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うるさい選挙カーの名前連呼、効果ありと判明 公職選挙法が事実上推奨。、税金を支給して優遇


 以前は、"うるさい選挙カー、公職選挙法が事実上推奨 税金を支給して優遇"(2013/7/19)というタイトルでした。このときに、"選挙カーで名前連呼は逆効果"という主張も紹介したものの、調査や研究では効果ありというものもあります。この話を、2015/04/23と2017/04/07に追加しています。


●選挙カーで名前連呼は逆効果?

2013/7/19:名前を連呼するうるさい選挙カー、苦情で黙らせることは不可能か?に続き、選挙カーのネタ。前回のところで私は「意外に効果があるらしい」という話を書きましたけど、ネットでは「効果ないじゃん」という話ばかり出ています。

 以下のサイトでも冒頭からバッサリ否定です。
ここが変だよ!公職選挙法(1)。―なぜに選挙カーは「連呼」するのか。 
谷本晴樹((財)尾崎行雄記念財団 主任研究員)

 連日連日、一つ覚えのように名前を連呼。それによって仕事は中断するし、テレビは聞こえなくなるし、勉強は集中できなくなるし、せっかく寝かした赤ちゃんは飛び起きるし…と、ロクなことはありません。私の周りには「いつも、一番わずらわしくなかった候補者に投票している」という友人もいます。

 さて、どう考えても選挙の費用対効果の薄そうな、あるいは逆効果すらありそうな連呼をなぜ候補者はするのでしょうか?
http://onevoice-campaign.tumblr.com/post/41185677618/1

 うーん、効果がないのはともかく逆効果とわかれば、彼らはすぐやめると思いますけどね。何しろ政治家は選挙が命で、政策なんぞ二の次三の次なんですから。


●名前を連呼する理由

 効果の件は一旦置いておいて、連呼する理由を作者の谷本晴樹さんはどう考えているのでしょう?
 一つは、法律でそれしかできないと決まっているからです。
第百四十一条の三  何人も、第百四十一条の規定により選挙運動のために使用される自動車の上においては、選挙運動をすることができない。ただし、停止した自動車の上において選挙運動のための演説をすること及び第百四十条の二第一項ただし書の規定により自動車の上において選挙運動のための連呼行為をすることは、この限りでない。

 はい、つまり走行中の車両からは連呼しかできないんです。

 意味のあることを訴えたくても訴えてはいけないという決まりなんですね。だから、とりあえず、名前の宣伝だけする。

 まあ、走りながらとつとつと語っても、道端の人は終始聞いているわけではないですから途切れ途切れで意味不明です。名前の連呼というのは、そういう制約の中では当然行き着く結論のような気はします。

 ただ、私はそもそも演説自体がほとんど従来の支持者向けのアピールで自己満足、名前連呼に毛が生えた程度のような気がします。

 今回の選挙でも小池百合子元防衛大臣の参議院選挙候補者への応援演説を見かけましたが、聴衆は数十人程度であり、もともとの支持者が身内で動員掛けた他にはほとんどいないだろうなという寂しさでした。
(少ないせいで、あまり通行の邪魔になっていなかったので、むしろ良かったのですけど)

 まあ、名前を連呼するうるさい選挙カー、苦情で黙らせることは不可能か?で名前連呼に効果ありとしたように、宣伝効果が少しでもあり、「うちに来て演説までしてくれた」「元大臣の方までいらっしゃった。うちの先生はえらい」などと喜んでくれる方がいれば、応援演説は大いにやるでしょうね。

 そういや、昔地方にいたときに「首相が来てた!」と写メ撮っていた友人もいました。やっぱり効果ある人にはかなり効くんだろうなぁ…。


●公職選挙法が事実上選挙カー推奨 税金を支給して優遇

 話が選挙カーから逸れました。元記事で一番嘆かわしいと思ったのは、この後の部分、もう一つの推定理由です。
 じゃあ、いっそのこと選挙カーなんて使うの止めればいいじゃないかと思う人もいると思います。ところが、公職選挙法は手厚い公費助成制度があるわけです。選挙カーのレンタル代、ガソリン代や運転手の人件費に至るまで、公費(つまりみなさんの税金)で助成されます。その額は選挙によっては100万円以上になることもあります。見方によっては、選挙カーからの「連呼」にお金をかけて奨励しているようなものといえるかもしれません。

