私はかなり前に読んだことがあった気がするのですが、ブログでは書いていませんでしたのでメモ。
今回見たのはまとめサイト。しかし、いろんなところにコピペされているせいか、元ネタが書いていません。
気持ち悪いなぁと検索すると、ウェブ上の出典はるいネットという掲示板(実際にはそのもう一つ前にブログ。現在はリンク切れ)っぽいです。日付を見るとやはりかなり古い「07/11/08 AM10」。
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=164843&g=122107 また、このカキコミの根拠となったのは、
聖書と「甘え」 (PHP新書)
だそうです。(8/16追記:ザビエルの元の手紙(書簡)についての情報が寄せられましたので、別にもう1つ書く予定です→
フランシスコ・ザビエルを日本人が論破…の元ネタ書簡(反論あり))
さて、カキコミの中身です。
日本人と縄文体質
ザビエルも困った「キリスト教」の矛盾を突く日本人
Mr.カトー 07/11/08 AM10
日本の各地でザビエルは布教するのですが、出会った日本人が彼に決まって尋ねた事があります。それは、「そんなにありがたい教えが、なぜ今まで日本にこなかったのか」ということでした。そして、「そのありがたい教えを聞かなかったわれわれの祖先は、今、どこでどうしているのか」ということだった。
つまり、自分たちは洗礼を受けて救われるかもしれないけれども、洗礼を受けず死んでしまったご先祖はどうなるのか、やっぱり地獄に落ちているのか・・・・・当時の日本人はザビエルにこういう質問を投げかけた。
元来、キリスト教においては、洗礼を受けてない人は皆地獄ですから、ザビエルもそう答えました。すると日本人が追求するわけです。
「あなたの信じている神様というのは、ずいぶん無慈悲だし、無能ではないのか。全能の神というのであれば、私のご先祖様ぐらい救ってくれてもいいではないか」
ザビエルは困ってしまいまして、本国への手紙に次のように書きました。
「日本人は文化水準が高く、よほど立派な宣教師でないと、日本の布教は苦労するであろう」と。当時の中国にも、韓国にも、インドシナにもこうしたキリスト教の急所(?)を突くような人間はいなかったわけです。
レベルの高い日本人に苦労するフランシスコ・ザビエル。
と言うか、先祖が救われなかったのは、ヨーロッパ人もいっしょですからね。おそらくヨーロッパ人でも、キリスト教徒関係者でも深く考えている人はあまりいなかったということでしょう。
上記までがどうもブログからの引用っぽいです。
残りは引用と感想を交えたもの。
順番を変えて上記に関連する部分から。
集団原理の中で生きてきた日本人にとって、魂の救済という答えは個人課題ではなく先祖から子孫に繋がっていくみんなの課題であったはず。
「信じるものは救われる」=「信じない者は地獄行き」
といった、答えを個人の観念のみに帰結させてしまうキリスト教の欺瞞に、当時の日本人は本能的に気づき、ザビエルが答えに窮するような質問をぶつけたのではないでしょうか。
もう一つ。
この他にも、『もし神様が天地万物を造ったというなら、なぜ神様は悪も一緒に造ったのか?(神様がつくった世界に悪があるのは変じゃないのか?)』などと質問され答えに窮していたようです。
そういや、芥川龍之介はキリスト教の宣教師は「神」とともに「悪魔」も日本に輸入したのだという小説を書いていました。(多くの芥川龍之介作品はキリスト教に非常に好意的ですけど)
キリスト教にとっては悪がいてくれないと困るのです……といった話をし出すと宗教的に揉めそうですけど、おもしろい話。
ここらへんの話はキリスト教に限らず、他の宗教にも見い出せる問題点かもしれませんね。
追加
■
フランシスコ・ザビエルを日本人が論破…の元ネタ書簡(反論あり) 関連
■
キリスト教が偶像崇拝禁止を守れている理由 イコン(聖像)の解釈と神への祈り ■
ローマ教皇(法王)の死亡判定法「頭を銀のハンマーで三回たたく」 ■
イエス・キリストは結婚していた?娼婦マリアとパピルス片 ■
マンションより納骨堂が高収益 許可厳格化でも好立地で増加? ■
葬儀費用の相場・エンバーミング費用(死体防腐処理、遺体衛生保全) ■
その他の文化・芸術・宗教・海外との比較などについて書いた記事
Appendix
広告
【過去の人気投稿】厳選300投稿からランダム表示
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
|