Appendix

広告

Entries

ディオバン問題 非協力的なノバルティスと改竄と言わない京都府立医大


★2013/7/13 ディオバン問題 非協力的なノバルティスと改竄と言わない京都府立医大
★2013/8/28 ノバルティス元社員、肩書の件で「ノ社は黙認していたと思う」 ディオバン問題


★2013/7/13 ディオバン問題 非協力的なノバルティスと改竄と言わない京都府立医大

 1投稿に4記事入れると長いかな?ということで、ディオバン論文にデータ操作・脳卒中への効果なし 京都府立医科大結論と分けました。

 残り2記事はまず朝日新聞から。
朝日新聞デジタル:京都府立医大「調査に限界」と釈明 高血圧薬論文めぐり 2013年7月12日1時41分

 【野中良祐、小宮山亮磨】「たいへんな迷惑、心配をかけたことをおわび申し上げる」。京都府立医大の調査委員会が、高血圧治療薬の効果を調べた論文に「データの不正操作があった」と認めたことを受け、吉川敏一学長は記者会見で深々と頭を下げた。自身の給与を返納する考えを明らかにし、「再発の防止と信頼の回復に努めていきたい」と語ったが、返納の期間や金額は未定とした。

 会見には、吉川学長のほか、調査委員長の伏木信次副学長らが出席した。
http://www.asahi.com/national/update/0712/TKY201307110528.html

 前回のディオバン論文にデータ操作・脳卒中への効果なし 京都府立医科大結論で書いた京都府立医大の消極姿勢というのは、こちらです。
 「データ操作があった」との表現にとどまった報告書の内容に対し、報道陣から「改ざんではないのか」などと質問が集中した。

 この文章からすると、どうも京都府立医大は「データ操作」という言葉にこだわり、「改ざん」といった言い方を避けているようです。

 別記事からも京都府立医大が及び腰なのはわかります。
チェック機能、倫理欠如 府立医大臨床試験問題 : 京都新聞

会見では、調査委員長の伏木信次副学長が説明した。人為的なデータ改ざんの可能性について尋ねる記者の質問に伏木副学長は「意図的かどうかは認定できなかった」と繰り返した。【 2013年07月11日 23時20分 】
http://kyoto-np.co.jp/top/article/20130711000173

 ただし、前回他の医療関係者の言葉を見てわかるように、事実上の改ざん・捏造と受け止められています。そりゃ、当然でしょう。

 また、前回も書いた通り、意図があったかなかったかといった精神的なところは問題ではありません。そういう精神論の逃げ道作ったら何でも可能になってしまいます。

 1つ2つのミスならまだしも、結果としてディオバンに有利になるような誤りが何十件もあったのですから、客観的に見て改ざんだと言わざるを得ません。


 一方で、相変わらずディオバン(バルサルタン)販売元のノバルティスも非協力的で、反省の様子が見られません。
 研究では販売元のノバルティス日本法人の元社員が統計解析を担当していたことが判明している。調査委はこの元社員に話を聴こうとノバルティスに協力を求めたが、すでに退職しているとして断られたという。 (朝日新聞)

 これを踏まえているのか、前回では「操作された結果を基に販売促進に利用したことは極めて悪質であり、再発防止のためにも企業は大学の調査に協力し、説明責任を果たすべきだ」という声が挙がっていました。

 また同じく前回で「大学には引き続き調査を求める」という意見が出ていましたが、京都府立医大はやる気ありません。
 伏木副学長は「データ不正はあったと考えている」としながらも、だれがやったのか、故意にやったのか調べようがないとし、「大学の調査では限界があるので、この報告を最後にする」と語った。 (朝日新聞)

 京都府立医大は"データ操作した関係者について、大学側が刑事告訴を視野に弁護士と協議していることを明らかにした"(京都新聞)そうで、それは大いにやって良いと思います。

 ただし、それで京都府立医大が責任回避できると思ったら大間違いです。京都府立医大は一度このディオバン論文を調査して「問題なし」と結論付けるなど、罪は深いものがあります。
 今回の調査は、論文のデータに疑義があると外部から指摘され、今年3月に始まった。しかし、大学側は1月にいったん「捏造(ねつぞう)はなかった」と結論づけていた。

