●中国が作った脳型コンピュータで脳波によるタイピング…本当?
2020/11/02:
中国の科学者が脳型コンピュータを発表、脳波によるタイピングが現実に--人民網日本語版--人民日報(2020年09月02日)というニュースを見て、
トヨタと理研の念じるだけ、脳波で動かす車椅子のその後は?金沢工業大も発表を思い出しました。
トヨタと理研の脳波車椅子は、その後、全く音沙汰なし。画期的な研究は大抵は大げさに言っており、実用化に至るのはごくわずか。実用化どころか、実験レベルですら再現できないものすら多いです。なので、今回の話もどうなるかわかりませんけど、とりあえず、読んでみましょう。
浙江大学連合之江実験室は浙江省杭州市で、1億2000万個のパルスニューロン、1000億個近くのシナプスを持つ脳型コンピュータを発表。同コンピュータは浙江大学が開発した脳型チップ「Darwin」(第2世代)チップを792枚使用しており、そのニューロンの数はマウスの脳に相当するといいます。
人間の脳は関係している因子が多すぎて解析不可能ではないかと聞いたことがあるのですけど、生物のニューロンの活動に似た脳型コンピュータでマウス並みのものを作った、ってことみたいですね。十分すごいと思います。脳型計算は従来の計算構造を覆す新型計算モデルで、人工知能(AI)などの分野における計算の難題を解消する重要手段の一つとされているそうです。
利用例としては、脳の部位をシミュレートし神経モデルを構築するといったものだけでなく、脳型コンピュータをスマート中枢とし、洪水対策のシーンで複数のロボットとの協同作業を実現したものがあるとのこと。一方、タイトルになっていた話はここでちょこっと出てきただけ。終わり頃で、「脳波によるタイピング、脳波によるリアルタイムのデコードなどを実現している」とだけ書かれていました。本当なんでしょうか。
●頭蓋骨を開けて脳に突き刺してマウスの脳をスキャンする研究
検索してみると、脳波関連では、
膨大なネズミの脳データが、「ブレイン・コンピューター・インターフェイス」の発展を加速する | WIRED.jp(2020.01.27 MON 18:00)という記事も出てきました。ただ、検索したときとイメージの違う記事でしたね。検索では変なところのキーワードを拾ったようです。
こちらの研究では、頭蓋骨を開けて脳に突き刺して(!)、マウスの脳をスキャン。コンピューターチップと同じ技術を用いてつくられた「ニューロピクセルズ・プローブ」と呼ばれる長さ10mmの針を使います。そして、マウスに視覚的な刺激を与え、そのときに脳が示した反応をニューロピクセルズが記録・分析したそうです。
こうした取り組みにおける主な課題のひとつは、ニューロンの電気的活動を記録しつつ、正確に脳内の位置情報をマッピングすることだといいます。マウスのデータは人間のデータとは異なるものの、参考になるだろうとのこと。れまで観察できたものに比べて桁違いに多い数のニューロンの活動データが今回公開されており、画期的なことだったようです。
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