2020/08/10追記:
●記事「お金の使い方が上手な人と下手な人の特徴」が期待はずれ
2022/01/12追記:
●毎月貯金してるはずなのに貯蓄100万円未満の女性を変えるには? 【NEW】
●男女のお金の使い方の違い 節約上手なのは男性?女性?
2019/02/14:日経ウーマンで調査した男女の家計簿のデータが載っていた
男女でお金の使い方がちがう?!:日経ウーマンオンライン【どん底経験FP花輪陽子の「お金に困らないで生きるには」】(2012年1月31日)という記事。ただ、記事のアドバイスは怪しいところがあります。
例えば、「プロバイダ料金は仕組みが複雑です。デジタル機器やネットに比較的強い男性のほうが節約できています」としていたものの、実はここではあまり差がついていないんですよ。1割以上違うとは言え、その差は月に800円程度。
木を見て森を見ずなコスト削減 コストカットにうるさい癖にやる不思議な行動という話をやったように、微々たる金額に労力をかけるというのは、あまり賢い行動ではありません。
インターネット代 ◇ 男性 6100円 × 女性 6895円
一方、光熱費では女性の方が安く、その差は4割でなんと3660円も違います。こういうより大きな節約の方が当然効果的だと考えられるでしょう。無駄な努力になってしまっては意味がありませんので、効果の大きい節約ができるかどうかはちゃんと考えていかなくちゃいけません。
水道・光熱費 ◇ 男性 1万2400円× 女性 8740円
●男性の使い道で大きいのは食費と交際費、ここで女性と大差
ということで、金額が大きいところで支出が大きい人と支出が少ない人での差がつきやすいということになります。ただ、一方で、インターネット・水道・光熱費といったインフラは誰もが必要とするものであり、削減には限界があるとも考えられるでしょう。次の食費も一応男女で大きな差が見られるものの、ある程度節約には限界があるところです。
食費 ◇ 男性3万5800円× 女性 2万2683円
男性は交際費が大きいと聞いたことがあったので、私は上記に含まれているのかと思いました。でも、違うみたいで、別にデータがありました。「仕事のために絶対に必要だ」と言うかもしれませんけど、ここは結構大きいです。上記での男性の食費での多さは外食・中食の多さではないかと思われますので、そこも改善できそう。この2つで男性は、女性と2万6000円も差がついています。
交際費 ◇ 男性 2万6200円 ×女性 1万3567円
●迷信?男性の方が投資が多いのは、女性が数字が苦手なため?
単独項目で最も差が大きかったのは投資。趣味と実益を兼ねて…なのかもしれませんが、私はリスクが大きすぎる上に、データを見ても儲けている人はほとんどいないことがわかっているため、投資はオススメしていません。心配ですね。
投資 ◇ 男性 4万1000円× 女性 1万8868円
女性の投資が少なかった理由はなんとなく推測できます。男性の方が女性より競争好き、ゲーム好きであるのは研究で判明済みであり、ゲーム・ギャンブル的要素の強い投資も、男性の方が好むのだと思われます。なので、好き嫌いの問題が大きそうでした。
なお、「女性は数字が苦手だから投資をしない」と思った人もいるでしょうが、これは科学的根拠のない迷信の可能性が高そう。過去に、
女性は数字が苦手は本当?女子が男子より数学が苦手…は思い込みといった話をやっています。男性が競争好きだとわかっているというのも、ここで紹介した話が元ネタです。
●女性で出費が大きそうなのが美容関係、節約するならここか?
