2019/05/19:
●警察、弁護士は悪の組織の弁護士だ…と自白強要するも冤罪
●ウソを言って自白を強要…これでは警察こそが悪の組織ではないか?
2020/09/23:
●歯型が全然違うのに!また警察が無実の人を自白させてしまう…
2013/6/15:
●PC遠隔操作ウイルス事件、取調べ可視化拒否で立件見送りに
●警察の取調べ可視化拒否は、自白誘導頼りのため?
●PC遠隔操作ウィルス事件は冤罪の人が自白を強要された事件
●警察、弁護士は悪の組織の弁護士だ…と自白強要するも冤罪
2019/05/19:偽装結婚をしているとして入管法違反の罪に問われたフィリピン国籍の女性(55)と日本人の男性(52)に対し、東京地裁は2019年3月19日、いずれも無罪判決を言い渡しました。ただ、問題だったのは、警察が自白を強要するなどの手法を使っていたことです。
逮捕された際、女性は「自白」すれば夫は助かると思い、「偽装結婚していた」と虚偽の供述をしました。一方、警察は容疑を否認する男性(夫)に対して、「(弁護士らのことを示して)彼らは悪の組織の弁護士だから、裏切るだろう」と脅し。「否認すれば勾留が続く」とも言ったそうです。
証拠がなかったためか、その後保釈。ただ、翌日に再び、入管法違反の容疑で再逮捕し、起訴。ところが結局、前述の通り、無罪判決。弁護士によれば、結婚にいたる経緯も虚偽がなく、2人の間に愛情があることも明らかで、かなり無理があるものであったようです。
(
警察「悪の組織の弁護士だから裏切られるぞ」自白強要の結果は冤罪…国際結婚夫婦に無罪判決 - 弁護士ドットコム 2019年03月19日 15時32分より)
●ウソを言って自白を強要…これでは警察こそが悪の組織ではないか?
あまりにもひどい内容で、
はてなブックマークでは、警察こそが悪の組織ではないかといったコメントが人気になっていました。
whkr 本当の悪の組織とはどこか。
Fuetaro 警察からすると容疑者に付く弁護士は悪の組織の手先って事か。怖い怖い。
fritzbeep 世界観が稚拙過ぎる。自白共用が恐ろしいとは別の意味で恐怖するわ。
el-condor だから警察権限の野放図な拡大を推進する政党には投票するなという話だよねえ。
yuzumikan15 取り調べのオープン化って何年前から言われてるんだろう…何で進まないんだろう…
上記の通り、 コメントでは取り調べのオープン化の話も出ています。当初のこのページの投稿は、取調べ可視化拒否に関するものでした。
●歯型が全然違うのに!また警察が無実の人を自白させてしまう…
2020/09/23:また警察が罪を犯していない人を自白させてしまいました。これは、大津市で2019年9月に生後1カ月(当時)の乳児の左腕にかみついて、全治1週間のけがをさせたとして当時20歳の母親が逮捕され、傷害罪で起訴された事件。重要証拠がウソであったのですが、その状態でここまで突っ走ったんですから怖いですね。
<弁護側の反対尋問で、乳児の傷口と一致したとされる歯型の石こうと、母親の歯の本数が異なると指摘したことから、証拠の歯型は母親以外の可能性が判明。追加で捜査した結果、地検は「母親が事件の実行行為者ではなく、公訴維持の必要性は認められない」と判断、起訴を取り消した>
(
大津地検、傷害罪の起訴取り消し 「乳児の腕かみついた」 母の歯型と傷痕不一致 毎日新聞2020年9月18日 20時47分(最終更新 9月18日 21時19分より)
さらに問題なのが、噛み付いていないはずの母親が自白しているということ。これは当然ながら、警察が無理やり自白させたことが予想されます。母親の弁護人の植平朋行弁護士は同日記者会見し、捜査段階で一度は容疑を認めたのは、取調官の強要が原因だったと指摘していました。
<「お前はクロだ。このままでは絶対に子供は返せない。夫や両親を再び呼び出すことになる」などと迫られ、家族に迷惑がかかるとの思いで容疑を認めたという。初公判では否認していた>
