外国人投資家の割合については、
円安に良いことなど一つもなく、悪い影響ばかり 強い円論などでざっと調べた数字だけ挙げましたが、ここではもうちょっと検索して出典つきで。
その後書いた
欧米メディア「日本のアベノミクスで経済危機」 喜ぶのは海外証券ばかりにも参考になりそうです。
外国人投資家の売買動向って何? - みんかぶマガジン 【著者】株の学校 2011年4月13日
日本の株式市場に於いては、外国人投資家の株式保有比率は26.0%に過ぎないのですが(平成22年3月末時点)、売買シェアでは、平成22年の場合、自己売買部門を含むベースで47.2%、自己売買部門を除いた委託注文ベースで62.3%を占めており、極めて高い割合と言えます。
http://money.minkabu.jp/18177■平成22年(2010年)3月末
海外投資家の株式保有比率 26.0%
海外投資家の売買シェア 47.2%(自己売買部門を含むベース)
海外投資家の売買シェア 62.3%(委託注文ベース)
多い理由についてはこちら。
保有比率が26%なのに、売買シェアがその倍以上の62.3%となっているのは、日本の金融機関や事業会社などは、持ち合いで株式を保有している部分が多く、頻繁に売買しないのに対して、外国人投資家の保有目的が純投資であることが多いため、相対的に頻繁な売買を繰り返すからです。
しっかし、彼らはやっぱりうまいですね。
東日本大震災が起き、それに続き東京電力福島第一原子力発電所が事故を起こした事で、3月14日~18日の週は株価が大幅に下落しましたが、その間に外国人投資家が大量に日本株を購入していた事は、皆さんもご存知の事と思います。東京証券取引所が3月25日に公表した統計情報により、外国人投資家が、3月14日~18日の5日間に日本株を9,552億円も買い越していた事が判明しています。
東日本大震災のときはパニック的に下げたものの、その後多くの株が回復しました。一番良いところで買っています。
日付 終値
2011年3月10日 10,434.38
2011年3月11日 10,254.43
実は3月11日は下げていません。翌週の月曜日の日中(朝はむしろ上がる10,298.64でスタート)に下げました。
2011年3月14日 9,620.49(始値10,298.64)
2011年3月15日 8,605.15
2011年3月16日 9,093.72
2011年3月17日 8,962.67
2011年3月18日 9,206.75
下がっているうちに買って……。
2011年3月31日 9,755.10
2011年4月28日 9,849.74
株価は回復。
今年5月、6月の株価の乱高下のときに買うだけじゃなくて、大きな売りもしています。売りでもうまく儲けているかもしれません。(一般の人はイメージがないでしょうけど、株は売ってから買うこともできます)
円安に良いことなど一つもなく、悪い影響ばかり 強い円論などでは、"株高は日本人の一部の金持ちばかり儲かっている……というイメージがありますけど、実際には日本人ですらない場合も多いようです"と書きましたけど、うまく儲けているのは外国人投資家ばかりだったりして……。
次は上よりさらに古いデータ。
外国人持ち株比率に注目 [株・株式投資] All About 更新日:2010年09月22日
外国人持ち株比率とは、発行済み株式総数のうち、外国籍を持つ法人や個人が保有している株式の割合のことで決算時に作成される株主名簿に基づいて算出されます。
1990年代前半、10%に満たなかった外国人持ち株比率が2008年に28%を超え、また外国人売買比率も2003年は47.5%でしたが、2006年には58.1%、2009年3月末では64.8%と年々外国人投資家の売買における比重が高まっています。
http://allabout.co.jp/gm/gc/311895/■外国人持ち株比率
1990年代前半 10%未満
2008年 28%超
■外国人売買比率
2003年 47.5%
2006年 58.1%
2009年3月末 64.8%
最後に新しいもの。
日本株保有率、海外投資家ら最高の28%占める : ニュース : マネー・経済 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
海外の企業や機関投資家による日本株の保有比率が2013年3月末時点で前年同期比1・7ポイント増の28%となり、これまでで最高となったことが、日本取引所グループなどが20日発表した株式分布状況調査でわかった。
それまでは27・8%(06年度)が最も高かった。
安倍政権の経済政策「アベノミクス」により、株式市場が活性化したためで、相場の活況が外国人投資家に支えられていたことも改めて裏付けられた。
国内市場の個人株主数は同4万8000人増の延べ4596万人と2年ぶりに増加に転じ、これまでで最高となった。株主数が9万人を超える日本航空の再上場の影響が大きかった。
東京、大阪、名古屋、福岡、札幌の国内5証券取引所に上場する3540銘柄の株主の状況を調査した。
(2013年6月20日19時42分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20130620-OYT1T01040.htm 円安に良いことなど一つもなく、悪い影響ばかり 強い円論などによれば、円安効果もあるとしていましたけどね。
円安になっているのでドルなどの価値が高まり、お買い得という意味です。円高で日本企業が海外企業の買収を盛んに進めたのと、逆のパターンになります。
■2013年3月末時点
海外の企業や機関投資家による保有比率 28%(過去最高)
ちょっと基準が同じかどうか怪しいのもありますけど、まとめ。
■海外投資家持ち株比率
1990年代前半 10%未満
2008年 28%超
2010年3月末 26.0%
2013年3月末 28%
■海外投資家売買比率(おそらく委託注文ベース)
2003年 47.5%
2006年 58.1%
2009年3月末 64.8%
2010年3月末 62.3%
海外投資家持ち株比率は今年が過去最高だと言っているのに、こうやって見ると過去最高じゃありませんね。たぶん2008年の28%超というのは、「3月末」での集計じゃないんだと思います。
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