学生ではなく、すでに入社している会社員に聞いた人気企業ランキングがありました。学生に聞いた人気企業ランキングとは異なり、超有名!といった感じではない、少しマイナーな企業がランクインしています。普通の人気企業は申込みが殺到しますので、穴狙いの企業を探すのにも使えるかもしれません。
冒頭に追記
2022/05/01追記:
●新卒入社してよかった会社ランキング、就活人気企業はほぼ全滅 【NEW】
●新卒入社してよかった会社ランキング、就活人気企業はほぼ全滅
2022/05/01追記: 転職のためのジョブマーケット・プラットフォーム「Open Work」を運営するOpen Work働きがい研究所が「新卒入社してよかった会社ランキング2022」を発表。本来追記したかったのはこちらのページだったのに、間違って別のところに追記してしまいました。こちらでも紹介しておきます。
ランキングの上位トップ10は以下の通り。また、これを紹介した
「この会社に入って本当によかった!」 心の底から後輩にススめたい企業トップ30社...個性的な会社が続々ランクイン: J-CAST 会社ウォッチであったランキング企業の特徴も軽くまとめておきます(ちなみに以前ランクインしていたリブセンスは今回も11位に入っていました)。
<新卒入社してよかった会社ランキング>
1位 米国のコンサルティング会社ベイン・アンド・カンパニー・ジャパン
2位 日本のインターネットメディア・ユーザベース
3位 日本のマンション開発コスモスイニシア
4位 米国の巨大IT企業グーグル
5位 日本の三井不動産
6位 日本の中外製薬
7位 日本の特殊鋼専門商社ISSリアライズ
8位 米国のコンサルティング会社マッキンゼー・アンド・カンパニー
9位 日本のサントリーホールディングス
10位 日本のITソリューション電通国際情報サービス
・トップ10に日系企業が7社入ったが、ほかの就職希望ランキング調査では常に上位に入る総合商社は三菱商事1社だけ。また、自動車、電機など大手製造業はランクインせず、個性的な企業が並んだ。
・2位のユーザベースは2008年創業で、ソーシャル経済メディアの「News Picks」や経済情報サービスの「SPEEDA」などを提供する情報関連企業だ。同社はミッションを「経済情報で、世界を変える」としており、勤務時間の制約や出社義務がなく、服装も自由である。
・7位のISSリアライズは、未上場の金属加工の専門商社。2022年1月、創立100周年を機に「井上特殊鋼」から社名変更した。早くからDX化に踏み切り、若手社員に大きな裁量権を与えており、ここ2、3年、Open Workの「20代を伸ばす企業ランキング」では上位の常連。
・若々しいベンチャー企業が並ぶ。このように、先輩としては「安定性」が前提というより、「転職を前提にキャリアを積むことができる」ことが後輩へのおススメの基準のようだ。
●学生に聞いた人気企業ランキングがあまり役に立たない理由
2019/10/28:就活生に聞いた人気企業ランキングというのがあります。ただ、こうした人気企業ランキングには批判が多いんですよね。このランキングからは現在の流行がわかるので、ランキングする意義はあります。ただ、就活生が企業を選ぶのに役立つか?という観点では、かなり怪しいのです。
まず、人気企業なので、何千人、何万人とエントリーして、ほとんど受からないのは確実というのが問題。また、所詮学生の考える良いと思う企業なので、本当に有望な企業かどうも怪しいところ。過去の人気企業ランキング上位を見ると、その後低迷しているという企業も少なくないと指摘されています。あてにならないのです。
そういう意味でおもしろいコンセントだなと思ったのが、オープンワークが20代の新卒入社社員に、どれだけ入社をすすめたいかを調べた「新卒入社してよかった会社ランキング 2019」。これなら実際に入社しており、ブラックだったかどうかほぼ判明。また、狙い目の掘り出し物企業が見つかるかもしれません。
●新卒社員が入社してよかった会社ランキング、狙い目の企業は?
マイナー企業も入るのでは?と思った「新卒入社してよかった会社ランキング」ですが、1位は「グーグル」という超有名企業で、3位も世界的に有名で海外企業という共通点のある「マッキンゼー・アンド・カンパニー」でした。普通に入ることが難しい企業でもあります。狙い目になりませんでした。
でも、幸いなことに、超有名!という感じでではない企業も入っており、狙い目企業を探せるのでは?という
。2位は「コスモスイニシア」という企業ですし、6位に私がよく取り上げている「リブセンス」が入っていて驚きました。ここらへんは後で補足します。とりあえず、ランキングをどうぞ。
<新卒入社してよかった会社ランキング 2019>
1位「グーグル」
2位「コスモスイニシア」
3位「マッキンゼー・アンド・カンパニー」
4位「サントリーホールディングス」
5位「三菱地所」
6位「リブセンス」
7位「アシスト」
8位「シスコシステムズ」
9位「ブラザー工業」
10位「特許庁」
(最初、引用元を書き忘れていました。リンク切れしていますが、履歴を見るとおそらく、ITmediaの<新卒入社してよかった会社ランキング、1位は?(2019年10月23日)という記事からの引用だったのではないかと思われます)
https://www.excite.co.jp/news/article/Itmedia_business_20191023102/
●若手のうちからチャンスある…有名ではないジャスダック企業が2位に
さて、超有名ではない企業の補足。2位だったコスモスイニシアは上場企業ですけどジャスダックなので、有名な企業ではないでしょう。
Wikipediaでは、一次取得者向けのファミリータイプのマンション開発を首都圏中心に展開する、マンション・一戸建を取り扱うデベロッパーとの説明でした。元はリクルート系だといいます。
リクルートってやりがいがある反面むしろブラックというイメージ。ただ、今の主要株主は大和ハウス工業だそう。63.19%保持ということで、完全に大和ハウス工業系といった感じですね。リクルートが独立後、サブプライムローン問題で業績が悪化して大和ハウスに買われたという経緯があるそうです。
(2022/05/01追記:そういや、
人を育てる大和ハウス工業、4度目の不適合 建築基準法違反の可能性で書いているように、大和ハウスには違う意味の黒さがあります)
新卒入社してよかった会社ランキングの記事によると、新卒入社社員からは「若手のうちから自分で考え、行動し、挑戦する機会が与えられるためビジネスマンとしての地力を身に付けるには恵まれた環境だと思う」(営業、男性)といった声が聞かれていたとのことでした。結局、やりがい系の理由でしたね。
●若いうちから成長できる環境や自由さ、チームワークが最近のポイントか?
