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ブラックな仕事の名言ランキング 百田尚樹・織田信長・孫正義・長嶋茂雄などがランクイン


 「ブラックな仕事の名言」というタイトルにしたものの、元のテーマは「上司に言われてイラつく名言」「同僚に言われてイラつく名言」といったもの。内容を見ると、ブラック労働に繋がるものだと思ったので、うちではそういったところを前面に出しました。

 また、逆にやる気の出る名言のランキングも出ていました。こちらは後半に紹介して、前向きに終わる形にします。

2018/01/25:
●ブラックな仕事の名言ランキング 織田信長・孫正義などがランクイン
●「言われたことしかやらないのは雑兵だ」がなぜダメなのか?
●同僚に言われてイラつく名言には、百田尚樹・長嶋茂雄など
●上司に言われてやる気が出る名言にはまさかのユニクロ柳井正
●同僚に言われてやる気が出る名言1位は将棋の羽生善治
2020/04/24:
●「365日24時間死ぬまで働け」など、ブラック名言の宝庫企業


●ブラックな仕事の名言ランキング 織田信長・孫正義などがランクイン

2018/01/25:元ネタは、昔と今では違う「上司に言われてイラつく名言&やる気が出る名言」 日刊SPA! / 2017年11月12日 15時53分という記事。20~40代の有職者100人にアンケートした結果だそうです。

<上司に言われてイラつく名言>
1位 楽を求めたら、苦しみしか待っていない(野村克也)
2位 怒るのは自分の知恵の足りなさを認めるようなものです(孫正義)
3位 言われたことしかやらないのは雑兵だ(織田信長)

 「上司に言われてイラつく名言」となっているように、これ系の名言で一番問題なのは、上司が言う場合でしょうね。パワハラになるおそれがあります。1位だった「楽を求めたら、苦しみしか待っていない(野村克也)」は、上司が言っちゃうと根性論的に。苦しみの強要やブラック労働の正当化となりかねず、ブラックです。


●「言われたことしかやらないのは雑兵だ」がなぜダメなのか?

 また、3位「言われたことしかやらないのは雑兵だ(織田信長)」系のことはよく言われます。私も以前はそういうものだと思っていました。ただ、これは本来管理職がやるべきことを、部下に押し付けているというブラック労働。それから、実際に言われてもないことをやって失敗した場合は、部下の責任にされるおそれもあります。

 これは、指示待ち人間批判の愚かさ 電通の鬼十則は努力・根性・忍耐でも書いているんですが、いわゆる「忖度」がなぜいけないかという話でもあります。本当は上が責任取らなきゃいけないんですよ。

 「怒るのは自分の知恵の足りなさを認めるようなものです(孫正義)」は、一応その通りという内容で問題ないように見えなくもありません。ただ、やっぱれりこれも上司に言われてしまうと…といことなんでしょう。

 部下を叱る上司は皆馬鹿である 最低でも3回褒める・1回怒るのバランスが必要などの話を書いているように、「怒る」というのはむしろ上司がやりがちなことですからね。「怒るのは自分の知恵の足りなさを認めるようなものです」は、むしろ部下を叱る上司の方に言ってあげたい名言です。

 あと、読み直していて思ったのですけど、ソフトバンクの孫正義さんはむしろいっつもプリプリ怒っているイメージ。たとえいつもじゃなくても怒りを見せることがあるのは確か。「怒るのは自分の知恵の足りなさを認めるようなものです」は、ブーメランっぽさがありますね。(ここだけ2020/04/24追記)


●同僚に言われてイラつく名言には、百田尚樹・長嶋茂雄など

<同僚に言われてイラつく名言>
1位 好きな仕事をすることよりも、就いた仕事を好きになることが大事(百田尚樹)
2位 (仕事で失敗したときに)ワーストはネクストのマザー(長嶋茂雄)
3位 人生は希望を6割達成できればまあまあいい。7割いけば上出来である。8割できれば感謝すべきなのである(藤田田)

 人間のクズみたいな百田尚樹さんですが、「好きな仕事をすることよりも、就いた仕事を好きになることが大事」は、よく言われる内容で一見それほど変でないように思えます。仕事を好きな人ほど成功しやすいという研究もあります。

 ただし、そうやって成功した人というのは、仕事をやるうちに好きになったのではなく、元から好きだった人が多いというのも研究でわかっています。なので、「好きな仕事をすることよりも、就いた仕事を好きになることが大事」は、完全に事実とは正反対。間違っています。

 長嶋茂雄さんの「(仕事で失敗したときに)ワーストはネクストのマザー」も悪くない励ましに見えそうなんですけど、無駄に横文字なのが悪いんですかね。確かにイラッとするかもしれません。うちでは、日本語で言えよ!と思うビジネスカタカナ用語ランキング 言い換えつきという投稿もやりました。こういうのは嫌われやすいのでしょう。


●上司に言われてやる気が出る名言にはまさかのユニクロ柳井正

<上司に言われてやる気が出る名言>
1位 やってみないとわからない。行動してみる前に考えても無駄です。行動して、考えて修正すればいい(柳井正)
2位 人の言うことは気にするな。「こうすれば、ああ言われるだろう」こんなくだらない感情のせいでどれだけの人はやりたいこともできずに死んでいくのだろう(ジョン・レノン)
3位 無理に売るな。客の好むものも売るな。客のためになるものを売れ(松下幸之助)

