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世界初!血液1滴からできるお手軽クローン技術 日本の理化学研究所、ねずみで成功


 ヤバイです。これはヤバイですよ。
1滴の血液からクローンのねずみ
6月26日 19時2分 NHK

ねずみから採取した、たった1滴の血液からクローンのねずみを作り出すことに茨城県つくば市の理化学研究所のグループが成功しました。
血液という手に入りやすいものでクローンを作れることから、絶滅のおそれのある動物などを増やす技術につながると期待されています。

この研究を行ったのは、茨城県つくば市にある理化学研究所の小倉淳郎室長の研究グループです。
研究グループでは、ねずみから採取した1滴の血液の中から白血球を取り出し、これを基に同じ遺伝情報を持つクローンのねずみを作り出すことに成功しました。
白血球には複数のタイプがあり、クローン動物を作るには、非リンパ球と呼ばれるタイプの白血球を取り出す必要がありますが、研究グループでは、顕微鏡を使って85%という高い確率で取り出す技術を開発し、クローン作りが可能になったということです。
絶滅のおそれのある動物を増やす技術などにつながると期待されるということで、研究を行った小倉室長は「今まで白血球がクローンに使えるとは誰も考えていなかった。ほかの動物にも応用が可能だと思う」と話しています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130626/k10015606501000.html

 まるでSFの世界であり、本人の同意なしにこっそりクローンを作って……みたいなことが起きかねません。

 マジなんですかね、これ?

 たぶん今までこんなのないよね?とWikipediaを確認。
動物

植物とは異なり、動物では、プラナリアやヒトデなどのごく一部の例外を除き、分化の進んだ体細胞や組織を分離してその細胞を動物個体に成長させることは、未だにできていない。分化の進んでいない(つまり多分化能を維持した状態の)受精卵ではそれが可能である。現在の技術では、胚や体細胞から取り出したDNAを含む細胞核を未受精卵に移植する「核移植」によってクローンを作成する。
Wikipedia

 「胚や体細胞」ってどれくらい気軽に取れるんでしょう?ここらへんがよくわかりません。今まででも同じようなこと起きるもんだったんですかね?


 とりあえず、私がこの件で思い出したのが、愛知万博のマンモスです。

 2005年の愛・地球博では、「マンモスを復活させる」と言っていたけど、できなかった……といった覚えがあったからです。

 でも、Wikipediaを見ると全身展示を断念と書いているだけでクローンの話はなし。公式じゃない話だったんですかね?


 とりあえず、マンモス復活という話はWikipediaにありました。
1977年、シベリアにて赤ん坊マンモスの死体が掘り出された。生前の姿をほぼ完全に残したこの赤ん坊は「ディーマ」と名づけられた。ディーマは体高90センチメートル、体長120センチメートル、生後6〜12か月のオスの赤ん坊であり、約4万年前に死亡したと考えられる。ディーマは保存処理がなされた後、臓器、筋肉、脳、血液などについて生化学的、解剖学的調査がなされた。

氷づけのマンモスから取り出したDNAの断片を現生ゾウのDNAと比較することで、これらの種の遺伝的な関係を明らかにするという研究がなされている。また、マンモスのDNAは長い年月の間に分解され断片化しているが、完全なDNAが見つかればクローン技術によってマンモスを復活させることができるかもしれない。氷づけのマンモスから、完全なDNAが残されている細胞核を取り出し、現生ゾウの卵細胞に注入することで、マンモスの復活を果たすというものである。上述のディーマからは完全なDNAを取り出すことはできなかったが、必要なDNAを得るべく、氷づけのマンモスの探索が続けられている。


 で、血液を発見しているというニュースも見っけました。
マンモスがクローンで蘇る? 死骸から液体状の血液採取
2013.05.31 Fri posted at 10:20 JST

(CNN) ロシアの大学の研究チームが保存状態の極めて良好なマンモスの死骸をシベリアで発見し、液体状の血液を採取することに成功したと発表した。絶滅したマンモスをクローン技術を使ってよみがえらせる計画が1歩実現に近付いたと期待を寄せている。(中略)

研究者は地元紙の取材に対し、マンモスの血液が液体状で見つかったのは今回が初めてだと指摘。「この個体は水に落ちたか沼にはまり、抜け出せなくなって死んだと思われる。そのために、下あごや舌の組織を含む体の下部が良好な状態で保存されていた」と解説している。
http://www.cnn.co.jp/fringe/35032773.html

 結局たぶん卵子はいると思うので、異種(生きているマンモスがいません)ということでまた一つハードルがありそうですけど……。


 いろいろと探していて本当かなぁ?と思っていたら、理化学研究所が自分のところでリリースを出していました。当たり前ですけど、一番詳しいです。
1滴の血液からクローンマウスを誕生させることに成功 | 理化学研究所 2013年6月26日

ポイント

・血液内から分離した非リンパ球の白血球をドナー細胞に応用
・細胞の大きさにより、ドナー細胞用の白血球を85%の高効率で選択
・不妊マウスや系統最後のマウスの系統を維持する技術の確立