 むろん、選挙カーの使用は義務じゃありません。中には、公費が無駄になると言って、選挙カーを使わない候補者もいます(ここらへんも候補者を選ぶチェックポイントかもしれませんね)。しかし、効果は薄いかもしれないけど、ほぼタダで使えるのであれば使わないよりも使ったほうがいい、ということで選挙カーを使う候補者はいるのだと思います。

 馬鹿じゃねのーの?という話。こんな法律、一刻も早く変えた方がいいです。

 あと結局、谷本晴樹さんも選挙カーに肯定的な方のことも書いていました。
 たまに候補者の選挙カーが自分の自宅周辺に来ないと選挙事務所に苦情をいう「ノイジー・マイノリティ」がいるそうです。(中略)そのおかげで、多くの一般人の考えとは裏腹に、地図片手に選挙区をくまなく選挙カーで回ることに一生懸命になっている選挙スタッフを何度も見てきました。

 名前を連呼するうるさい選挙カー、苦情で黙らせることは不可能か?で書いたうちの田舎の人と似たような感じ。彼らにとっては自宅周辺まで来てくれることが「いいこと」なのです。


●選挙カーを使う候補者の言い分

 それから、谷本晴樹さんは一番の対策として"「今までの選挙」よりも有効な手法を創り出すこと"と書き、今回解禁のネット選挙をその可能性として挙げていました。

 ところが、ネット選挙解禁くらいだと、今の状況はそうそう変わるものでは無さそうです。

 欧米の多くの国で認められている戸別訪問は、日本の公職選挙法で禁止されているということもあるのか、ある現職候補の関係者は「不特定多数に訴えるには連呼しかない」と話していました。当然、効果があると信じているわけで、そういう方はこれからも選挙カーを使い続けるでしょう。
(朝日新聞デジタル:ネットより伝統 アナログ選挙(上) - 愛知 - 地域より)

 しかし、ひどすぎる理由だと思ったのが、「名前の連呼」について、ある地方議員が「さほど票につながるとは思わないが、ほかの陣営もやるからやる」と話していたこと。「ほかの陣営もやるからやる」などとは馬鹿らしすぎます。名前が出ていませんけど、是非とも落選していただきたいです。

 旧来の選挙運動を繰り返すことに、疑問を感じる陣営関係者もいるにはいて、「ネットをもっと活用して、一人でも多くの有権者と効率的につながることはできないか」と前向きな方もいました。

 ところが、幾多の選挙をくぐり抜けてきた地方議員が、 「意味のないことをやるのが選挙なんだ」(佐藤恵子) という馬鹿の見本みたいな発言をしていました。

 こちらの方は許可があったのか、名前つき。許可したとすれば、ご自身では「良いこと言った」と思っているのかもしれません。やっぱり残念な政治家が多いのだなぁと痛感する話でした。

 ちなみにどこの党の方かな?と検索したら、次のページが出てきました。
佐藤 恵子 | プロフィール | 公明党

地方議員

名前(ふりがな) 佐藤 恵子(さとう けいこ)

議会 / 選挙区 豊田市 / 豊田市

期数 3期
https://www.komei.or.jp/member/detail/23211190

 他に見つけられなかったものの、同姓同名の多そうな名前のため、断定はできません。「幾多の選挙をくぐり抜けてきた」と当選回数「3期」もちょっと合わない感じですし…)


●選挙カーの効果に関する調査 効果ある?逆効果?