 続いて前向きな話。ジョン・レノンさん、松下幸之助さんという納得のメンツに混じって、柳井正さんという嫌われ者がランクイン。しかも、1位です。

 この「やってみないとわからない。行動してみる前に考えても無駄」というのは、実にユニクロらしいですね。ユニクロはかなり失敗しながらやってきた企業です。例えば、ユニクロ、民族衣装しか着ないバングラデシュに出店して馬鹿にされるもそういった話です。

 このように小さく早く失敗しながら成功するものを見つけていくというのは、多くの成功企業がやっていることでもあります。記事では、「現代の部下たちは“失敗しても怒らないよ”という言質を求めていることがわかります」と書いていたんですけど、現代の部下うんぬんではなく、データを積み重ねた結論がそうなっているという話。

 ただ、経験重視に偏りすぎるというのは、やはり良くないです。「やってみないとわからない。行動してみる前に考えても無駄」はちょっと行きすぎじゃないかなぁ…。ここらへんについては、経験が大事と重視するのがダメなのは東芝でわかる 非科学的な考え方に陥りやすい経験重視で書いています。


●同僚に言われてやる気が出る名言1位は将棋の羽生善治

<同僚に言われてやる気が出る名言>
1位 「あきらめてはいけない」というのは簡単だが、必ずしもあきらめないことがいいわけではない(羽生善治)
2位 才能なんかなくたって、何やったって生きていけるよ!(出川哲朗)
3位 すぐれた魂ほど、大きく悩む(坂口安吾)

 こちらについて記事は「そのままの自分でいいんだという絶対肯定」とまとめていました。叱る・褒めるより良い 子供を認める・肯定するで脳に良い影響といった話をうちでやっています。子供の教育と部下の教育では共通する話が多いので、たぶんこれもいっしょでしょう。

 個別に見ると、3位の「すぐれた魂ほど、大きく悩む(坂口安吾)」は、なんかさっきの「行動してみる前に考えても無駄」と矛盾しそうな名言ですね。

 1位は、将棋の羽生善治さんの"「あきらめてはいけない」というのは簡単だが、必ずしもあきらめないことがいいわけではない"というもの。私も「諦めるな」とか「夢は絶対叶う」とかは、残酷でなおかつ嘘であり、良くないと思います。

 ただし、チャレンジ回数やチャレンジ時間が多いほど成功しやすいということも研究でわかっています。諦めない人ほど成功しやすいんです。そりゃそうだろうという話なんですけどね。そして、これはさっきの「失敗していいんだよ」という話ともつながってきます。

 ということで、叱るなど精神論・根性論で追い込んでもあまり効果はなく、逆にその人のやることを認めたり、失敗することを許容したりすることでチャレンジ回数を増やして、最終的な成功に繋げる…といった観点に合う名言がベストでしょうね。

 そういう意味では今回のランキングは結構良さそうだったのですけど、欲を言うと「今の若い人は…」みたいな話ではなく、研究論文などの裏付けがある記事を読みたかったです。


●「365日24時間死ぬまで働け」など、ブラック名言の宝庫企業

2020/04/24:せっかくやる気が出る名言で終わっていたのに、わかりやすいブラックな名言も…ということでウェブ検索して増やすことに。ただ、そういやうちで書いた中でわかりやすいブラック名言があったなと思いだしたので、今日はそっちの方を。別なものはまた今度探して、追記しますね。わかりやすいブラック名言はこちらです。

「365日24時間死ぬまで働け」
「出来ないと言わない」
<「仕事は、成し遂げるもの」と思うならば、「勤務時間そのもの」に捉われることなく仕事をします。なぜなら、「成し遂げる」ことが「仕事の終わり」であり「所定時間働く」ことが「仕事の終わり」ではないから>

 これは、ワタミ渡邉美樹、29年考えてできた理念「365日24時間死ぬまで働け」で書いたブラック企業の代表格ワタミの渡邉美樹さんの名言(?)です。でも、こうした問題が報じられていたのにも関わらず、なぜか公認を取り消されずそのまま政治家になってしまった上に、よりによって長時間労働問題で党の代表として答弁するという事態に…。不思議な話です。


【本文中でリンクした投稿】
  ■指示待ち人間批判の愚かさ 電通の鬼十則は努力・根性・忍耐
  ■部下を叱る上司は皆馬鹿である 最低でも3回褒める・1回怒るのバランスが必要
  ■日本語で言えよ!と思うビジネスカタカナ用語ランキング 言い換えつき
  ■ユニクロ、民族衣装しか着ないバングラデシュに出店して馬鹿にされる
  ■経験が大事と重視するのがダメなのは東芝でわかる 非科学的な考え方に陥りやすい経験重視
  ■叱る・褒めるより良い 子供を認める・肯定するで脳に良い影響 放任がベストという意味ではなく無関心も悪影響
  ■ワタミ渡邉美樹、29年考えてできた理念「365日24時間死ぬまで働け」

【関連投稿】
  ■早く失敗せよ(シリコンバレーの名言) ジョブズとニトリという成功例
  ■仕事・ビジネスの名言 「9回三振してもいいから、1回ホームランを打て」(キングジム宮本彰社長)
  ■仕事・ビジネスの名言2 「誰もやりたがらない小さい市場を狙いなさい」
  ■ビジネス・仕事・就活・経済についての投稿まとめ

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