要旨

理化学研究所(理研、野依良治理事長)は、たった1滴の血液から分離した非リンパ球の白血球を用いて、体細胞クローンマウスを作出することに成功しました。これは、理研バイオリソースセンター(小幡裕一センター長)遺伝工学基盤技術室の小倉淳郎室長(筑波大学大学院生命環境科学研究科教授兼任)、上村悟氏大学院生リサーチ・アソシエイトと、生体情報統合技術開発チームの三好浩之開発研究員、および統合生命医科学研究センター統合ゲノミクス研究グループの小原收グループディレクター(かずさDNA研究所副所長兼任)を中心とする共同研究グループによる研究成果です。

体細胞核移植クローン技術[2]は、核を除いた卵子(除核卵子)に体細胞(ドナー細胞)を移植することで、ドナー細胞と同じ遺伝情報を持つ個体を作出することができる技術です。体細胞核移植に用いるドナー細胞は、マウスに負担をかけず、迅速にわずかな組織から採取できることが望まれています。しかし、従来法ではドナー細胞を臓器から外科的手術によって採取するために、個体を犠牲にせざるをえませんでした。そこで、共同研究グループは、ドナー動物に採取負担の少ない血液に着目し、クローン技術の開発を検討しました。

[ 2 体細胞核移植クローン技術
染色体を除いた未受精卵子へ体細胞核を移植し、胚を作出する技術。体細胞ゲノムは、卵子細胞質内へ移植されると、再プログラム化(初期化)され、受精卵とほぼ同じ状態になることが知られているが、そのメカニズムはまだ不明。山中伸弥博士とともに2012年ノーベル生理学・医学賞を受賞したジョン・ガードン博士が、1960年代にカエルを用いて初めて成功した。哺乳類では、ヒツジ、マウス、ウシなど多くの動物種で産子が得られている]

共同研究グループは、マウスの尾部から採取した1滴の血液内にある非リンパ球の白血球を分離、これをドナー細胞として体細胞クローンマウスを作出することに成功しました。尾部から血液を採取するため、従来法では困難だった生きたまま、かつマウスに負担をかけさせることなくドナー細胞を得ることができます。
http://www.riken.jp/pr/press/2013/20130626_1/

 ああ、やっぱり血液の方がお手軽だということのようです。これは本当すごいことになりました。

 もう一つ60秒でわかるプレスリリースというのもあります。

 一応と思って見てみたら、普通のプレスリリースになかった背景情報などもあるのでわかりやすいです。
1滴の血液からクローンマウスを誕生させることに成功 | 60秒でわかるプレスリリース | 理化学研究所 2013年6月26日

体細胞核移植クローン技術は、同じ遺伝子を持ったコピーを無限に生産でき、畜産分野、創薬、絶滅の危機にある「種」の保存などへの応用が期待されています。核を除いた卵子に体細胞(ドナー細胞)を移植すると、ドナー細胞と同じ遺伝情報を持つ個体を作り出せます。哺乳類では、ヒツジ、マウス、ウシなど多くの例がありますが、なかでも「ヒツジのドリー」が有名ですね。マウスでは、これまでに10種類以上のドナー細胞」からクローンを作り出せることが報告されてきました。しかし、従来の方法ではドナー細胞を臓器から採取するため、手術を行って採取しなければならない場合が多いのが課題でした。また、クローンに適した細胞を得るまでに長い培養時間が必要とされるのもネックでした。そこで、理研の研究グループは、マウスへの負担をできるだけ軽くするため、短い時間でわずかな量だけ血液を採取し、それをドナー細胞として体細胞クローンマウスを作り出す手法の開発に取り組みました。

研究グループは、マウスの尾部から採取した1滴の血液から非リンパ球の白血球を分離し、これをドナー細胞として体細胞クローンマウスを誕生させようと試みました。尾部からの少量の血液の採取ですので、マウスにとってはとても「やさしい」採取法です。非リンパ球だけを分離する理由は、リンパ球はすべてDNAが再構成されますので、これをドナー細胞とした体細胞クローンマウスは全身のDNAが再構成され、元のマウスとは遺伝的に異なってしまうからです。今回、研究グループは、非リンパ球とリンパ球の簡便な判別法も開発しました。

開発した方法を用いて5系統のクローンマウスのリンパ球から体細胞クローンマウスを得ることに成功しました。メスの体細胞クローンマウスは生後8週齢でオスと交配したところ、正常な繁殖能力を示し、寿命も実験用マウスと変わらないことが分かりました。マウスを用いる医学・生物学分野で、不妊マウスや系統最後のマウスの系統を維持できる可能性が高まると期待できます。
http://www.riken.jp/pr/press/2013/20130626_1/digest/

 いや、これは本当えらいことっぽいですね。

 倫理的に許されない!って方々も、おそらくこのニュースを見て憤っていると思われます。

 クローン技術の新たなステージの幕開けかもしれません。


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