●PC遠隔操作ウイルス事件、取調べ可視化拒否で立件見送りに
2013/6/15:日本の警察の時代遅れな取り調べについては、
日本の取り調べ弁護士立会い不可は「中世」と国連で嘲笑されるというのも下書きしており、同時投稿にしました。
こちらは、
PC遠隔操作ウィルス事件 「警察の敗北宣言」で見えたIT捜査の稚拙さ | 【EXドロイド(エックスドロイド)】2013年06月12日 という記事に関してです。
・PC遠隔操作ウイルス事件の捜査は事実上の終結。しかし、事件の本丸である「ウイルス作成容疑」での立件は見送られることになった。
・これについて捜査関係者は「片山被告が取り調べを拒否し、供述を得られなかったため」と説明している。
・だが、これは事実と異なる。片山被告は取り調べそのものは拒否しておらず、あくまで「録画・録音しなければ取り調べに応じない」と頑なに主張していただけ。それを
拒んで実質的に取り調べを拒否していたのは当局側である。
●警察の取調べ可視化拒否は、自白誘導頼りのため?
上記の解説が本当かどうかはわからないのですけど、記事ではさらに取調べ可視化を拒否したのは、警察が自白誘導頼りであるためという解説がついていました。
「証拠が完全にそろっていない状態で見込み逮捕し、取り調べで心理的プレッシャーを与えて自白を引き出すという昔からの手法から脱却できていない。取り調べ可視化は現在議論中の案件ではあるものの、実際にこういった
自白ありきの案件で録画・録音されて困るのは捜査側。そんな強引な取り調べは現在も行われている。たび重なる再逮捕で4ヶ月も勾留し、彼の社会的地位を脅かすことでプレッシャーを与えたが、片山被告は最後まで折れなかった」(週刊誌記者)
警察ではなく検察の例ではありますが、自白調書を作ったものの、録画されていたせいで虚偽と判明した例というのが、今検索すると見つかりました。
取り調べ可視化で検察の虚偽自白作成判明の放送、地検激怒で延期にで書いています。
自白の誘導や虚偽の自白に警察や検察が頼っており、録画されてしまうとマズいときがあることがわかります。
●PC遠隔操作ウィルス事件は冤罪の人が自白を強要された事件
誤認逮捕冤罪事件でなぜか自白を得る警察 遠隔操作ウイルス事件で書いたように、そもそもPC遠隔操作ウィルス事件はやってもいない人が逮捕されて自白するという、自白誘導で最も強烈に失敗した事件でした。
・2人が無実にもかかわらず犯行を認めて『自白』している。
・一部報道では、逮捕された男性の父親に検察が絶縁状を書かせ、それをネタに自白を迫ったと伝えられている。
・同じく誤認逮捕されたアニメ演出家の男性は「認めれば罪が軽くなる」と持ちかけられたと証言しており、違法な利益誘導による取り調べが行われていた可能性も指摘されている。
その事件で凝りもせずにまた自白誘導頼りでなおかつ失敗した…となると、警察の無能さを改めて証明しただけということになりますね。
【本文中でリンクした投稿】
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日本の取り調べ弁護士立会い不可は「中世」と国連で嘲笑される ■
取り調べ可視化で検察の虚偽自白作成判明の放送、地検激怒で延期に ■
誤認逮捕冤罪事件でなぜか自白を得る警察 遠隔操作ウイルス事件【関連投稿】
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警察による違法な取り調べ・冤罪の例 2003年にでっち上げで次々と自白の強要や長期勾留(志布志事件事件) ■
取り調べ全面可視化、デメリットが大きいと検事総長が見解 ■
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人生・生活についての投稿まとめ
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