている"とあったように、先進国では健康食品として人気になりそうです。
関連
■
ミドリムシクッキーのユーグレナ ~地球温暖化に関心のある方におすすめ~ ■
主な緑黄色野菜一覧 と 実は緑黄色野菜じゃない淡色野菜の種類 ■
ほうれん草の語源・由来 意味はペルシャ草、以前は唐菜(中国菜) ■
工場野菜の可能性、地産地消を超えた店産店消 ■
冷蔵庫に入れない野菜・野菜室に入れる野菜 その他食材の長持ち保存の仕方 ■
その他の食べ物・嗜好品について書いた記事
Appendix
広告
【過去の人気投稿】厳選300投稿からランダム表示
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
|