 今回の調査結果との違いについて問われ、伏木副学長は「1月は不正とは関係ないデータ入力に誤りがあったということ。今回は臨床研究自体の本質に関わる操作があったということだ」と釈明した。 (朝日新聞)

 本当、このディオバン論文問題は、医療関係者の倫理観の欠如が目立ちます。


★2013/8/28 ノバルティス元社員、肩書の件で「ノ社は黙認していたと思う」 ディオバン問題

 古い未処理の記事も残っているのですが、新しめの話題を追加。
時事ドットコム:「非常勤講師」無断で論文に=元社員、高血圧薬臨床不正-大阪市立大

 製薬会社ノバルティスファーマの高血圧治療薬「ディオバン(一般名バルサルタン)」の臨床研究データが不正に操作されていた問題で、研究に関わった同社の元社員が非常勤講師を務めていた大阪市立大は22日、調査報告書を公表した。大学として臨床研究への関与を否定し、元社員が非常勤講師の肩書を無断で論文に使ったとしている。

 報告書によると、元社員は2002年4月から今年3月まで、非常勤講師として無報酬で勤務。産業医学教室に所属していたが、同教室はディオバンの研究を行っていなかった。元社員が実際に講義をしたのは1回だけだった。

 元社員が関わった5大学の臨床研究論文では、ノ社ではなく大阪市立大非常勤講師の肩書が使われ、一部には同大でデータ解析が実施されたと書かれていたという。同大は「一切関わっていない」とし、大学側の承認を得ないまま肩書が使われたとしている。(2013/08/22-16:47)
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201308/2013082200663

 今回論文を出している大学に関しては被害者ではなく共犯者的な側面があると思っていますので弁解を素直には受け止められないのですが、この大阪市立大はさすがに完全な被害者かもしれません。そんなの知りませんわね、普通。

 ただし、別記事を見ると、そもそも非常勤講師として実態を把握していない人がいるってのが無防備すぎて、大阪市立大にも責任があるんじゃないかと報告書で言っていたみたいです。
降圧剤データ改竄 大学調査委「大阪市大にも責任」 無給講師の活動放置 - MSN産経ニュース
2013.8.23 12:28

 高血圧治療の降圧剤「ディオバン(一般名・バルサルタン)」の臨床研究の論文データ不正操作問題をめぐり、販売元の製薬会社ノバルティスファーマ(東京)の元社員が大阪市立大学の非常勤講師の肩書で研究に参加していた問題で、同大の調査委員会は22日、勤務実態を把握しないまま放置した大学側に責任の一端があるとする調査報告をまとめた。

 (中略)有給の非常勤講師の場合は、講義実績などで活動を把握できるが、無給の場合は放置状態で、調査委は「勤務実態がほとんどないにもかかわらず、長期間非常勤講師としていた大学側にも原因がある」と指摘した。同大によると、約430人の無給の非常勤講師のうち23人の勤務実態が把握できておらず、今後、勤務実態が確認できる人のみを採用するよう制度を見直すとしている。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130823/crm13082312290005-n1.htm

 大阪市立大学の場合、430人もの非常勤講師がいるそうです。肩書きの大安売り!

 そういや、横浜国立大学の場合も1度でも講義をすることになれば「非常勤講師」という肩書をつけるシステムになっており、権威批判をしておきながら肩書き大好きの上杉隆さんが講義が決まった時点で速攻プロフィールに載せていたという事件を思い出しました。
(みんなにツッコまれたので、プロフィールから消したのも早かったですけど)

 こういう肩書きを悪用する人がいるわけですから、やはり大学の方もやり方を変えたり、管理していく方向性にすべきです。


 最初の記事の最後のところでも書いていたのですが、今回の報道で最も特筆性があったのは、次の部分です。

 今回の問題は「重要参考人」であるこの元社員へ突っ込めていないというのが事態を難解にしているのですが、珍しくちょっと進んだ発言がありました。
 元社員も調査委の聞き取りに対し、「市立大の所属を使うことは論文の著者にもノ社にも都合がよかった。ノ社は黙認していたと思う」と話したといい、大学側は近く、正式にノ社などに抗議するとしている。