男性に関して調査していないという非常に良くないことをやっているのですけど、女性の方で出費が多そうだったのは、美容関係でした。
美容費 ◇ 7339円
お稽古代 ◇ 9377円
セルフケア代 ◇ 9028円
(女性データのみ)
投資や食費などもそうですけど、これは趣味の範囲。意図して使っているのでしたらそれでも良いです。ただ、節約をしたいと思ったら、女性はまずここを検討すべきかもしれません。上記の合計は、ちょうど男性が多かった食費・交際費の差と同じ2万6000円にもなっていて、金額も大きいです。
また、データが存在しなかったものの、男女ともに衣類・ファッションの金額も高く、削りどころがありそうな気がします。これは美容関係と近いイメージのところですので、男性より女性の方が出費がでかいとも予想できそうなところ。
節約なんかしたくない、貯金なんかなくても良いというのでしたら、もちろん食費・交際でも美容でもファッションでも使って良いです。使っちゃダメって話ではアリません。ただ、そうじゃなくて節約しようかなって方は、ここらへんのポイントを押さえて、節約を検討すると良いかもしれません。
●記事「お金の使い方が上手な人と下手な人の特徴」が期待はずれ
2020/08/10追記:ここの投稿内容に関連しそうな
お金の使い方が上手な人と下手な人の特徴|@DIME アットダイム(2018.12.01 praia)という記事を読んでみました。ただ、著者の経歴説明もなく、信頼できるかどうかは不明です。
とりあえず、お金の使い方が上手な人の特徴としては、まず衝動買いが少ないこととされていました。証拠となるデータがほしいところですが、なんとなくわかる話ではあります。とはいえ、じゃあ、どうすればいいの?という話は一切ありませんでした。
この最初のところはまだなんとなくわかる話だったのですが、その後どんどん怪しく。お金の使い方がうまい人は、「生きたお金の使い方」と呼ばれる、新しい知識や能力を得たり、人脈が広がるような使い方をするという話が出てきて、胡散臭さが増してきました。
で、若いときこそ、さまざまな知識と教養を身に付けるために本をたくさん読んだり、海外旅行に出かけて貴重な体験を味わってみると良いだろう、という話に。ブランド物にお金を使うよりも、貴重な体験や知識を買うためにお金を費やしたほうが、将来的なプラスにつながるはずだ…となっていました。
よくある若者への説教臭い内容で、書いている人は高齢者かもしれません。また、今の若者は以前よりお金がなく、ブランド物好きなのももっと上の世代ですし、もともと以前よりモノを買わず体験に消費している傾向がわかっていますので、若者への説教としても的外れ。データ的な話も全くなく、良くない記事でしたわ。すみません。
●毎月貯金してるはずなのに貯蓄100万円未満の女性を変えるには?
2022/01/12追記:「お金の使い方」で検索してみると、胡散臭い記事ばかりヒット。仕方ないのでもともと書いていた話とだいぶ離れてしまいそうなのですが、今回は
貯蓄100万円未満… お金の使い方で「たまる女子」に|NIKKEI STYLEという、いかにも堅実そうな記事を読んでみることにしました。
この記事は、ついお金を使いすぎてしまって貯蓄は100万円未満な人が1000万円ためるには、何から始めるべき?と、お金のプロ2人に、ため下手さんのための「お金の使い方改革」を聞いたというもの。ただ、日経のアンケートでは、貯蓄100万円未満の人も4割の人は毎月きちんと貯金していたそうで、貯金するだけではダメなようです。
そこであるファイナンシャルプランナーは、レシートを見て買ってよかったものには○を、ムダ遣いだったものに×をつけることで、お金の使い方の問題点をあぶり出すように…とアドバイス。ただ、たぶん貯金してるのに貯まらないというのは、どかっと買うことがあるためなので、細かい分析が必要なのかな?とも思います。
一方、ファイナンシャル・ジャーナリストの竹川美奈子さんは、「カードのリボ払いやエステの分割払いなど借金がある人は、貯蓄の前に完済を」としていました。そうか、このパターンなら貯金してるのになくなる…というのはあり得そうですね。これ以外にも最近はレシートが発生しない支出が多く、注意が必要だと思われます。
記事では、美容費やレジャー費など、自分の好きなことにお金を使いすぎているというパターンが多いとの分析も。そこで、竹川美奈子さんは、口座を3つに分け、好きなことに使うお金は予算化することもおすすめ。生活費用・特別支出用・絶対使わない貯蓄用の3つです。たとえ面倒でもこれはいいな!と思いました。
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