新卒入社してよかった会社ランキングについて調査したオープンワークは、ランキング上位企業全般について、「若いうちから成長できる環境や自由さ、チームワークの良さを挙げる声が多かった」とコメントしていました。前述のコスモスイニシアへのコメントもそういったものです。
私が普段よく書いているリブセンスでも思い当たるところがありますね。リブセンスはアルバイト求人サイトのマッハバイトトなどをやっているものですが、村上太一社長が学生時代に立ち上げた会社というのがポイント。そのために社員にも事業立ち上げの楽しさを経験してほしいと感じているようです。
で、確か新入社員のグループでいきなり新しいサービスを一から作らせてもらってる…といった話をどこかで紹介した気がするのですけど、ブログ内検索しても出てきません。これ以外だと、和気あいあいだとか、トップダウン型ではなく協調型リーダーだとかいった点が、自由さ、チームワークの良さ関連の話です。
あと、私自身は「大企業よりベンチャーや中小企業がいいよ」と安易に勧めたくないと思っているのですけど、今回の話を読んで
東大生が大手企業を蹴って中小企業やベンチャー企業を選ぶ理由と重なる部分があると感じました。この投稿の話でもやりがいが長所として挙げられる一方で、古いやりがい系日本企業で主流である体育会系なノリについては否定的でした。最近増えてきている考え方なのかもしれません。
(というか、読み直したらこの投稿でもリブセンスが出ていましたわ)
●入社したら後悔する?学生に人気の商社やマスコミはほぼ全滅状態に!
2020/01/14:
「入社して本当によかった!」会社ランキング 上位は意外な顔ぶれ : J-CAST会社ウォッチ(2019/10/31 11:45)という別記事もあったので、読んでみました。大学生に人気がある総合商社は三菱商事が26位に入っただけで、マスコミ関係も1社も入らなかったとしています。マスコミに触れているのも、おそらく学生の人気ランキングだと上位という意味でしょうね。
ついでに11位以下も少し紹介しておきます。ここらへんはさらにマイナー企業のオンパレードですね。こうなると、サンプル数が少なすぎて信頼できない可能性が心配になってきます。ただ、調査は、Open Workにクチコミ投稿した会員による自分が勤める会社への評価レポート約14万2000件をもとに行われたものだとのことですからね。
<新卒入社してよかった会社ランキング 2019>
11位 VOYAGE GROUP
12位 東ソー
13位 リクルートマネジメントソリューションズ
14位 リンクアンドモチベーション
15位 JSOL
16位 電通国際情報サービス
17位 中外製薬
18位 浜松ホトニクス
19位 日産化学
19位 スリーエム ジャパン
●極めて公平で自由!おまけに組織の意思決定までクリアな夢の会社
記事では、前回で出ていない会社の口コミも出ていました。調査側が意図して選んでいる可能性もあるものの、やはり「若いうちから成長できる環境や自由さ」がキーポイント。さらに「チームワークの良さ」もポイントになっています。
例えば、グーグル・ソフトウェアエンジニアは、技術的にも働き方的にも裁量が非常に広いとしています。基本的には、目標に貢献していればどこでどのように働いていてもOKというマネージャーが多いとのこと。さらに、組織の意思決定は、他のIT企業に比べてもかなり透明性が高いのではないかとしていました。
広告営業本部の人も「手をあげれば仕事を任せる雰囲気があるためモチベーションが高まる」としていた上に、「極めて公平」ともされていました。他に「外資系特有のポジションでの採用という特徴があり、早くからキャリア戦略について考えるようになった」ともありました。
●普通の人気企業ランキングではありえない…外資系が人気なのも特徴
そういえば、このランキングは普通ランクインしない外資系が多く入っているのも特徴でしょうか。上記は20位までなんですけど、21位にはゴールドマン・サックス証券、30位に日本ナショナルインスツルメンツもランクイン。日産(外資系じゃなく日本の大企業ですけど)のカルロス・ゴーンさんの不祥事のせいで「欧米の上司が良いだなんて幻想だ」といった極論が出ているものの、全般的にはやはり良いのかもしれません。
この流れでマッキンゼー・アンド・カンパニーも紹介して終わりにしましょう。「1年目から責任のある仕事を任せてもらえるので、プレッシャーがある反面、自分が変わっていく感覚をクリアに感じることができる」という声が出ていました。この意見は女性からのもの。日本では大学の女性差別入試があり、なおかつ差別に賛成意見が出ましたから、国内外で差が出やすそうなところです。
マッキンゼー・アンド・カンパニーのもうひとりのコメントは男性。「自由闊達な組織であり、自分でやりたいことがあれば何でもできる。上との関係もフラット」ということで、やはりグーグルと似た感じで、上位企業の特徴が出ていました。
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