2022/04/09追記:
●地区ごとにチームを組むラインに主催者も配慮 一方で反則の競技も 【NEW】
●プロスポーツで選手数が最も多い競輪!日本独自の競技でもある
2021/05/04:競馬などと並ぶ公営ギャンブルである競輪。競輪を知っている人にとっては常識なのかもしれませんが、私は全然知らないので
Wikipediaを読んでいると、驚く話が多数あっておもしろかったです。その中でも特におもしろいと思ったのは、タイトルにした選手数の多さですね。
Wikipediaによると、<日本のプロスポーツでは選手数が最も多い競技とされ、2,300人程度で構成されている(2019年12月31日時点、2,325人)>だとのこと。このうち「日本のプロスポーツでは選手数が最も多い競技」の部分は太字で表記されており、Wikipediaとしても強調すべきと感じている部分のようです。
また、日本独自の競技だったというのも知らなかったので驚き。もともと海外にはなかったんですね。1949年5月にタイとの間で競輪輸出契約がまとまり日本以外で初の競輪が開催される予定もあったのですが、直後の政変によりご破算に。他には、日本側による技術指導の下、韓国で国民体育振興公団(および地方自治体)が主催者となり、国内3つの競輪場で開催しているだけみたいです。
●KEIRINは五輪競技!日本生まれの競技がまたオリンピックで採用
日本独自ということで言うと、日本生まれの競輪がオリンピック競技に採用された!としている記事もたくさん検索で出てきました。私は全く記憶になかったのですが、このオリンピック競技採用という話題のせいで、競輪が日本独自の競技だと知っている人は結構いらっしゃるのかもしれません。ただ、厳密には全然違う競技だとも説明されています。
<競輪は日本の公営ギャンブルであり、KEIRIN(ケイリン)は競輪が基になってできた自転車競技トラックレースの種目のひとつです。KEIRIN(ケイリン)は2000年のシドニー五輪にてオリンピック種目正式種目として採用され、2008年の北京五輪では日本の競輪選手である永井清史さんが銅メダルを獲得しました。
そんな競輪とKEIRIN(ケイリン)ですが、ギャンブルとスポーツという大きな違いがあるため、もちろんルールや見どころにも違いがあります>
(
競輪とKEIRINって、実は全く違う競技だって知ってました? – 【第4回】日本一わかりやすい自転車競技&レースの授業 | トラック競技/ロードレース/競輪ニュース-More CADENCEより)
●競輪は個人戦ではなくライン戦!個人競技ではなくゆるいチームがある
記事で大きな違いとしていたのは、競輪ではライン戦なのに対し、KEIRIN(ケイリン)は個人戦であること。ライン戦というのは聞き慣れない言葉ですが、説明を見てみると、ゆるいチーム戦みたいなものっぽく見えました。同じ地方支部に所属する選手たちが協力しあい、ラインと呼ばれる隊列を組んで戦うそうです。
なぜこのような戦い方が生まれたのか?と言うと、自転車レースでは風圧をいかに軽減するかがとても重要な要素のため。先頭を走る選手には大きな風の抵抗がかかりますので、先行は不利な面があります。なので、先頭選手の後ろのポジション取りが重要なのですが、ライン戦では協力することで隊列ができるんですね。
なお、先頭の人が不利になってしまうという関係で、レースの途中まで車券の対象ではない誘導員(ペーサー)が先頭を走り、選手たちを引っ張っていくんだそうな。競輪を知らない私は、これ自体が驚きで不思議。ただ、ここらへんで駆け引きやドラマが生まれるというのが、むしろ競輪予想の醍醐味っぽい感じです。
●地区ごとにチームを組むラインに主催者も配慮 一方で反則の競技も
2022/04/09追記:前回の最後で書いたラインの補足で、Wikipediaの説明からもう少し。Wikipediaではまず「男子の競走で、周回中に選手が組むチームをラインまたはスジといい、レース展開を形成するもととなる」との説明の他、以下のような説明。主催者もラインに配慮して割り振るというのも不思議です。
<かつては強い先行選手の後ろに力のある追い込み選手がつく場合が多かったが、1983年のKPK制度導入や1988年に累積事故点の罰則があっせん停止を含むものになる等強化される等の経緯によって、現在のような地区別のライン形成が定着したとされている。
ラインは一般に、各選手が練習場所とする競輪場や所属する選手会といった地区単位で形成されることが多い>
<選手の一般的な並び方は各選手の出身地域が3人ずつ分布している場合、それぞれの出身地域をA,B,Cの3地域だとすると「A先・A追・A追/B先・B追・B追/C先・C追・C追」となり、こういう形を三分戦と呼ぶ。(中略)
通常の番組編成(レース毎の選手の配分)においては、予選競走ではラインの形成を考慮して先行・追込・捲りの選手の数がほぼ均等になるように主催者側で選手を割り振るが、開催最終日の決勝戦など勝ち上がりにより自動的に出場選手が決まってしまうレースでは、稀に先行選手が1名しかいないレース(先行1車、逃げイチと呼ばれる)や、先行選手が一人もいないレースが行われることもあり、その場合は誰か一人が覚悟を決めて先行することになる>
<各選手は予想紙などからの取材応対時のコメントやスタート前の選手紹介でラインや戦法について意思表示をするので、そこからどのようなラインが組まれるか予想することができる。 近年の競輪は若手を中心にラインを重視する選手が多く、位置取りについてあえてラインを無視した自己主張をするケースが減ったといわれている>
上記の最後の説明からして、ラインを守らなくてはいけないわけではなさげ。また、競技によって違うので、<女子選手によるガールズケイリンでは、トラックレースのケイリンに準拠したルールであるため単騎戦でありラインという概念がなく、あからさまにラインを組むことは反則行為>だそうです。
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