電力需要が逼迫する夏なので節電の話を昨年のストックから。
でも、クーラーネタが使えなかったので、あんまり夏である必要性のない話にはなりました。
注意すべきはほとんどこの5つのみと言って良さそうです。
ところが、これらがなかなか難しいんです。
ただ問題なのは、(中略)使用する人のライフスタイルの違いです。例えば冷蔵庫の場合であれば、どの家庭でもほぼ365日ずっとプラグを抜くことなく使用し続けると思いますが、エアコンは設置する部屋がリビングなのか子供部屋なのか、年間通して冷暖房を両方使用するのか冷房しか使用しないのか、使用状況が異なった時に得られる省エネ効果が大きく変わってしまいます。
照明器具やテレビも同様、どのくらいの時間使用するかで当然差が出てきます。ですから、年間〇万円節約!などとうたわれているものであっても、十分力を発揮できない使い方であれば当然買い換えの節約効果は大してありません。
「年間〇万円節約!」なんて書いているのは、大体多めに出ていると私は疑ってかかっています。一人暮らしだと特に過大になりそうな気がしますね。
これらの5大電気食い家電の節電対策のうち、一番使えそうだなと思ったのが、意外なことに冷蔵庫です。
冷蔵庫は上記のように"家庭でもほぼ365日ずっとプラグを抜くことなく使用し続ける"という状況のため、使用時間が最も長い家電です。
同様に1年間電源入れっぱなしというのは皆同じであるため、節電の計算が他の家電よりずっと信頼できるというのもあります。
ところで、この冷蔵庫、よく「開閉時間をなるべく短くしましょう」という注意がなされます。
しかし、タイトルにしたように節電効果という意味で見ると、これは大した意味がないようです。
冷蔵庫の場合、できるだけ冷気が逃げないように開閉時間を半分にするのを実践したところで、年間に節約できる金額は130円程度。
意味なし、意味なし、全然意味がありません。
とはいえ、年間130円でも節約できるならそれに越したことがないとも考えられます。ここも個人差が大きいところであり、長く開きっぱなしにしている癖がある人はそれを改めると他の方より節電効果が高いでしょう。
また、電気代うんぬんではなく、そもそもの目的である食品の保存にとって、ドアの開閉時間は短くて悪いことがありません。特に現在のような暑い時期は、冷蔵庫内の温度も上がりやすいと思います。
あまり神経質になる必要はないと思いますが、少なくとも開閉時間を短くする癖をつけておいて損はありません。
さて、メインの話。
「開閉時間を半分」で「年間に節約できる金額は130円程度」。では、冷蔵庫の買い替えならどうでしょう?
10年超使用している冷蔵庫を最新の冷蔵庫に換えれば1年間で万円単位の節電が可能になることは珍しくありません。
旧式の~という条件付きですが、驚くべき効果です。本当かよ?と思うくらい。
たぶん技術的な進歩が著しい10年だったのでしょうね、冷蔵庫というのは。
また、記事では、「まだ使えるのにもったいない」派の人も後押ししています。
まだ使える製品を捨てるのはエコに反するのでは?という考えもありますが、現在廃棄された冷蔵庫のほんとどのパーツはマテリアルリサイクルされ、製造から廃棄までにかかる環境負荷(LCA:ライフサイクルアセスメント)を考えても、使用時の省エネがかなう製品に換えた方が圧倒的に環境負荷も低く抑えられます。日常の節電行動をソフト面だとすると、製品自体を換えることはハード面の見直し。節電にはソフト面、ハード面、両側からのアプローチが不可欠です。
この記事の他の家電では「ダマされるな、注意!」ってのが多かっただけに、私は冷蔵庫が一番節電効果がありそうだなと感じました。
なお、節電の助けになる比較サイトとして、以下のものが紹介されていました。
繰り返しになりますが、省エネ家電を買えばOKということではありません。すべて、使う人のライフスタイルに合わせて最適なものを選択することが必要です。
今使用している家電製品と省エネ性の優れた製品と比較した場合、使用状況によって誤差が出るので、どのくらい差があるのかを明確に判断できる手段というのはあまりありませんが、大まかに知りたいという方にはこちらのサイトでシミュレーションしてみると良いでしょう。
(省エネ製品買い換えナビゲーション「
しんきゅうさん」)
とりあえず、自分で計算するよりは楽ができる点は便利です。
ただ、普段あまり家電を使わない人はなんかは当てにならないので、そういう比較なら自分でやらないといけないでしょうね。前述の通り冷蔵庫ならこの問題はクリアです。
また、私の知りたかった照明器具はそもそも新しい照明器具のどれが部屋で使えるのかよくわからず、使い物にならなかったのですけど、これも冷蔵庫なら問題ありません。
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