 ここから2015/04/23の追記分です。選挙カーの効果あるなしは何度も出ていたものの、すべてデータ的な裏付けのないものでした。今回、調査があるものを見つけたので紹介します。

 まず、朝日新聞。朝日新聞は"選挙カーの声が届かないと「うちらを忘れたのか」と怒る支持者もいるとか。「ちゃんと見てますというPRなんだ」"という相模原市議選の現職陣営の話を紹介していました。

 しかし、"山形県選管が2013年に公表した調査では、連呼を参考に投票先を決めた人は0・4%"だったそうです。全然意味ないですね。
(選挙カー、名前連呼には理由があった ところで効果は…:朝日新聞デジタル  佐藤恵子 2015年4月21日09時26分)

 さらに信頼度は低いものの、ヤフーの2007年4月16日~2007年4月21日の調査では以下の通り。

合計:20,979票
効果あり 7.9% 1,661票
逆効果 72.8% 15,270票
条件による 19.3% 4,048票
(選挙カーでの名前連呼は効果あり? - Yahoo!ニュース 意識調査)

 効果あり!どころか、逆効果だという人の方が圧倒的に多いのです。ただ、これに実際に投票に行く人を考慮したり、もともと他の候補に入れる予定だったりする人を抜くと、効果ありの8%はでかいとも言えます。

 というか、さっきの「0・4%」とだいぶ違う数字ですよね、7.9%というのは。信頼度から言うと、ヤフーの調査を優先しない方が良いでしょう。

 とりあえず、それほど効果は高くないというのは、確実。また、逆効果の危険性もあるという程度で理解しておくといいですかね?

 政治家なんか現金なものなのですから、こういう情報がもっと伝わると良いと思います。


●うるさい選挙カーの名前連呼、効果ありと判明

2017/04/07:別の調査研究を見つけました。関西学院大の三浦麻子教授(社会心理学)らのグループの研究です。

 研究者らは、2015年の兵庫県赤穂市長選で、3人の候補者のうち、1人の男性候補者の選挙カーに同乗し、携帯電話のアプリで位置情報を10秒ごとに記録しています。投票した候補者や自宅の住所、各候補の好き嫌いなどを尋ねる調査用紙を有権者2千人に送り、約900人から回答を得ました。

 これを分析すると、名前を連呼している最中の選挙カーが通った場所に自宅が近い人ほど、この男性に投票した人が多くなりました。選挙カーが自宅のすぐそばまで来た人が男性に投票した割合は平均の約2倍で、1キロ離れた場所の人は約6分の1でした。効果があるのです。

 おもしろいと思うのが、一方で、近くても遠くても男性への好感度は変わらなかったということ。興味がなくても、繰り返し接すると次第に好きになる現象は「単純接触効果」と呼ばれ、選挙にも影響するとみられていました。それが今回、証明された形です。
(選挙カーで名前連呼「得票に効果」 大学教授ら密着研究:朝日新聞デジタル 小宮山亮磨 2017年4月7日10時36分より)

 この調査を見ると、思った以上に選挙カーの効果があったと考えられます。おそらく一つ前の「連呼を参考に投票先を決めた人」という聞き方では、無意識に影響を受けている人を割り出せず、低く出たのだと考えられます。サブリミナル効果くさいところがありますね。

 ということで、残念ながらかなり選挙カーの名前連呼には意味があるようですが、それは飽くまで宣伝効果という考え方での「意味」です。

 名前連呼が優秀な政治家の条件とは無関係なのですから、私はやはり政治家の選択としての「意味」はないと考えますし、廃止すべきだという考えも変わりありません。むしろ本来考えられべき政治家の資質が軽視される方向性ですので、廃止した方が日本のためになると思います。


 関連
  ■名前を連呼するうるさい選挙カー、苦情で黙らせることは不可能か?
  ■選挙カーで名前の連呼禁止(続けて言わない)は迷信 政治家も勘違い
  ■若者・現役世代の投票率、1%の低下で年間13.5万円の損失という計算に
  ■世論調査の信頼性 政党名などの「読み上げ」の有無で結果に差 読売新聞、朝日新聞、共同通信
  ■年代別支持政党アンケート 自民党・民主党が多い年齢層はどこ?
  ■その他の政治(全般)について書いた記事

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