2022/02/15追記:
●世にも奇妙で珍しい魚のハチ…日本にしかいない固有の魚なの? 【NEW】
●砂地でズブリ!海にもハチ(蜂)がいて人を刺す・毒を持つので注意
2013/7/27:
海の危険な生物・完全犯罪殺人犯ヒョウモンダコ、フグ毒テトロドトキシンを保持で書いた海の危険な生物シリーズをちょっとやってみようかと思います。
まず、ヒョウモンダコと同じく残念なことに閉鎖してしまった「夢幻の砂浜」というサイトさんの説明から。こちらでは、生物は名前も漢字も昆虫の「ハチ」そのものですが、分類上はカサゴ目フサカサゴ科ハチ属に分類されているようにれっきとした魚の仲間である「ハチ」という紹介。
http://izumo.cool.ne.jp/soukaibluesea/ (リンク切れ)
「昆虫の蜂と同じように刺されると痛いから」ハチと呼ばれるそうで、人を刺すことがあるのですけど、その習性がまた厄介さを増しているとされていました。
<この魚は砂、泥底を好む性質で夜行性のため、よく砂に潜っていたりする事があり ダイバーなどがうっかり潜っているコイツの上に手や膝をついてしまい 刺される事があると言うフサカサゴ科の魚に恥じない毒魚である>
なお、刺激を与えたりすると大きな胸鰭を広げて鰭にある鮮やかな文様を見せつける「フラッシング」と呼ばれる習性もあるとのこと。見た目的にもそれなりに綺麗な魚ではあるようです。
●Wikipediaにはない海の蜂の項目…ひょっとしてデマだった?
Wikipediaの方も見ようと思って探しましたが、ハチはいませんでした。あれ? 海の中にもハチがいて、しかもちゃんと刺すというのはおもしろいなと思ったのですけど、違うのでしょうか。とりあえず、フサカサゴを調べてみましょう。「フサカサゴ科の魚に恥じない毒魚」と上記であったように、他にも毒を持つフサカサゴがいます。
カサゴ目のWikipediaで毒を持つフサカサゴの説明は以下のあたりです。
フサカサゴ科
・フサカサゴ亜科 Scorpaeninae 2族20属185種。
・ミノカサゴ族 Pteroini 5属20種。ミノカサゴ亜科 Pteroinae として分類されることもある。鰭の棘条に強力な毒をもつ種類が多い。
・オニオコゼ亜科 Synanceinae 3族9属35種。体部の鱗を欠く(側線鱗は皮膚に埋もれる)。頭部が大きく、浮き袋をもたない。背鰭の棘条は毒腺と連続し、致死性の高い強力な神経毒が分泌される。砂地に体を埋もれさせたり、岩に擬態したりする習性があり、分布域では特に注意が必要な魚類である。
よく読むとカサゴ目のWikipediaページなら、以下のように、ハチの名前も見えました。デマでなさそうで良かったようです。
・ハチ亜科 Apistinae 3属3種。本亜科の仲間は胸鰭に1あるいは3本の遊離軟条をもち、浮き袋は2葉に分かれる。
・ハチ属 Apistus
・他2属(Apistops、Cheroscorpaena)
念のために検索してみたところ、確かに「ハチ」呼ばれていて人を刺すフサカサゴはいるようです。砂に潜っている…というわかりづらさ全開の魚であり、どう気をつけりゃいいの?という感じですが、砂地に手などを載せない、できれば砂地に降りないといった対策が必要なようでした。
素人が作ったお魚図鑑|カサゴ目カサゴ亜目フサカサゴ科ハチ亜科ハチ属ハチによると、分布は、日本では本州中部以南で、水深100m以浅の沿岸の砂泥底。北の方にはいないようですが、面倒くさいお魚ですね。
●世にも奇妙で珍しい魚のハチ…日本にしかいない固有の魚なの?
2022/02/15追記:前回Wikipediaにないと書いていた魚のハチですが、今検索すると、
ハチ (魚) - Wikipediaという項目が見つかりました。履歴を見てみると、2019年9月7日が最初ですから、やはり私が見た2013年はなかったみたいですね。最初の編集者がこの日と翌日編集した後、別の編集者が2020年に一度編集しただけで、編集回数の少ないページでもありました。
Wikipediaでは、<背鰭の棘に毒があり、刺されると昆虫のハチに刺された時のように痛むためこの名がある>とその名前の由来について説明。一方で、片面が鮮やかな黄色の大きな胸鰭を持つことが特徴だとのこと。この胸鰭は敵を威嚇したり、獲物を追い込んだりするのに用いられるそうです。
このように大きな胸鰭が特徴ですが、魚そのものは大きいわけではなく、「最大でも全長20 cm程度と比較的小型の種」との説明。日本だけの魚ということはなく、インド洋・太平洋の熱帯・亜熱帯域に広く分布しているといいます。以下のように、最初の報告をしたときのタイプ標本もインドのものだとされていました。
<1801年に、マルクス・エリエゼル・ブロッホとヨハン・ゴットロープ・テアエヌス・シュナイダーが著した『110の画像付分類魚類学』の中で初記載された。タイプ標本はインドのトランケバールから得られたものである>
よく見ると、こちらでは「カサゴ目ハチ科」となっており、以前私が見たものと違っていました。ここらへんは今後もうちょっと整理してからお伝えしたいです。また、<漁業の主対象となることはあまりないが、エビ漁における混獲などで漁獲されることはあり、食用にもなる>というのも気になるところでした。
【本文中でリンクした投稿】
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