へんてこな生物というのは、まだまだいるようで、インドで到底カエルには見えない変なカエルが見つかりました。これに合わせて、過去に発見されていた胃の中で子育てするという奇妙なカエルの話も紹介しています。こっちのカエルは絶滅しちゃったのですが、クローンで復活させる計画があるそうです。
2021/12/24追記:
●京都大学の日本人研究者がカエルのの新種を一気に2種類発見! 【NEW】
●インドで発見された変わったカエル ブタ鼻でモグラのようなブパティ・インドハナガエル
2017/09/13:インドの西ガーツ山脈で、ブタのようなとがった長い鼻を持ち、小さな目、硬いシャベルを先端に付けたような短い足の奇妙なうす茶色のカエルが見つかり、ブパティ・インドハナガエル(Nasikabatrachus bhupathi)と名付けられました。ブタっぽいかどうかは別として、カエルには見えないことは確かです。
記事ではモグラの外見に似ているとは書いていなかったものの、個人的にはモグラの方が近いと感じました。非常に変わったカエルで、わかりやすく個性があります。前述のような特徴は、そのまま一生のほとんどを地中で過ごせる理由となっています。なんと彼らは、物を食べるときさえも地上に出てこないというほどです。溝がついた長い舌で土の中のアリやシロアリを吸い込むことで食事を済ましているとのことでした。
●これまた変わったカエル!胃の中で子育てして吐き出すカモノハシガエル
これ1匹だとさすがに短いので、別のカエルの話も紹介しておこう…となにかよいカエルはいないかと検索してみました。検索して目についたのは、名前からして「変わっているぞ」と思わせるカモノハシガエル。このカモノハシガエルは、カモノハシと同じくオーストラリアに住むカエルだといいます。別名をイブクロコモリガエルというそうです。
上記のツイートで「1979年に発見され、胃の中で子育てする珍しいカエルとして研究された。」とあるように、このカエルが珍しいのは、発生の進んだ卵をメスが自らの胃の中で育てて孵化させ、変態したカエルの幼体を口から産み出す(正確には、吐き出す)という特徴的な繁殖形態を持っていたためです。個性的すぎますわ。
(
カエルの『ジュラシック・パーク』が実現? 絶滅種の細胞からクローンをつくるプロジェクト|WIRED.jp 2013.04.16 TUE 11:46 YUJI HOTTAより)
このカモノハシガエルは以前より発見例があったものの、1972年に再発見。しかし、1981年以降の自然下での発見例が無く、飼育個体も1983年までに死亡してしまい絶滅したと考えられています。
(
カモノハシガエル - Wikipediaより)
●カモノハシガエルをクローンで復活させる計画
この奇妙なカエルの場合、既に上記のツイートにあったように、人間も奇妙なことをしています。ニューサウスウェールズ大学(シドニー)のプロジェクトチームが、1970年代に採取され冷凍保存されていたカモノハシガエルの細胞を使い、復活させようとしているのです。
同大学のウェブサイトによると、研究者たちはこれまで5年間にわたり、カモノハシガエルの遠縁にあたる現存種のチャイロシマアシガエルから採取した卵細胞の核を体細胞核移植クローン技術で不活化し、カモノハシガエルの細胞核を移植する実験を繰り返し行ってきました。
その結果、核移植を受けた卵細胞のうちいくつかは、細胞分裂を開始して初期胚(多細胞生物における発生の初期段階)に発生が進みました。遺伝子解析を行ったところカモノハシガエルの遺伝子が含まれていたこともわかっています。ただし、これらの胚はすべて数日で死んでしまいました。
これ以外にも、将来的には鮮度の高いカモノハシガエルの凍結保存細胞を使ったクローニング実験も計画しているとのこと。(WIRED.jpより)
ただ、胡散臭い話でもありますね。日本でも確か愛・地球博でマンモスを復活させるという怪しい話が出て消えていた気がします。この話は今検索しても出てこないんですが、近畿大学がクローン技術を使ってマンモス体細胞の核を抜き取ってアジアゾウの卵子に移し、アジアゾウの子宮で出産させる研究をしているというのは出てきました。
(
マンモス - Wikipediaより)
一見、興味深いプロジェクトには見えるものの、ここらへんはほら話と紙一重なところがあります。
(2021/12/24に検索してみたものの、カモノハシガエルのクローンに関する新しい記事は出ておらず、2013年の記事ばかり。日本のマンモスと同じく、計画はうまくいっていないものと予想されます)
●京都大学の日本人研究者がカエルのの新種を一気に2種類発見!
2021/12/24追記:カエルの発見でなにか新しい話はないかと検索。「変わったカエル」ではなかったものの、日本人が新種のカエルを発見したという話題のためか、
日本人がカエル新種発見「〇〇チョボグチガエル」[2021/07/31 10:22](テレ朝)という記事が検索上位でヒットしました。
この発見は「日本人が発見」というものであり、「日本で発見」ではありません。ボルネオ島のマレーシア領内にある世界自然遺産の山での発見ですね。今回の発見をしたのは、京都大学の福山伊吹さんらの研究グループです。ボルネオ島のムル山に生息する固有種のカエル「タカネチョボグチガエル」の新種を一気に2種類見つけました。
新たに見つかったのは「タカネチョボグチガエル」よりも高い所に生息する「プンチャックタカネチョボグチガエル」と、低い所に生息する「ヒメタカネチョボグチガエル」の2種類。福山伊吹さんは「標高によって植生や気温、降水量などが異なるため、それぞれの環境に適応した結果、種が分かれた可能性が考えられる」としていたそうです。
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