 「ノ社も黙認していたと思う」ですって。ノバルティス・ファーマは彼を厄介払いして難を逃れたつもりでいたようでしたけど、こんなこと言っちゃいました。今頃はらわたが煮えくり返っているかと思います。


 あと、大阪市立大学の調査委員会は責任の度合いが軽いせいか、上のように「自分たちにも責任が」と認めている他、大学内に舞台を絞らずに自由に調査したようで、もう一つ重要なことを報告しています。
ディオバンに関する論文の著者らに聞き取りを行った結果、元社員はノ社のグループマネージャーと同大非常勤講師の肩書を併記した名刺を持参して面会していたことが判明。5大学の研究者8人中6人が、元社員がノ社の関係者と感じていたと回答した。

 まだ正直に答えていない人もいるかもしれませんけど、現在の時点で既に8人中6人、ほとんどの人が知りながらやっていることを認めました。

 元社員、ノバルティス社、大学教授らと関係者はみなさん罪がある、だからどこかに責任を押し付けるわけには行きませんよ……という珍しく真っ当な内容の報告書でした。


 関連
  ■論文・臨床研究の捏造大国日本 ノバルティスのディオバンだけじゃない
  ■ディオバン問題 ノバルティスも教授も大学も関係者は皆自己保身
  ■ディオバン問題で日本の信頼失墜 当分日本人論文掲載見送りの噂も
  ■大阪の病院で治験薬データ改竄疑惑 依頼の小林製薬は法的手段検討も
  ■サイトサポート・インスティテュートと千本病院 小林製薬治験問題
  ■研究不正疑惑についての投稿まとめ

Appendix

広告

ブログ内 ウェブ全体
【過去の人気投稿】厳選300投稿からランダム表示









Appendix

最新投稿

広告

定番記事

宝くじ高額当選者3000人のその後……10年後の彼らの生活は?
歴代首相の身長ランキング 背の高い、低い意外な総理大臣 野田佳彦・麻生太郎・鳩山由紀夫・小泉純一郎・安倍晋三など
日本で馴染みのある韓国系企業一覧
国別ノーベル賞受賞者数ランキング 日本は8位、上位はどこの国?
橋下徹大阪市長の出自 同和地区(被差別部落)と父・叔父と暴力団
意外に有名企業があるファブレス企業・メーカー 任天堂・ダイドードリンコ・やおきんなど
飛び降り自殺は意識を失うから痛みはない…は嘘 失敗した人の話
白元・鎌田真の経歴と派手な交友関係 神田うの,松本志のぶ,妻も美魔女など
楽天Edyはコンビニの公共料金の支払い(収納代行)に使える?
楽天Edyの使えるコンビニ・使えないコンビニ
主な緑黄色野菜一覧 と 実は緑黄色野菜じゃない淡色野菜の種類
のれん代とのれん代の償却のわかりやすい説明
消滅可能性都市ランキングと一覧 1800市区町村中896自治体が危機
カルシウムの多い食材ランキングベスト20 牛乳以外に取れる食品
堀越二郎の妻は死んでないし菜穂子でもない モデルは堀辰雄の婚約者矢野綾子
創価学会、会長候補の正木正明氏左遷で谷川佳樹氏重用の理由は?
インチキで効果なし、活性水素水詐欺 誇大広告であるとして排除命令が出た商品も
高カロリー食品ランキングベスト20(100グラムあたり)
EPA、DHA(オメガ3脂肪酸)の魚油サプリ 効果なしどころか危険という説
リチウムイオン電池の寿命を長持ちさせるのは、使い切って満充電?継ぎ足し充電?

ランダムリンク
厳選200記事からランダムで









アーカイブ

説明

書いた人:千柿キロ(管理人)
サイト説明
ハンドルネームの由来

FC2カウンター

2010年3月から
それ以前が不明の理由