2013/8/4:
空前の相互乗り入れブームは私鉄の危機感の現れ
JR vs 私鉄 東京の鉄道が便利なのは私鉄・メトロのおかげだった?
努力しなくても儲かる恵まれたJR東日本
●空前の相互乗り入れブームは私鉄の危機感の現れ
2013/8/4:
世界の駅の乗降客数ランキング、日本上位独占 魔境新宿駅が世界一でも、日本の鉄道って便利だよねって話はしました。それとあんまり関係ないものの、一応今回の記事も日本の鉄道の便利さの話ですので、冒頭で紹介しました。
その紹介する記事というのは、
相互乗り入れに都市再開発 熾烈さを増す「JR vs 私鉄」の全貌 (2012年7月30日 週刊ダイヤモンド編集部)というものでした。
記事によると、大手私鉄が抱えている課題は共通しているとのこと。将来的には、少子高齢化で乗降客数の減少は避けられないのです。その対策が、空前の相互乗り入れブーム。自社路線の東京都心へのアクセスを改善することで、運賃収入と沿線価値を高めるのが狙いだと、説明されていました。
相互乗り入れは本当便利ですね。素晴らしいです。いちいち乗ったり降りたりしなくていいのはたいへん楽で、私もありがたいと感じていました。
●JR vs 私鉄 東京の鉄道が便利なのは私鉄・メトロのおかげだった?
記事ではさらに私鉄による都心回帰の動きは、JRへの宣戦布告でもあるとしていました。
例えば副都心線は、池袋、新宿三丁目、渋谷などの主要駅に停車。これらの駅、または周辺には、山手線などドル箱路線が走っており、JRは利用客が奪われるリスクがあるそうです。
前述の相互乗り入れは、私鉄躍進の原動力となっているのですけど、もう一つ駅力をアップする開発プロジェクトも大きいそうです。都心に主要駅を抱える私鉄が、それぞれオリジナリティあふれる開発を手がけることで、運輸外収入を拡大させようという考えでした。
こうした私鉄の動きに、冨田哲郎・JR東日本社長も 「これほどまでに鉄道のネットワークが発達した都市は、東京をおいてほかにない。この功績はJRではなく私鉄、メトロにある」と、認めていました。
●努力しなくても儲かる恵まれたJR東日本
ただ、上記の発言は「敵ながらあっぱれ」と素直に認めるものではなく、JRの余裕の現れかもしれません。前述の通り、私鉄は苦しいからこそ頑張っているというところがあります。一方のJRは、たとえ努力していなくても、有利なところがあるのだそうな。
その一方で、「私鉄を敵視はしない。むしろ、皆が築いた鉄道網を生かす方法を考えたい」(同、引用者注:冨田哲郎・JR東日本社長)としたたかだ。(中略)
「JR東日本は、主要駅を押さえた山手線を持ち、そこに駅ナカスペースを持ち、都心で開発プロジェクトも抱えている。乗り入れによって、私鉄各社は郊外の顧客をせっせと都心へ運ぶことになるが、結局、最後に笑うのは優良資産を抱えたJRではないか」(私鉄幹部)と嘆き節が聞こえてくる。
私鉄はたいへんですけど、客にとっては良い競争。ありがたいですね。
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